第7話 レンの魔法と好戦的な女子たち

 翌日レンは授業をすべて終え、部室へと向かった。すると部室の前で見たことのあるような無いようなヒトたちが部室の前に立っていた。そのうちの一人がレンに話しかけた。


「あの、リコちゃんとサクラさんをあまり二人きりにしないほうがいいと思うのだけど……。」


 そう言われてレンは急いで部室に入ると、二人の獣人が臨戦態勢だった。リコは一定の距離を取り、今まで見たことのない程怖い顔をしていた。一方サクラは牙をむき出しにして威嚇して唸っている。

 

「なんであなたがここにいるのかしら?」


「私はここの部員だからです。」


「昨日はいなかったじゃない?先輩たちも出てないみたいだし、あなたも同類じゃないのかしら?」

 

「昨日は別件で休んでいただけです。」


「ちょっと待ったー!!」


 レンは二人の争いを収めに間に割って入る。リコはレンの姿を見て、無理やり手を握りしめて引っ張る。今までの彼女からすれば一番強く引っ張っていた。

 

「レン君。やっときましたか。行きましょう。」


 リコに腕を引かれそのまま部室の外に出た。出る際にサクラを見るとリコに向かって舌を出していた。

 外に出るとリコは深呼吸をして歩く。レンが中々ついてこないことに気づきリコは手招きをする。

 ケンカしていた理由を聞きたかったが、リコが聞いてほしく無いオーラを出しており、訊くことができずにいた。

 レンは黙ってついていくと学園の敷地を出て、町へと向かった。そのまま町の広場を抜けていくとどんどん人や家が少なくなった。そして突き当りに1軒の石造りの家があった。


「ここは?」


「私の家です。中へどうぞ。」


 リコは扉を開けて入るように促した。女の子の家に入るなんて初めてなのでレンは緊張しながらリコの家に入っていった。

 

「お、おじゃましますっ!」

 

「家は私しか住んでないので挨拶は大丈夫ですよ。ちょっと待っていてくださいね。」

 

 リコが別の部屋に席を外したので、部屋を見渡した。

 きれいに整頓された部屋は普段食事等に使っている部屋みたいだった。レンは立派な一軒家で一人暮らしをするには持ち余すのでは無いかと思う。しばらくするとリコは部屋の奥から二つの魔道具を持ってくると、それを机の上に並べ、ミスリルのケーブルでお互いを繋ぎ、準備が完了したようである。


「これは父の研究途中の魔法判別装置です。それを設計しなおして、なんとか再現してみたものです。」


「リコさんのお父さんが……?」


「はい、私の魔法が不明であったころに作ってもらえました。これでレン君もどんな魔法かわかるはずです。」


「う、うん。どうしたらいい?」


 レンはついに自分の魔法が判ると思うと緊張して手に汗をかき、肉球がしっとりする。


「はい、まずそこに手を載せて……それから……」


 リコの説明のとおり魔道具に手を置いたり、魔力を込めたりした。魔道具とのリンクが完了したのか魔道具側からの魔力を感じた。


「では、始めます。痛くないので緊張しないでくださいね。」


「う、うん。」


 リコは目を閉じ小さくつぶやいた。


「大丈夫……私は、暴走しない。暴走させない……。」


 レンが何を言っていたのか聞こうとする前にリコが魔力を込めて魔道具を発動させた。すると、彼女の周りに風の鎧ができた気がした。

 様子を見ていると、リコの表情が段々と険しくなっていった。不安になったレンはしゃべろうとすると、リコが手合図で制止した。


「大丈夫です、強い魔法の可能性があると精霊が教えてくれただけなので。」


 リコはレンが不安にならないよう、魔道具の制御に集中した。

 解析が進む中、二人の周りに大量の紋章が出現した。しかも全てが発動待機状態で活性化していた。

 それを見たレンは動揺する。リコは咄嗟にレンの頭に手をかざす。


「え、なんだこれ……?」


「こ、これは……シルフ!レン君を守って!!」


 瞬く間に二人は爆発に巻き込まれた。煙が家中に覆っていたが、レンについていた風の鎧が送風機の代わりを果たし、充満した煙を晴らした。

 レンは煙を吸い咳き込みながら視界が悪く見えにくい中リコを探すと、床で倒れているリコを見つけた。


「ゴホッゴホッ!リ、リコ……!」

 

