第30話 劉慈欣の短篇集「円」を買いました。中国のSF作家です。/トレバー・バウアーの大炎上について思った事。

前回は「桜前線開架宣言」について書きました。今、読んでいるところです。



みんなからの本の紹介のおかげで、最近は俺の短歌熱・読書熱が高まってきている。萩原慎一郎さんの「滑走路」を買い、青空文庫でオマル・ハイヤールさんの「ルバイヤート」を読み、昨日は「桜前線開架宣言」という現代短歌のアンソロジーがアパートに届き、そして今日は、劉慈欣さんという中国のSF作家の短編集「円」がAmazonから届く。


劉慈欣の短編集「円」を買ったのは、濱野乱さんの紹介だ。


これまで詩歩子さん、九頭龍一鬼さん、濱野乱さんが俺に本をおすすめしてくれた。みなさんの読書量が多い事は、みなさんの作品を拝読しているとすぐ分かる。俺より圧倒的に本を読んできたのがすぐ分かります。みんな俺に色んな作品を紹介してくれてありがとうございました。また少し世界が広がりました。


カクヨムでの繋がりから、こうやってリアルの俺が住むアパートまで本が届くと、ネット上とはいえ、スマホやパソコンの画面の向こう側には温かい血の通った人間がいるんだなと実感します。


最近、頻繁に配達員の兄ちゃんにアパートに来てもらっている。置き配を指定してるから顔は合わせないけど、ちょっと申し訳ない。どうせならいっぺんに買うべきだったが、その時その時でテンションが上がって1つずつ買ってしまうのだ。


そういえば、濱野乱さんとはかなり長い付き合いがある。俺が「小説家になろう」というサイトで書いていた頃からの付き合いだ。たぶん俺が18歳の時から濱野乱さんは俺の文を読んでいてくれたと思う。だから、9年くらい関わりがある。


「え、もう濱野さんと知り合って9年も経つの?」と俺は思った。もうすぐ10周年? アニバーサリーだ。


でも俺が当時10代のクソガキだったのが、今では27歳のアラサーだから、9年くらい経つのか。9年経っても俺はクソガキのままでした。


でもあの大谷翔平でさえも最近「29歳ってもっと大人だと思ってました」みたいな事を言っていたし、俺の父も「50代になっても心は高校生くらいのままだな」みたいな事を言っていた記憶がある。


誰でもそんなもんなのかもしれない。


生きれば生きるほど大人のふりが上手くなるだけで、心はみんな子供なのかも。



劉慈欣と書いて「りゅう・じきん」と読む。本場の読み方だと「リウ・ツーシン」


俺の知らない小説家でしたが、SF小説に造詣がある人にとっては有名な小説家かもしれません。


SFは普段あんまり読まない。読んだことをパッと思い出せるのは、伊藤計劃の「虐殺器官」や「ハーモニー」とか。2冊とも19か20歳の時に職場で読んだ。あとは桜坂洋の「All You Need Is Kill」と、貴志祐介の「新世界より」と、筒井康隆の「旅のラゴス」や「パプリカ」と、あと作者名は忘れたが「夏への扉」と、「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」とか、その辺りの有名なSF小説を読んできたくらいだ。「夏への扉」は猫がとても可愛い。猫SFとして有名。猫好きな俺がおすすめする作品である。「All You Need Is Kill」は日本のライトノベルだが、トム・クルーズ主演でハリウッド映画になった異例の作品である。タイムリープものだが、とにかく面白い。


SF小説はあんまり読んでこなかったが、SFアニメ・SF映画は沢山見てきた。SFゲームも沢山してきた。挙げたらキリが無いから挙げないが、1つだけゲームを紹介する。


宇宙と量子力学がテーマのPCゲーム、「Outer Wilds」です。割と難解なんですが、ラストがめっちゃ感動する。元は小規模なインディーズゲームだったんですが、今はニンテンドーSwitchでも発売された神ゲーです。


話が少し逸れました。


劉慈欣さんのWikipediaを見た。見るからに聡明そうな顔をしている。


まだAmazonからは届いていませんが、届いたら、読みたい時や眠れない時にちょこちょこ読んでいく予定です。


未知の未来や宇宙を扱うSFには人類の夢がある。


だけど、劉慈欣の短篇集「円」は少し違うらしい。濱野さん曰く、現実と地続きな感じだそうで、紛争も扱っているらしい。ちっぽけな人間と宇宙との対比がまさにSF。とのこと。


近年の世界情勢から、俺は戦争に強く関心を持つようになった。


また少し話が逸れるが、戦争映画で好きなのは「硫黄島からの手紙」です。



今回、こうしてみんなに本を紹介してもらって、久し振りに俺は読書や文学の良さを再認識した。そして短歌の良さに初めて気付いた。いろんな歌集を見ていると、自分のレベルの低さを感じるが、それ含めて短歌は自由だから良い。


