第2話 異世界にて 1

「ここ、どこ?」

と俺、龍宮寺雅人は声を漏らした。


「いやここどこだーー!!!!!!!」と叫びたくなる。

本当にどこ。ここ。俺はそこで10分近く硬直していた。10ほど時間が過ぎようやくことを理解できた俺は、まず今置かれている状況を整理した。

身体 異常なし

手荷物 なし

衣服 なし

うん、素っ裸な健康体の21歳か。うん、なんで?よりわけが分からなくなってしまった。俺のM○cブックは、Iph○ne14は、どこいった。俺が洋服の○山で買ったオNewのスーツは、俺の福澤ちゃんはどこに行ったーーーー!!!!と脳内で錯乱していた。5分間ぐらいずっと。その後俺は全てが吹っ切れてここがどこなのかを調べることにした。もうなんかどうでも良くなったのである。とりあえず素っ裸でもし人になったらpolicemen のお世話になるのでとりあえず服を調達しようと思ったのである。しかし問題が発生した。何もない。あるのは木に草に倒れた木。本当に何もない。困ったな〜。せめてマントとかだけでも欲しいんだけど…。そんなことを思っているとガサガサっと周りの草が鳴り出した。マズイ。仮にここが日本の山だとしたらイノシシかクマの可能性がある。そしたら終わりだと思った。なぜなら今俺には何も無い。素っ裸だから服もない。間違いなく死ぬと思うと神経が危険を感じ周りにあった木の枝を反射的に取って剣道の基本の構えのような状態になっていた。来、来る!!!。そう思った瞬間にそれは飛び出してきた。そうあのドラ○ンク○ストや転○ラでお馴染みのぽよよんとしたあの生物スライムが飛び出して来たのだ。スライムは俺のことなど気にしていないかのように体をポヨン、ポヨンと言わせながら森の中に消えていった。その時俺は腰を抜かし、その場に尻もちをついた。

「ま、まさか…」

と思い、空を見るとそこには赤い鱗を身に纏った神話上の生物であるドラゴンが空を優雅に飛んでいた。

「俺、、、異世界来ちゃったかな」

と情けない声を漏らした俺は呆然と空をまう紅の龍を見ていた。

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