「うっ……レン君……大丈夫ですか……?」


「オレは大丈夫。リコさんが守ってくれたから……。」


「よかった……私は、二人分の守りで魔力がほぼ尽きたようです……。」


 リコはそのまま意識を失い、倒れた。レンは一瞬慌てたが、彼女が寝息を立てていたのでひとまず安心した。床で寝かすのも酷なような気がしてレンはリコを抱えた。


「よっ、と……けっこう軽い……。」


 リコはレンより頭ひとつ分背が高く細身なのだが、体重は身長差を考えても軽かったので、簡単に持ち上げられた。

 抱え方はお姫様抱っこと呼ばれる者だが、必死になっているレンには考えられなかった事である。

 リコが魔道具を取り出した部屋に入ると作業台や作成途中の魔道具等がある作業部屋だった。


「ここにはベッドがないから、リコさんの部屋じゃないな……。」

 

 食事室に戻りもう一つの部屋に行くと机や本棚、ベッドがあり、壁にかけている服からここが彼女の部屋だとわかると、ベッドに寝かせて布団をかけた。


「女の子の部屋って、いいにおいするな……。」

 

 机を見ると設計図や魔導書が開かれた状態で置いてあった。設計図を見ると先ほどの魔法を特定する魔道具の設計図だった。

 メモが書かれてあるところを見るとレンは驚く。

 なんと『大好きなレン君のためにがんばってつくる!!』と書いてあったのだ。そのメモを見て顔どころか耳まで熱くなり、尻尾がパタパタと振られる。


「だ、大好きって……リコさんが、オレのこと……?」


 動揺して頭を抱えて右往左往していると、リコが寝返りをし、目が開いた。それに気付いたレンは走ってリコの元へ駆け寄る。


「う、ん……?」


「あ……リコさん……め、目を覚ましましたか?」


「私……どうして部屋に……?」


「オレの魔法が暴走して、二人分の防御に魔法を使って魔力が尽きて気を失ったんだ。」


「……なんとなく、思い出しました。」


 リコは目を擦りながら、背伸びをするとギョッとした表情をして尻尾がボッと膨らむ。

 

「――っ!み、見てはだめです!」

 

 そういうと、リコは今までに見たことがない速さで素早く机のそばに置いてあった籠を抱えてUターンするとツルっと滑って転んだ。そして籠の中のものが散乱した。中には衣類が入っていたらしく、レンの目の前に落ちたものは薄紫色の女性用下着であった。レンはすぐに目を逸らし、後ろを向く。


「あ、あっちの部屋に行ってます!!」


 レンはすぐに部屋を出て一息つくと、椅子に座った。机には壊れた魔道具がおかれてある。先ほどのことを忘れようと暴走した時のことを思い出していた。


「あの大量の紋章……いったい何が……。」


 扉が開く音がし、そこを見るとリコが耳を垂らし、しっぽの毛が逆立った状態で出てきた。


「リコさ——」


「忘れてください。絶対に忘れてください!」


 約束を破ろうならその場で消し炭にしてやるぞと言わんばかりの気迫だった。この気迫に魔力が乗るとレンは確実に怖じ気づく自信があった。しかし、今までに見たことのない彼女の姿を見られて嬉しくなっているレンもいた。しかし、ここは場を納めるために慎重に言葉を選ぶ。


「なにも!何も見ておりません!」


「……。それでいいです。そんなことよりもレン君。あなたの魔法が少しわかった気がします。」

 

 リコはそう言いながら椅子へ座り壊れた魔道具に指をさした。


「この魔道具は解析の魔法が刻印されてはなく、発現した魔法を強制的に展開する【強制】の魔法が組み込まれたものなのです。」


 【強制】は対象の持って生まれた魔法を無理やり発動させる付与術である。相手の意志に関係なく発動させられるので、悪用されやすい特徴がある。

 良い使い方としては、魔力が多い空間だったり魔法が阻害される環境だったりの過酷な環境下でも【強制】の魔法での発動なら使えたりする。その場合は魔力の枯渇や暴走に気を付けなければならないという別の問題があるが、今回は暴走してしまった。


「これでレン君の魔法を発動した時に精霊と共鳴しました。」


「じゃ、じゃあオレも【召喚】の魔法ってこと?」


 レンはワクワクした表情で聞くが、リコは横に首を振り否定した。リコと同じ魔法でなかった事にしょんぼりし、尻尾が悲しそうに垂れる。


「召喚魔法を発現していたら、同じ魔法同士……私の魔法と干渉して発動できません。共鳴した時レン君は他人の魔法、特に紋章に何か細工するものだと思いました。精霊もそれを察知してこちらへ来てくれました。そしてあの紋章の数です。」


 リコは一瞬話すか悩んでいたが、いう事にしたのか、真剣な眼差しでレンを見る。


「あれは全て私の風の精霊魔法です。しかも攻撃用の。」


 レンは身震いした。彼女の攻撃魔法は見たことなかったが、威力は魔力の保有量に比例するからだ。彼女の魔力は学園内でもトップクラス。そんな彼女の魔法が1度に数十個同時発動したらそれこそ町がなくなる。思わずそんな想像をしてしまう。


