第6話 俺の肋骨が全て折れるほど強く抱きしめてほしい。俺が窒息死するまでディープキスされたい。死ぬほど愛されたい!

夜、暗い部屋の中で考え事をしていた。


やっぱり1人は寂しい。俺の肋骨が全て折れるくらい強く抱きしめてほしいし、俺が窒息死するまでディープキスされたい。死ぬほど愛されたい!!!!!!


悲しいとか、寂しいとか、もう飽き飽きしている。


1人で生きてるのが寂しい。もう嫌だ。寂しいから毛布を抱きしめた。良い匂いがする。


もう涙なんて一滴も出ない。俺の心は砂漠になった。


死にたくても死にきれなかった。だから生きるしかない。でも、生きてて寂しい。生きてて辛い。なんかもう疲れた。俺はこれから死ぬまでずっと1人で生きていくのか。心がカラカラになって涙なんか流れない。


俺はもう愛以外に欲しいものが無い。


憂鬱と倦怠と孤独が俺の周りで今もコサックダンスを踊っている。


俺が大好きだったあの子は、今頃、彼氏と腕を組んで寒空の下を笑って歩いている。君の隣にいる人が俺じゃないという事実を受け止めて生きていかないといけない。


思い出の中のあなたはどんどん俺の中で綺麗になっていく。俺は育てているのだ。頭の中で、もう1人のあなたを。


今もあなたは太ももを切ってる? 今もあなたはODしてる? 今もあなたは口にしたものを吐いてる? 今もあなたは死にたい? もう何もわからない。


俺は与えられるだけじゃなくて、与える側の人間にもなりたい。俺の愛を、全ての孤独な人類に捧ぐ。


俺は病的なまでに不器用なだけで、心はちゃんとある。(実際に精神的な病気も障害もあるが)


でも、中には俺の病気とか障害とか何も気にしないで普通の大人として接してくれる人もいて、俺は嬉しかった。


俺の全てを理解してほしいとは思わない。普通に接してくれる事が1番嬉しい。


でも期待に応えようとしたら、ものすごく体調が悪くなって鬱が悪化した。頭のつむじから足のつま先まで、自分が自分じゃないような感覚がした。離人症みたいになった。俺には何が出来ただろうか。


精神的に体調を崩すと、体の症状として色々出てくる。俺の場合は吐き気、不眠、脱力感、ぼんやり感、幻聴、現実感の喪失。etc。


まるで白昼夢の中にいるような奇妙な感覚になり、自分の肌を触っても、その肌の持ち主が自分だとは思えなくなる。


自分が生きているのかすら怪しく思えるほど、つらい。“向こう側”に行ってるような気がした。世界が平面的に見えて、遠近感が上手く掴めなくなる。幽霊みたいな気分になる。体に力が入らなくなる。


体はゆっくりとしか動かせなくなるのに、脳だけは、せわしく活発すぎるほど働いている。負の思考のループに陥って、死が目の前に迫ってきて、とても疲れる。過去の失敗ばかり思い出して過去に殺されそうになる。


俺は精神的に崩れると、色んな状態異常が体にガンガン現れるので、超しんどい。一旦落ち始めたら歯止めが効かない。


毎日、不安で仕方なくて頓服薬が手放せない。実は仕事を始めてから、だんだん精神科で貰う薬の量が増えている。今は毎日6種類飲んでる。やっぱり仕事を辞める事にして正解だった。


誰かの胸に抱かれたら、俺も少しは楽になれるだろうか。


自分の気持ち悪さや心の弱さにうんざりしているが、何をどうやっても強くなれない。肉体は筋トレをする事で強化できるが、心の筋トレなんてものは無い。労働で精神がすり減るだけ。コントロール不能。


俺はいつからか心が砕け散っていた。その破片を全て拾い集めて、もう1度作り直した。工業用の強力な瞬間接着剤ではなく液体のりで補修したものだから、すぐ心が壊れそうになる。


俺は誰に似たんだろう。俺の心は、父にも母にも祖父母にも似ていない。


俺はASDがあって上手く他人と関わる事が出来ない。普通の人が当たり前に知っている事を知らない。俺は常に的外れ。こんな発達障害なんて無ければいいのにと思う事もよくあったが、発達障害があったが故に知り合えた人も沢山いるから、俺は自分の障害を肯定的に受け止めている。


あなたはいつも孤独で、空ばかり見ていた。


神はあなたに冷たい孤独を与える代わりに、才能というギフトを与えたのだ。


俺は自分の全てを否定する気は全く無い。実際俺も、才能があると人に言われた事がある。


ちなみに俺が才能があると思った人は、みんな孤独を経験している人だった。


音楽しかり、文章しかり。



今、12月24日の18時だが、だんだん眠くなってきた。眠剤を飲んで寝るか迷っている。この時間に寝ると大体22時くらいに起きて、そのまま朝まで起きてる事が多い。



寂しい。


愛されたい!!!!!!!!!!!!


