夜の覇者

@cyma

第1話

夜の森の中に装備を整えた3人の傭兵団が入って行くその先頭を歩く者は頭以外全てを鎧に纏素早く歩いて行く。

「ちょっと、待ってよ。追いつかないからさ。ラーナも私も丸2日しかも夜のみの旅に寝不足なんだけど。」と言う少女は短髪の活発そうな少女。

やはり頭以外は鎧を纏い先頭を進む男性より遅れて歩んでいる。

「文句を言うな。夜でしか俺は役に立たないからこそだ。チームを組んでいるのが俺だったと諦めるんだな。」と男は話す。

すると後方を歩いている女性が「ラングいくらチームとは言えさ、あたしらはアンタのお目付け役じゃないんだよ。一緒に戦う仲間なんだ。少しは昼間の行動も考えて欲しいんだけど。イルミアも疲れるの分かるから。」と言うその女性はラーナと言う。

2人の女傭兵はグチグチと話しながら歩むが男の方は一切答えず進んで行く

森の中を進んで何時になるのかかなり経ったが目的の場所まではまだらしい。

すると突然「待て!空気が変わった。お出ましのようだぞ。」と男は言う。

2人の女傭兵は剣を構え戦闘体制に。

ガサガサ

木々が揺れ「バサバサ」と何かが降り立った。

「人間がこんな夜更けにこの森に来るとはな。我等リザードマンをなめてるのな?それとも無謀なのかな?」その生き物は言う。

「さてもう話す言葉は無いな?」と目にも止まらない速さでラングはそのリザードマンに近付く「グサッ」と剣をリザードマンの体を貫く。

「痛みも無く死ねるのは良かったな。悪く思うな。依頼だから仕方ないんだ。」とラングは剣を体から抜き鞘に戻す。

「ヤツ等の城は近いようだ。2人はいけるか?」と後方の2人に問いかける。

「もちろんいける。って言うか行かないと報酬が半額になるからね。ラングばかり貰うのは嫌だし。」とイルミアも言う。

「分かった。それじゃぁ先に進もう。ヤツ等の城はこの夜の間に着くぞ。でないと俺は足手纏いになるからな。」と話すとラングは歩み始めた。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

夜の覇者 @cyma

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る