「暴走自体は土の精霊が収めましたが、私は魔法を一度に二つまでしか同時展開できません。今回で言うと風の精霊によるレン君を守る魔法と攻撃魔法が発動していたので、本来であれば土の精霊の防御魔法は発動できません。レン君の魔法がそれを可能にしたということは、レン君の魔法は人の紋章に細工を行って自分の魔法にして人に渡す……といった魔法。あるいは対象の同時使用できる紋章を制限なく重ねたりできて魔導の同時使用のできる『重ね掛け』や『乱れうち』のような魔法になります。」


 レンはイマイチピンときていなかったが、自分の魔法がまず確認できたことがうれしく、尻尾を左右に振り目を輝かせた。


「乱れうち……かぁ……。」


「ですので、レン君の発明したあの石と魔法でこれからの成績もかなりよくなると思います。」


「リコさん、こんな危ないことなのに、どうしてここまでしてくれたの?」


「え?わたしの研究の助手をしてもらう代価にあなたの魔法の発現を手伝う約束しましたよ?随分と遅くなってしまい、申し訳ありません。」


「そう……だったけ?忘れてた……。」

 

 頭を搔きながら照れ隠しをし、リコはそれを見て微笑んでいた。


「レン君のおかげで、私の研究がほぼ完成しました。」


 そういうと壊れた魔道具を持ち、にこりと笑った。


「召喚魔法を誰にでも使える研究は頓挫しましたが、この研究……生得魔法の解析で進めていきます。まだまだ、課題は多いですが。レン君のおかげです。」


 リコはレンに近づき、頬にキスした。獣人族の親愛のコミュニケーションであるこの行為はレンもわかっていたが、意識しすぎて体がこわばった。対するリコも緊張していたが、ニコッと笑って照れ隠しをしていた。外が少しずつ暗くなり、リコは生活用魔道具で家に光をともした。


「今日はもう暗くなるので帰ったほうがいいでしょう。」


「うん。リコさん、今日はありがとう。また明日、部活で……!」


「いえ、こちらこそありがとうございます。また明日。」


 そういってリコの家を後にし、帰路に就いた。家に帰ると、いつもの通り服を脱ぎ浴室へと向かう。レンは浴室の湯船に浸かって考え事をしていた。まずは自分の魔法がどんな動きや作用を与えられるのか。次に自分の魔法の名前決め。これはリコの【召喚】など、魔法には名前がつけられているのでそれをつけてみようと思った。最後にリコの【召喚】とどう組み合わせるか。


「いやいや!なにパートナー前提でいるんだよ、オレ!」


 レンは湯船に潜り、顔だけ出して呟いた。


「乱れうち、ねぇ……。」


 指先に魔力を込め、空中に水の紋章を描いた。そして詠唱を開始し、魔法を待機状態にする。


「どうせ、発動なんてしないんだろうけど、『荒れ狂う水よ、敵を飲み込め。ダブル!』」


 洗面器で水を流したみたいな勢いでなんともいえない水魔法が発動した。そして、魔法で作った水はすべて排水口に流れて終わった。見るからに重ね掛けの魔法はかかっていなかった。呪文はダブルではないようだ。しかし、今までどのような手順で魔法を使っても発動しなかったはずが、魔法の発現のおかげか不明だが、紋章を描いて発動するようになった。レンは微妙に嬉しい気持ちで風呂を上がり、眠ることにした。


 ☆

 

 いつも通り授業を受け、部室へと向かう。すると後ろから走ってくる音がした。しかし、その足音は早く、振り向く前にレンの背中から飛びつかれた。そのまま、おんぶの形になる。


「レーン君!!」


「うわっ!?びっくりした……!」


 サクラに驚かされたレンはしばらくドキドキしていた。それは驚かされたことによるものと、抱きしめられたことによるものでレンの心臓の鼓動が速くなる。


(サクラさんはほんとに積極的……なのかな?)

 

「今日は来てるのかな……?」


「リコさん?多分来ていると思うよ。」


「だよねぇ~……はぁ……。」


「どうして昨日けんかしていたの?」


「アタシ、リコさんと同じクラスだけど、あのヒトは首席じゃない?アタシはずっと2位なのよね。」


 レンはびっくりした。サクラは競技向きの性格でありながら座学も高成績のようだった。そしてリコとは入学時からライバルだということ。意外と思っているとサクラがジト目でレンの顔に急接近する。

 

「いま、あたしのこと賢かったんだと、思ったでしょ?失礼ちゃうわ。」

 

 レンは首が飛んでいく勢いで横に振った。どうやら思っていたことが顔に出ていたのか、見透かされていたようだ。

 

