52話目 酒が高い!

 川で釣り三昧をして1日使い、本日は山に登って徘徊モード。


 山は山で良いけども、このアップダウンがね……しかも登るにつれ、若干の紅葉が見られて来た。気温も低下しているので、ピー助も防寒仕様に切り替えよう。



「う〜〜ん……。ガチ登山はしたくないんだけど、どうしようかな?ピー助も羽が生えて来たとは言え、高山にいる鳥ではないからねぇ…」

「ぴぇ?」



 草原ダンジョンの時の教訓を考えると、気候の変動は甘く見られない。


 ただな…キノコが採れるって聞いてしまったんだよ…天然キノコとか間違いなく美味だろ?採らない訳にはいかんよな?!


 昨日食った蟹と内子、炙りとろサーモン&イクラ丼も最高だった。日本酒も美味かった。焼いて醤油を垂らしたキノコもバターソテーしたキノコも酒に合うツマミになるし、干し椎茸の炊き込みご飯は大好物だ。


 しかし、酒が高いんだよ……本当に高い!


 等価交換で出すと、ビール大瓶が1本3000ゼル、日本酒一升瓶が38000ゼル、焼酎一升瓶が35500ゼル、炭酸水が1800ゼルだ。


 酔い難かったせいで、ガンガン飲んだのに二日酔いにもならず、勿論、惨劇寝ゲロも回避していた。


 掛かった費用以外は、とても幸せな飲みだったんだよ……。


 最初は値段にびびってビールと焼酎だけにしてたけど、やっぱり日本酒も飲みたくなって、だったら焼酎はサワーにしたいよな?それなら氷も……と次々交換して行ったら、あっと言う間に金が無くなった……。


 俺とお前の大○郎とか、団長がコマーシャルに出てたマツタケウメの酒みたいに、容量多くて安価な酒は異世界には無いのか?!



「あ!キノコ発見!」

「キノ〜ぴー?」

「キ・ノ・コだよ?キ○ピーって呼んじゃうと桐○市のマスコットキャラクターになっちゃうから気を付けてくれ」



 ピー助に指導をしつつ、見付けたキノコを採取する。ここは多種多様なキノコが生えるキノコマウンテンだった。当にリアルキ○コの山と言っても過言では無いだろう。


 組合でも採取依頼が出ているのか、他の探索者もキノコの採取に勤しんでいる。


 しかもダンジョンならではで、地面から直接シイタケが生えてたり、普通の木の幹にマツタケが生えていたりと様々だ。


 俺、マツタケが微妙な感じで木に生えてるのを見て取りあぐねていたんだ。そしたら、探索者のお姉さん達が『角度が甘い』だの『太さが足りない』だの、キノコ相手に何の話をしてるんだ?!って会話をしながら、ブチブチ採取しているのを見て遣る瀬無くなった。


 出来れば、思っていても口にはしないで欲しかった……。他の男性探索者達も聞えていたはずだぞ?


 ……ああ……だから男がよって来なくて女だけで行動してるんだな?でもこれ以上の思考は、お姉様行き遅れ達の探知に引っ掛かりそうだったんで、考えるのを止めた。


 それと気を付けなければならないのが、一緒に毒キノコも平気で生えてる事。鑑定が無いと自分用には迂闊に採れない。


 組合に納品する場合は、ちゃんと『納品器』が鑑定してくれるから平気なんだけどね。



「魚採りもキノコ採りも際限無く採れるから、切りがないねこれ。そろそろ4階層に行っちゃおうかな……『乾燥』と『腐敗』の魔導書も欲しいし」

「ぴぴぇ!」



 それに山にはヤツ等がいるしな。彼奴等ホント鬱陶しいんだよ。

 

 そう思っていたら、ピーーーヒョロロ〜〜〜と鳴く声が聞こえて来た。


 うえぇ……またかよ。


 山に登り出してから度々やって来る、憎きヤツ等の飛来を告げる声が聞こえてきた。



「ピー助、ポーチから出るなよ?」

「ぴぃ!」



 俺はその鳴き声に、ピー助に指示をして警戒態勢をとった。





◇◇◇◇◇◇◇◇




色々とコメントを頂きありがとうございますm(_ _)m!


日本語圏じゃない人も読んでいるとは思わず、しかも魔法の重複記載をご指摘頂きました。確認するのに大慌てで翻訳アプリダウンロードしちゃった……修正しましたありがとうございます!


日本語以外の言語を使う事も無く、日本語だって怪しい私の物語を読んでる人も居るとは。

しかもフィーリングで読んでね?ってくらい造語・伏せ字等が入ってすみません。本当に翻訳アプリが優秀で助かりますね。





@gengareric さん

Thank you for reading!

We have corrected the overlapping parts that were pointed out

I am also using a translation app, but if you have any questions, please let me know!


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