第38話 朱里紗のアルバイト!


 「わぁー、その赤い眼鏡いーねー! 実は、……ジャーン! 私も赤眼鏡なんだぁ♪」


 未来姉は胸元から赤眼鏡を取り出し、『シャキーン』とか言って装着した。


 「お姉さんも眼鏡だったんですか? ふふっ、なんか私達姉妹みたいですね!」


 「『お姉さん』だってー!

 ププッ、なんか私、しゅうとめみたいだよー、悠真っ♪」


 何言ってんだ未来姉は? ほらまた高樹さん赤くなってるよ!


 「あははっ、『みっく』でいーよ! 

 私も『朱里紗ありさ』って呼ぶからさー!」


 「はっ、はいっ! じゃあ、……『みっくさん!』」


 「ぼへぇー! 萌えるー♡」


 未来姉は両手を頬に当ててクネクネしている。もうメロメロじゃん……。


 「もうこれじゃ、どっちが姉でどっちが妹か分かったもんじゃ無いわ(笑)高樹さんは身長も高いしね、何センチあるの?」


 やれやれと言った表情で茜さん(店長)が聞くと、


 「確か……165cmだと思います」←読み辛いから漢数字やめた


 「デカっっ!! 私と10センチ以上も違うの? それじゃ朱里紗がお姉ちゃんで、私が妹に見えちゃうね⤵︎」


  あははは ははははっ♪


 「さっ、冗談はこの位にしてっと、仕事内容は……」



 ようやくまともな話になったよ(苦笑)まぁやる事は普通のカフェと変わらないし、簡単な調理も出来たら問題ないでしょ? ライブのある日は、もぎりやドリンク出すの手伝って貰うけどね。


 「カフェスペースの方は営業時間が午前十時から夜の八時迄だけど、希望する時間帯は?」


 「今日から夏休みなので出来るだけ働きたいです。今、姉と二人暮らしなので食費や家賃とか少しでも払いたくて! 姉はいいって言ってるんですけど……。時間の方は学校が始まるまではそちらにお任せします」


 ……やっぱり生活大変なんだな、俺も何か力になれる事があったら協力しよう。


 すると茜さんは高樹さんの両手を握り、


 「分かったわ! んー、なんていい子なんでしょう! ……それじゃあ早速、明日から来て貰おうかしら?」


 「はいっ、宜しくお願いしますっ!」


 高樹さんは立ち上がって深々とお辞儀をした。茜さんも未来姉もつられて立ち上がり『こちらこそ宜しくお願いします』なんて言って三人で笑い合っていた。平和だなー♪


 すると高樹さんは俺を見て、


 「田所くん、ありがとう! これで夏休みも一緒に過ごせるねっ♪」



 ……ドキッとした。そんな笑顔で言われたら勘違いしちゃうよ! 案の定未来姉がイタズラっ子の目をして、


 「朱里紗っ、んー、私も『田所』なんだけどなー! 紛らわしいからこれからは『悠真』って呼びなよー♡」


 ……なんてニヤニヤして言ってきた。別に俺はクラスでも男女問わずほとんどの奴が『悠真』って呼んでるからそっちの方が良いんだけどねー。なのに高樹さん、俺をチラチラ見て恥ずかしそうにボソッと、



 「じゃあ、宜しくね! 『悠真くん♪』」



 うわぁー、何か変な気分だ! みんなにも同じ様に呼ばれてるのに何か違うぞ? 


 「あれぇー、『悠真くん』顔が赤くなってますよー♪」


 未来姉のニヤケ顔が妙にムカつくから頭をグシャグシャにしてやった。


 「もーっ! やめてー『悠真くーん♡』」


 あはははと笑いながら厨房に逃げて言った。くそー、恥ずかしくて高樹さん見れないよー!


 


 つづくー!

 本編はここまでっ♪



 🌸読んで頂きありがとうございました🍒

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 🎸ここから先は補足&雑談コーナー🎸

 

 暫くラブコメ展開なのでここでは1970〜2000年位の私のおススメアルバムを紹介します(笑)


 父の影響で私は結構この時期の音楽を聴いてきました。ここ最近はめっきりアニソンやNew jeansばっかりなんですけどねー♪



 カーディガンズ:THE CARDIGANS / ファースト・バンド・オン・ザ・ムーン:FIRST BAND ON THE MOON


 はい、カーディガンズです。CMとかでも流れてたわよね? ロック? では無いけど声が好きで割と今でも聴いてます。


 Voのニーナがとにかくキュートで耳心地が良いこのアルバム。『ラヴフール』等が入った大ヒットアルバムです。休みの日の朝やドライブに行く時なんかおススメです♪

 

 

 

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