19話目 洞窟ダンジョンへ
「……着いた。ここが最初のダンジョン……」
人っ子一人いない閑散としたダンジョンに到着。
みんな来ないって事は、不人気(稼げない)ダンジョンなのかもしれないな。
「まあ、魔法育成には丁度いいか……」
ダンジョンの周りには柵が張り巡らされており、入口扉に探索者プレートをかざすと扉が開いた。何気に高性能な探索者プレート。
この『洞窟ダンジョン』は、攻略済のダンジョンで5階層までの浅いダンジョンだった。
出て来る魔物は、スライム、クモ、コウモリ、ボスとしてゴブリンとの事。
このラインナップなら、レベルが上がって魔法が伸び悩んだら速攻移動で決まりだな。
早速入って行くと、一層目から結構な密度でスライムが蔓延っている。
「下手を打っても当たりそうだぞ。これは練習には最適だな!ラッキー〜」
ウヨウヨいるスライム目掛け、先ずは初期魔法から打っていこう。
「『魔弾』」
魔法がスライムに着弾すると、スライムは弾け飛び魔石を残して消え去った。
ここのスライムなら一撃か……。他のボール系も均等に試しつつ、残るスライムを討伐して行く。
「……慣れれば詠唱?もいらないな。…よし!このエリアの討伐完了!さて…ドロップ拾いするかぁ…」
魔石、ゼリー、ゼリー、ゼリー、ゼリー、魔石、ゼリー…………安いゼリーの確率が高い。これでは、ここに来るヤツもいないはずだ。
「魔法は……うん、やっぱり上がってるな。これなら10レベルくらい迄はここで経験値稼ぎが出来そうだ」
最初の区間を狩り尽くしたので、次の場所へ移動して行くと、一匹だけ色違いのスライムが混ざってるのを見つけた!
「はぐれ……いやメタル?どっちにしろ絶対に倒す!」
透明なスライムに混ざって、薄黄色いスライムが一匹紛れてる。レアドロを期待して、真っ先に狙って魔法を放った。
一撃目は躱され、続け様に打った二撃目はヒット。だがそれでも倒れず、追撃が3発当たった所で、やっと黄色スライムは弾け飛ぶ。
残るスライムもどんどん倒し、ドロップを拾いに行くと、魔導書が一冊落ちていた。
「やった!魔導書じゃんか!!俺が覚えてない魔法だと良いな〜」
拾った魔導書を早速開くと、未習得の魔法だったようで『麻痺』の魔法を覚える事が出来た。
「麻痺か………う〜〜ん…微妙。どうせなら、麻痺耐性の方が良かったけど、そう甘くは無いか」
そして、その後も地道に魔法を使って狩り続け、ボスのゴブリンがいるであろう場所までやって来た
「初ゴブリンだな。やっぱゴブゴブ言うのかな?人型の魔物だから注意して行くか…」
『洞窟ダンジョン』のボス ゴブリンと対峙すべく、ボス部屋の扉を静かに開ける。
その中にはイメージ通りのゴブリンが5匹ウロウロしていた。
…………ただ、ちょっとまて。
お前等なんで何にも穿いて無いんだよ!!マジふざけんな!!!!
「ファーーーーーーーッ○オフ!!」
瞬時に火弾と火矢を連発し、ゴブリン共にぶち当てた。
奴らは、魔法を受けて真っ黒焦げになりながら呆気なく果て、魔石へと変わっていった。
「クソ!この異世界、穿いてないなんて、全然安心出来ねぇ!どおりで誰も来ないはずだ!」
床にはゴブリン共の魔石が点在し、部屋の奥に今まで無かった宝箱が一つ出現していた。
「……期待は出来ないな。だってマッパのゴブリンだもの……」
【ダンジョンボスの宝箱】…罠なし・施錠なし
罠が無いのを確認し、宝箱の蓋を開ける。
中には液体の入った瓶が5本入っていた。
「回復ポーションかな?だったら嬉し……」
【精力剤(小)】…短時間精力を増強させる薬
「…………………使う相手がいねぇよ!!!」
その後『等価交換』で交換してみたら、一本2000ゼルだった……。
残りは組合でいくらになるかを確認してから交換しよう……………。
【洞窟ダンジョン ボス戦後】
名前 周防 海(すおう かい)
性別 男
種族 人族(ボッチの転生者)
レベル 274(保有ポイント0)
体力 600/600
魔力 263/680
精神 570/570
瞬発 570/570
器用 570/570
魔法
生活魔法 37/100
鑑定 MAX
索敵 28/100
魔弾 7/100
火弾 7/100
土弾 6/100
水弾 6/100
風弾 6/100
魔矢 3/100
火矢 4/100
土矢 3/100
水矢 3/100
風矢 3/100
麻痺 2/100
スキル 等価交換12/100、体力変換28/100
所持品
アイテムバック(所有者限定)
転生者の剣(所有者限定)
次元扉(所有者限定)
所持金 約464万ゼル(初期所有のゼルを除く)
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