第3話 机と女神
『あとをたのむ めがみ』
……。
…………。
………………。
ホワイ?
「まーじーかー!!!!!」
いや、いやいや、いやいやいや、いやいやいやいや、そりゃないだろ?
なにが「あとをたのむ」だぁ?
なにをするんだよ?
見て聞いてちょっと触れられるだけの薄い体で! 何すんだよ!
つーか、なんで出てこないんだよ!
紙一枚で伝達か? どんだけ横着なんだよおまえ! めがみじゃなくて、だめがみだろっ!
怒りに任せて紙を破ろうとした。
だが、出来ない。
ふんぐぐぐっ! と全力を入れても破れない紙。
くそっ、この体のせいか?
ちくしょうめ! なら、こうしてやるっ!
紙をぐしゃぐしゃに丸め、全力で投げる。
くるっとまわって俺の頭に当たる紙玉!
なんでぇ?!
もう一度投げる。くるっと向きを変え、顔面にクリーンヒット!
っんだよ! これ!
紙が自動で広がる。
『たいせつにあつかえ ばかもの』との文字が。
???
モジガ カワッタヨ。
???
ソシテ ウイテ イルヨ。
???
すごいぜ白い世界! やったぜ白い紙!
ちょっと感動してる。
異世界、ではないが、現実ではない証拠。
そんで「たいせつにあつかえ」だって?
ん?
あれ?
もしかして?
これって?
「紙が神なの??? そんな、まさか、駄洒落???」
紙の文字が消え、新たな文字が浮かぶ。
『ちゅーとりある はじめますか?』
「駄洒落は無視かよ!」
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