50話目 ダメ人間(確定)
「さ〜け〜は〜の〜め〜の〜め〜〜(ゴクッ)」
「メェ〜〜〜〜〜ぴ〜〜〜!」
「の〜む〜な〜ら〜ばぁ〜〜〜……(グビッ)」
「パァ〜〜〜…ぴぃ〜〜〜!」
「………あろ?お代わりくらさい!!」
「サイ!ぴぇ!」
覚束無い手で、ジャラジャラと追加の金貨を『等価交換』へと流し込んだ。
………………もう幾ら入れたか分からない。
8万ゼル過ぎた頃からはもっと飲みたくなった。だって、だって……少ねぇんだもん!
1万と2千ゼルじゃ全然足りなかった!
あの日、己と交わした約束は既に砕けて散っていた。記憶を無くすまでは飲まないと……吐くほどは飲まないと!!
ああ!ダメだ!!これでは繰り返してしまう……またあの夜を……あの
「…むぅ〜〜〜〜」
「ムム〜〜ぴ?」
「ピー助ぇ〜。何だか思ったより酔が悪いんだよ……もしかひて…レベルが上がったしぇいかなぁ〜…?」
「ノ〜〜メ〜〜ぴーーー!!」
「だよな?!だよ〜な!!それなら飲むっきゃ無いでしょ!分かってるぅ〜ピー助しゃん!」
焼酎をレモンで割ったチューハイをキューっとやる。ぷ…〜〜〜はーーーーっ!美味い!
やっぱり、仕事終わりの一杯はいいねぇ〜。異世界に来て初めての晩酌(まだ昼)は何よりのご褒美だよ〜!
俺が酔っ払っても大丈夫な様に、ピー助はベッドに乗せて、俺は床にウサギの毛皮を敷いて直座りしている。
このウサカーペット、とても艷やかで良き!
俺に下らないモンを見せた事は許してやろう……もう討伐したしな!
そうしていい気になってドンドン飲んで行った。保存食も沢山食い散らかしながら……。
◇◇◇◇◇
「………ぴ」
「………………………………」
「メシ!ピッ!メ〜〜シ〜〜ピピッ!!」
「……いた………わ…分かった………ちょっと待ってろ……突かないで……」
ピー助に突いて起こされた……色々散乱してるが、ま、まあ、飲み会の跡ってこんなもんだよな?
クリーン!からの片付けと言う名の収納をすればあっと言う間にキレイキレイよ?ついでに、俺自身にもクリーン!!
「……はい飯だよ〜〜」
「メシ!ピッ」
ベッドに寄り掛かって、ピー助に飯を食わそうとしたら、ピー助が俺の肩に乗って来た!
“飛んだ”ってよりは、“跳んだ”の方が正しいけど、床に座った俺に向かってベッドからピョンと跳んで肩に止まり、しっかり立っていた。
「おお!とうとうピー助も一人立ち出来る様になったか!あとは飛ぶ練習もしなきゃな!」
「ピピッ!」
うむうむ!日々成長を感じるねー。
しっかりとした重さと頬にツルフワッとした羽の感触が感じられた。水色の鳩が乗ってる様なもんだしな〜。
ピー助に飯を食わせてから自分も軽く朝飯?を食べる。今日から3階層を徘徊してい行こうかね。
用意をして外に出ると、澄んだ空気と朝焼け?が眩しかった。
あれ………朝日だよな?
この3階は山と渓谷のフロアだと聞いてる。
そう、ヤマケイだ!
川では魚が取れるって教えて貰ったから、先ずは川を目指そう。
昨日沢山食ったし、飲んだからまた採取と討伐頑張るぞーおー!!
そう言えば昨日いくら飲んだんだろ……?ステータスカモン!
【魔導ダンジョン 3階層】
名前 周防 海(すおう かい)
性別 男
種族 人族(酒に飲まれた転生者)
レベル 275(保有ポイント10)
体力 600/600
魔力 681/686
精神 570/570
瞬発 570/570
器用 570/570
魔法
生活魔法 51/100
鑑定 MAX
索敵 43/100
魔弾 25/100
火弾 18/100
土弾 19/100
水弾 20/100
風弾 20/100
散弾 10/100
魔鞭 1/100
魔矢 14/100
火矢 12/100
土矢 11/100
水矢 11/100
風矢 12/100
麻痺 16/100
跳躍 1/100
製糸 1/100
吸血 1/100
集蜜 7/100
収拾 6/100
産卵 3/100
多産 5/100
鷹揚 1/100
スキル 等価交換30/100、体力変換28/100
所持品
アイテムバック(所有者限定)
転生者の剣(所有者限定)
次元扉【認識阻害付き】(所有者限定)
防御のローブ(耐物・耐魔)
衝撃緩和のマント(衝撃を半減させるマント)
所持金 約5134ゼル(初期所有のゼルを除く)
え………ああっ……!!
し…所持金が………………!!
昨日の酒盛りで使っちゃ……った……………
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