第29話 桜前線開架宣言を読み始めた。「Unknown」から「短歌known」への変遷。

俺は詩歩子さんの影響で、萩原慎一郎さんの「滑走路」という歌集を読んだことがきっかけで短歌に目覚めて、この間は「Unknown短歌まとめ」っていう初めての短歌集?をカクヨムに投稿してみた。これから定期的に短歌を詠んでいこうと思っている。短歌の世界では、まだまだ俺は卵から孵ったばかりの雛であり、短歌の勉強が必要だ。俺は、くだけた口語の現代短歌を詠みたい。(俺はあんまり教養が無いからか喋り口調の短歌しか頭に浮かばない)


そして俺は「桜前線開架宣言」という現代短歌の歌集を買った。表紙には「Born after 1970 現代短歌日本代表」と書いてある。わくわくする。


現代短歌の日本代表のオールスターたちの短歌が集結した豪華な1冊です。短歌のサムライジャパンみたいな感じ。


現代歌人40人の代表的な短歌がまとめられたアンソロジー。割と分厚いので、これから読みたい時にちょこちょこ読んでいこうと思う。


ちなみに、この歌集は九頭龍一鬼さんが勧めてくれた。Amazonで購入し、今さっきアパートに届いた。ピンクの鮮やかな表紙が印象的。


「これ一冊あれば、現代短歌の90%が理解できるほどの本」だと九頭龍さんが仰ってくれたので「おお! 俺に打ってつけだ」と思ってすぐに購入した。


それがさっき自宅に届いた。やっぱり紙の本はいい。


電子書籍でも買えると思うが、俺は個人的に、電子書籍があまり好きではない。古い考えなのかもしれないが、本特有の体温というか暖かさが電子書籍からは全く感じられないから、やっぱり本を読むなら俺は紙で製本されたものを読みたいというこだわりがある。


特に短歌は紙で読まないと作品の持つ「趣」が損なわれてしまうのではないかと思う。


本には「ぬくもり」みたいなものがある。俺は高校時代ぼっちだったから、休み時間は本を読んでいた。本が友達だった。本はいつでも孤独な俺に優しかった。俺は主に現代小説か、プロ野球選手のエッセイ本を読んでいた。


ちなみに漫画も、俺はできたら本の状態で読みたい。でも中にはKindleなどの電子書籍でしか売られていない作品もあるから、そういう作品はKindleで買っている。俺の好きな「華倫変」という漫画家の作品はマイナーであり、今はKindleでしか売られていない。


そう言えば俺の友達が、詩集を自費で製本した物をプレゼントとして俺のアパートに送ってくれた事がある。ちなみに彼女の詩は素晴らしかった。今もたまに読み返す。


話が少し逸れました。


九頭龍一鬼さん曰く、歌集というものは絶望的に売れないそうで、アマチュアでもプロでも高価格・少部数で自費出版するのが暗黙の了解となっているらしい。


俺が感じた短歌の良さは、まずは手短に読めるという事。そして、三十一文字という制限の中で何を伝えるか考えるのが楽しい事。そして誰でも手軽に始められるという事。そして古き良き日本語の侘び寂びを感じられる事。この4点ではないかと思います。


俳句と違って、短歌は本当に自由だから、俺が好きなようにオレなりの短歌を詠める。


頭が良くないのと、教養があんまり無いことから、あんまり深い短歌は詠めないと思いますが、これから俺は自由にやっていきたいと思う。


詩は何文字でも構わないが、短歌は三十一文字という制限がある。それが短歌の良さでもあると思う。三十一文字の中でいかに人の心を動かす歌を詠めるか。


俺は手の指を折りながら5・7・5・7・7になるように言葉を調整している。


短歌の本は絶望的に売れないらしい。萩原慎一郎さんのように短歌でベストセラーになるというのは、本当に例外中の例外なんだと思う。


日本語には、外国語には無い美しさ、侘び寂びがあると思います。


まあ俺は古文が高校時代めちゃくちゃ苦手だったけど。明治時代や大正時代の小説になると俺でも普通に読めるが、それより昔になるとあんまり頭に入らない。


俺は元々どこにでもいる野球少年であり、小説や短歌に全く興味を持ってこなかった。むしろ活字を避けてきた。小説なんて国語の教科書でしか読んだことがなかった。親も小説なんて一冊も持っていなかった。


でも高校から友達がいなくなって、暇潰しに「森見登美彦」の「四畳半神話大系」っていう小説の文庫本を書店で買って休み時間に読むようになってから、俺は自分でも小説を書くようになった。そして文を書くことの楽しさに目覚めた。


だから、友達のいない暗い青春時代を送ったことが、俺を文学の世界へと導いてくれたのだ。


精神科に入院してる時も、音楽を聴きながら小説ばかり読んでいました。筒井康隆、村上龍、中島らも、町田康、貴志祐介、梶井基次郎、坂口安吾、セリーヌ、三島由紀夫、滝本竜彦、あと誰だっけな。あとはライトノベルだが虚淵玄の「鬼哭街」や「Fate/Zero」も読んでいた。文章力や語彙力はかなり高い。元々はエロゲライターであり、アニメ作品の脚本家としても虚淵玄は広く知られている。虚淵玄が作った「沙耶の唄」っていうエロゲーは切なくて楽しかった。


俺は高校時代からはアニメオタクでもあったから、ライトノベルも割と読んできた。でもあえて古いものばかり読んだ。例えば秋山瑞人の「イリヤの空、UFOの夏」はライトノベルの傑作だと思う。古い作品で、いわゆるセカイ系の作品でエヴァンゲリオンから強い影響を受けてる。


あと、ライトノベルで言うと何が好きだったっけな。忘れた。俺は古い作品が好きだった。


そういえば、「奈須きのこ」の「空の境界」っていうライトノベルも高校時代に読んだ。


いろいろ高校時代に読んだはずなのに、あまり思い出せない。


最近の異世界ファンタジー系のライトノベルは好きになれない。単純に俺とは合わない。


奈須きのこも、元々はエロゲの脚本家だった。Fateが代表作だ。もう最近は、エロゲ業界もかなり斜陽らしい。パソコンでノベルゲームをするのは、もう完全に廃れた文化かもしれませんね。


今はネットで無料で色んな作品が読めるし。


俺は、孤独な時は、誰かの言葉が欲しくなる性分だ。


あと、俺が1番好きなエロゲーは「マヴラヴ・オルタネイティヴ」です。昔の作品ですが、進撃の巨人の作者・諫山さんにも大きな影響を与えた作品です。


前回、俺は酒をやめると書いたが、俺は今安い缶チューハイを飲んでます。


やっぱり酒を飲むと俺は多弁になりますね。ネットでもリアルでも。


酒を飲みながらロック聴いてタバコ吸って文を書いてるのが至高の時間です。





次回に続く

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