「林さんへ。
「林さんへ。
急に名前呼ばれて驚いてるよね。
ごめんね。
実は私、あなたのこと知ってるんだ。
だって私の……あの、クリスマスにブースで出したボイス。『恋人ボイスセット』。あれ、1つしか売れなかったから。
そんでエゴサしたら、林さんのアカウントしか買ったって言ってなかったの。
ほんとにありがとう。
アカウント、勝手に見ちゃった。色々大変そうだね。目が悪くなって大好きだった本があんまし読めなくなったけど、私のラジオを新しい楽しみにしてくれたんだね。嬉しい。
……で、なんで林さんの名前出してお礼言ったかっていうとね。
このラジオもう辞めるんだ。
私もうすぐ就活だし、20代の内に他にも色々やりたいことあってさ。動画や配信って凄く疲れるし、楽しいけどしんどいんだよね。
林さんのために続けられたら、私、すごい素敵だなって思う。でも全然再生数伸びてなくてさ、ちゃんと聞いてるのあなたくらいなんだよ、多分。
コストがね、高いんだよね。
だからごめんね。これでおしまい。
ばいばい」
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