めちゃくちゃ強く抱きしめて、俺の肋骨を全て折ってほしい。背骨をバキバキに折ってほしい。全身、螺旋骨折したい。そのまま死にたい。


俺はそのくらい愛されたい。


1人で急いで死なないで。もしも時間が僅かなら多少の愚痴も我慢する。あなたが生きてきたその意味を俺は自分の胸に刻み込む。一生忘れないように。


今日も一人ぼっちだった。


俺は色んな想像をしては、勝手に苦しくなる。俺が好きだった女の人が俺の知らない男とキスしてる光景を想像するだけで、俺はうんこみたいな気分になる。


マウスウォッシュはちゃんとするべき。あと歯磨きだけじゃなくてフロスもするとよい。


俺は毎日、歯磨きとリステリンとフロスをしている。喫煙者だから、たぶん俺はタバコ臭い。紙タバコとアイコスの二刀流。


どうでもいい豆知識だが、舌は強く磨きすぎると逆に良くないらしい。


歯って1回だめになると2度と復活しないから、歯だけはちゃんとした方がいい。


俺は歯医者が怖いし苦手なので、口内環境に関してはかなり徹底している。というか、知らないおっさんに口の中を見せるのが恥ずかしい。歯医者の独特の匂いも嫌いだ。


俺は下の親知らずだけ2本生えているが、なんか2本とも変な方向を向いて埋まってる。痛くなった事は全然無い。親知らずって抜いた方が良いの?



寂しいから、おっさんのゲーム配信でも見る。


骨折で思い出したが、俺はUnknownっていうペンネームにする前に、何度もペンネームを変えてきた。


初代ペンネームは「阿部骨折」で、その次が「1000円」で、あとは「城ヶ崎陰毛」とか「高橋」とか「coup d'Etat」とか「あいうえお」って名前で活動していた。


個人的に「城ヶ崎陰毛」は気に入っていた。城ヶ崎という苗字の上品さと、陰毛の下品さが織りなすコントラストが良い。


でもやっぱり「Unknown」が1番しっくり来るし、Unknownとしての活動期間が最も長い。


俺はペンネームを考案するセンスが絶望的なまでに無い!!!!!!


実物が全然イケメンじゃないのにイケメンっぽいペンネームにするのも恥ずかしいし、ちょうどいいのが思いつかなかった。もし俺の顔がイケメンだったら「イケメン」ってペンネームにしてた。


あと、小説投稿サイトって基本的に漢字の名前の人が多いから、Unknownっていう名前にすると目立つかなという戦略的な意図も昔はあった。


今は特に何も無い。



誰かの作品を読もうと思って「メンヘラ」でタグ検索したら、俺の書いた文がいくつも出てきて、なんか恥ずかしくなった。


俺こんな文、書いたっけ?


I don't know。



おっさんのギャルゲー配信見てたら、だんだん気分が明るくなってきた。くだらなくて楽しい。


と書いたところで、眠りについてしまったようだ。最近、寝てばかりだ。


深夜の2時に目が覚めた。


アパートの鍵も窓も施錠してたから、今年もサンタクロースは来てくれなかった。残念。


サンタもクソ忙しいよな。たった1人で全世界の子供達にプレゼントあげないといけないんだから。年にたった1日しか稼働しないものの、その1日の労力がとんでもない。ご苦労さん。ゆっくり休め。


どうでもいいが、俺は最近キング・クリムゾンをよく聴く。イングランドのクソ有名なバンドだ。「21世紀の精神異常者」って曲、超かっけー。聴いてて楽しい。俺の出社BGMにしたい。イントロが“主人公登場”みたいな感じでイイ!!!!!


サンタもクリムゾン色の服着てるね。



俺は苦しい。過去がずっと俺を追いかけてくる。未来がずっと俺の歩みを否定し続ける。俺はここにいるべきではないが、どこに行けば良いのか分からなくて、苦しい。


ベッドに静かに横になっていても、感情は忙しい。


俺が大好きだったあの子は、今頃、俺の知らない男の腕の中。どうでもいい。何故なら俺だってあなたの知らない女を抱いていたから。


何をしてもどこにいても、最終的に人間の心は独りぼっちだ。分かっているはずなのに、独りが寂しい。


夜中にシャワー浴びて、寝た。


何度か中途覚醒して、悪夢を見た。


夢の中で俺は犯罪者になっていた。小学生の頃に好きだった人の家に勝手に忍び込んで、下着を盗んでいた。そして捕まって、色んな人に失望されたし、もちろん被害者にもショックを与えた。きつかった。落ち込んだ。


下着泥棒は最低なので、やめましょう!







7話に続く

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