第19話 いよいよ決戦! 最後の四天王登場!
「あいつらの連絡が来ない。」
無線機をいじくりまわしているのはドロン。800キロ越えの体をしていて坊主頭に二本の角が生えている。
ドロンは手下たちの連絡が来ないことに、いら立ちマイクを投げた。
「まったく、奴ら何やっているんだ。」
そう言うと別の手下からもらったホールケーキを丸ごと食べまくってニヤリと笑って言った。
「仕方がない。奴らが来た時に仕掛けをかけようか。」
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険しい山の向こうの奥に禍々しい魔王城が見えてきた———
王宮よりもでかく、門の前にヘリや車が置いてあった。私たちは気合を入れて言った。
「よっしゃー! 今おれたちは魔王の近くまで来たようだな。英雄様がいるとはいえ、油断するなよ。」
ブラウンが言った。
門の前まで行くとグリルが大声で言った。
「おい、俺だ! グリルだ。殺されていないし、傷もついていない。なのでここを開けてリーダーを連れてきてくれ。」
すると門が開き、私たちは少し警戒をしたが動かなきゃならないと思い。
中に入った。———異様な空気にちりばめられて、なお緊張感が立った。
その時フンドシは瞬時に反応して何かを捕まえた。
弓矢だ。————どっからか放たれたのか。
私たちは見渡すとフンドシが車に降り、走って城の監視塔まで飛び、殴りかかった。
その威力で建物ごと粉々になって中からゴブリンたちが降ってきた。
別の方向からも矢が放たれ、私は杖を構えた。
「ファイヤーボール!」
炎魔法を先ほど放った方向に攻撃した。フンドシほどではないけどがれきの一部に当たり、弓を持ったゴブリンが見えた。そして杖を構え、また放った。
そしてゴブリンたちに直撃し、私もゴブリンを下におろさせた。
「くぞっ、おめーら、武器を持て、行くぞ!」
一人のゴブリンが叫ぶと、ほかのゴブリンがナイフを出して一斉に私たちのほうに向かってきた。
「いいか、ここが正念場! だが一人とも傷をつげずに止めること忘れるな。」
シュガーが言った。
魔王城に着く前にグリルが仲間を傷つけずに済みたいと約束をしていたのだ。
ブラウンたち生きいる騎士団たちも剣を取り構えて向かった。
激しい攻防の中、クロワと木綿集団はびくびく怯えていて私はヴァニラにある提案を言った。
「ヴァニラ! クロワたちを守ってくれない。私たちはゴブリンで手一杯だから太刀打ちできない。」
ヴァニラはガッツポーズして馬たち率いてクロワたちの周りを仁王立ちで囲んだのだ。
「このやろう!」
ゴブリンたちは構わずに突撃してきた。
ヴァニラたちはフンドシと同じ構えをして激突したのだ。
フンドシのほうはいくつかの監視塔を撃破してゴブリンたちがぞろぞろと降ってきた。
そして降ってきたゴブリンが起き上がって、私たちに向かってきた。対抗するように魔法を放った。
しかしその隙にほかのゴブリンたちがグリルたちにきて小声で聞いてきた。
「おい、大丈夫か!」
「そんなことより戦いをやめろ! 俺たちは傷一つもつけていないぞ。それに奴らとはドロンを倒してくれること約束してくれたんだ。」
「そうだよ。そのためにリーダーを説得させていかなきゃならない。だからお願いだ!」
「おまえら。奴らに洗脳されたのか。そんな約束信用できるかよ。それにドロンの奴、リーダーとの倒すように契約してしまったんだよ。今のリーダーはドロンの言いなりになっちまったんだよ。」
「マジか!」
縄を外されたグリルたちは仲間が言ったことでへこんでしまった。
「じゃ、どうすればいいんだ。」
「どうすることもできねーよ。戦うしか。」
城の入り口の扉が開き、ゴブリンや角を生えている武装した馬たち、アザラシの顔をした騎士団どもも出てきて激戦になってきた。
「やべーぞ。数が多すぎる。」
「あのアザラシ野郎かなり強いからこのままだと全滅してしまう。」
騎士たちが弱音を吐いていたら、シュガーが叫んだ。
「気を緩むな、我らには英雄様——フンドシ様がおられる。のちに幹部が出てくると思うからその時まで耐え続けるぞ。」
騎士たちと馬たちがうおぉぉ。と叫び、再び対抗したのだ。その時だ。
「皆の衆、戦闘をやめ!」
唐突に誰かが叫んだ。
その言葉で、私たちと魔物たち全員が攻撃をやめて叫んだ方向に振り向いたのだ。
「リーダー! あのものです。グリルたちを人質にして、魔物たちを全滅しかけようとしている輩です。おぉぉ、なんとグリルたちがボロボロの重症になっています。どうかこの者たちに天誅を下してください!」
明らかにゴブリンとアザラシたちよりでかい、横にもでかいやつがごまをすりながら言っていた。
奴がドロンか。
そうなると奥のほうが四天王の一人。
ドロンの言い終わると奥のほうから出てきたて、私たちとシュガー、騎士たち、馬たちも驚愕したのだ。
種族はゴブリンだが、他のものより筋肉質、で服も着ていない。裸だ。
そして大事なところには白い布が風で波がせていた。————
「な、なんていうことだ。」
「え、英雄さ——」
「フンドシを同じ格好だと!」
シュガー、ブラウン、クロワが同時に言って、私はフンドシを見た。
変わらず仁王立ちにのままだ。だが威嚇はしている。
奥の奴が声を出して言ってきた。
「わしの仲間をよくもやってくれたようだな。だがわしが来たから心配ご無用! わしは魔王の幹部で四天王の一人、マトン! ここにいる魔物たちを救うために参り舞った。」
魔王の幹部と言った奴が腕を上げると、魔物たち全員歓声を浴びせていた。
「こ、こいつが魔王の幹部・・・。」
こうして私たちは、最後の四天王の一人、マトンを見てかたずを飲んだのだった。
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