俺の胸の中を埋め尽くす空虚や孤独を、本や他人の言葉は癒してくれるのだ。


現在、2024/01/18の朝9時。部屋には太陽の光が差し込む。俺は空虚や孤独を強く感じている。普通なら、というか俺の理想の俺は、平日の朝は会社か学校に行って、夕方や夜に帰宅する。でも俺は高校時代から不登校だったし、今まで2回正社員になったけど、最長で1年3ヶ月しか働けなかった。その期間も苦しくて、よく車の中や会社のトイレで腕を切った。自分の不甲斐なさによく泣いていた。


俺は普通の人のように生きる事が難しい。


だから、それを意識させられる朝の光がとても苦手だ。


俺は何をやってるんだろうと思う。


頑張らないといけないとは思う。でも、もう、頑張るって事がわからない。


俺は発達障害を免罪符にして、嫌な事から逃げてるだけか?


普通の人ができる事を、俺は普通より何十倍も努力しないとできない。できない。


反省すると、腹がぐるぐるして気持ち悪い。


本を読もう。そしたら少し気楽になる。



ワイニート、近日公開のガンダムseedの映画が見たい。そういえばガンダムもSFだ。エヴァもSFだ。シュタインズゲートもSFだ。PSYCHO-PASSもSFだ。


眠れなくて、朝のニュースを見ている。


石川県の悲惨な状態が映っている。涙を流す人がいる。そんな中でも必死に生きようとしている。


今の俺は衣食住が担保されてる。


一応、酒で酔った勢いで被災地に1000円スマホから募金した。


将来の目標は「いい人」になること。


人間は人間同士で殺し合う。だけど有事の際は一つになれるとまだ俺は信じている。それこそ、数多のSF小説のように、未知の世界に希望を持ちたい。



空虚や孤独に苛まれる。


俺は何をやっているんだろう。


気付いたら同じ曲ばっか流れてる。


ずっと自宅にいると気分が塞ぎ込むから、太陽が出てるうちに少し街を歩いてみます。


寺山修司は「書を捨てよ、街に出よ」と言った。外に出て色んな経験をした方が良い文が書けるよ、という意味だと解釈している。


萩原慎一郎さんは「外に出ると短歌が思いつく」と言っていたらしい。


俺もちょっと外に出よう。


気が付けば冬。街並みが少し変わってる。


アパート沿いを流れる川の水が少し切なく見えるのは、俺の心が切ないからか。


俺は俺の生活に飽きているけど、本は俺を自由で新しい世界に連れて行ってくれる。


あと最近、瞑想やってみようかなと思ってる。瞑想が出来たら不安が消える気がして。でも俺は瞑想というよりは迷走している。


あと、ここ数日は9%の酒を飲んでたんだけど、今日から4%にまた戻す。9パーでもあんまり酔えないし、スーパーのオリジナルブランドの酒は味が超まずい。だったら美味しい4%の方がマシだ。



トレバー・バウアーっていうアメリカ人の野球選手がいるんだけど、日本人2人を殺害したアメリカ兵の釈放を祝福する言葉をSNSで発信した事がきっかけで、かなり大炎上している。


俺も去年バウアーを応援してて、オールスター投票をしたくらい好きだったから、ショックだった。もう日本球界からも追放されるだろう。そのくらいの発言をしてしまった。


バウアーはアメリカのファンからも嫌われて日本のファンからも嫌われた。


俺もよく嫌われる性格だから、自分の人間性を直したいとよく思うけど、直らない。俺は人の気持ちが分からないんだと思う。


今の大炎上中のバウアーを見ていると、俺を見ているような気持ちになる。俺も、人を失望させることがある。


人間性は変わらないものなんでしょうか。


俺は性格が悪いって自覚してるから、できるだけ優しくあろうと思ってるけど、優しくできてるかは分からない。化けの皮が剥がれてないだけで、俺は常に悪人なのかもしれない。


信頼を積み重ねるのは時間がいるけど、それが崩れ落ちるのは一瞬。俺も失望や幻滅された経験があるから知っている。


俺もバウアーも人の気持ちがわからないのか。想像力が足りない。


アメリカと日本で事件の報道のされ方の違いはあると思うし、俺はバウアーがかなり不器用な人だと知っている。だからバウアーも完全に悪気があったわけじゃないと思うけど、2人が亡くなったセンシティブな事件だからスルーしとけばいいのに何でSNSで余計なこと言ってしまうんだ……。


今回のバウアーの大炎上、バウアーが大好きな俺もさすがに全く擁護できないし、今後バウアーへの見方も変わってしまうと思う。


俺も性格的にバウアーに似た面があるから、完全には嫌いになれないけれど……。


百年の恋も冷めるって、こういう事を言うんでしょうか。


バウアーの大ファンだった俺としては、やっぱりショックが強い。バウアー、悲しいよ俺は。






次回に続く

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