「どの魔法分野でもずっと2位だから悔しくてね。あのヒトの苦手な運動で勝っても嬉しくないし……。」

 

 レンはリコが努力家であることを知っている。目的のためには寝る間も惜しんで魔道具を製作しているところを見たり、自分の魔法の解析のために父親の研究の再現をしていたりしているところを見ていたからだ。

 

「……リコさんも、きっとすごく努力していると思うよ。」

 

「それは……!わかってるけど……悔しいからアタシだってあのヒト以上に努力しているもん。でも野狐族だから手も足も出ないくらい強いし……。」

 

レンは種族的なことにはピンとこなかったが、狸と狐は昔からライバルだということを聞いたことがあったので、その延長線のようなものだと思っていた。

 そうこう話していると部室に着いた。部屋の外から窓を見れば部室に人がいるのは分かるので、レンは気持ちを切り替えて扉を開ける。


「おつかれさま~」


 そう言って入るとリコが走ってきた。リコは昨日のこともありニコニコしている。後ろからサクラが出てくる。

 

「おつかれさまで……す」。


 リコとサクラの目が合うと再び険悪なムードが立ち込めた。リコは目をそらし、レンのほうに向きニコッとした。目を逸らすというのは敵意がないという意思表示でもあった。しかしサクラにとっては眼中にないと感じ、握りこぶしに力を入れた。

 

「なによ……アタシなんて眼中にないってコト!?」


「……どうしてですか?わたしが嫌いなら関わらなければいいと思うのですが。」


「あなたは首席、アタシは次席。天才で野狐族のあなたにはわからないでしょうけど、アタシは庶民の狸族で努力してここまで来たの。」


 サクラが鼻息荒く、そう言っているとリコはむっとした表情になった。ちなみに狸族は野狐族ほどではないが魔力も魔法も優秀な種族ではある。

 猫族は身体能力にかなり特化しており、付与術を持った個体が多い。魔法に関してはあくまで多いだけなので、元素魔法や事象魔法を持った個体も存在する。

 レンの魔力に関しては猫族の中では高い部類になるが、狸族や野狐族の魔力を比べると話にならないほどの差がある。

 リコがむっとしたのは種族で天才と野狐族が一纏めにされていたところであり、それは一種の種族主義に抵触していると思ったからだ。

 

「アタシはリコさんに魔法決闘を申し込む。場所は競技場で審判は先生にやってもらいます。」


 サクラがリコに対して決闘を申し込んだ。一方リコは先ほどのやり取りでやる気がないかと思いきや、目は闘志に満ち溢れていた。

 女子のケンカを目の当たりにしたレンは、二人の間であたふたしていた。リコは眉を寄せて、サクラをにらむ。

 

「人数と武器は?」

 

「一対一で……。」


 そういいかけるとサクラはレンをじっと見た。レンとリコを交互に見て何かを感じて首を横に振り。

 

「いえ、二対二でやりましょう。武器の学園支給のもので、競技の魔法試合の形式でやるのはいい?」


「はい。もちろん大丈夫です。手続きはしてもらえますか?」

 

 レンはおろおろして見ることしかできなかったが、リコは随分とやる気のようで、彼女の積極的な面を見て目をまん丸にしていた。


「わかった。各学級の担任に報告して、手続きをしておくわ。先生から連絡があると思うので逃げないでください。では!」


 扉が勢いよくしまって足音が去っていった。


「逃げません。」


 リコはしまったドアに向かって呟いた。振り返り、リコはもじもじしていた。レンはリコのその行動を察して髭を触る。

 

「え、えーっと……オレと、ペアを組みたいってことデスヨネ。」


 にっこりして手を握ってきた。こうしてレンも決闘に巻き込まれることとなった。


 ☆

 

 サクラはかつかつとブーツの音を鳴らし廊下を歩いていた。


「あれは絶対できてる。本来アタシもパートナーを持って対抗しないとだけど……。うまくいかないわよね。」

 

 レンとリコがすでにパートナーを結んでいると思ってサクラは一対一から二対二に変更にしたのだ。

 サクラは運動に関してはリコより完全に上手である。決闘は的当てなどの単純なものではなく、魔法の撃ち合いである。魔法力だけでなく総合的な戦闘能力が必要となるので勝機はそこだと確信した。サクラは窓の方へ歩き、窓台に手を置いてため息をつく。


「レンくん……。せっかくキミのいる所を突き止めたのに……。アタシもレンくんと一緒に戦いたかったな……。」


 サクラは魔法技術部に入った目的は、レンであった。

 彼女はレンとカレンの戦いを観ていたヒトであり、レンの姿を見て、魔法技術部の部員であることを突き止めて入部したのだ。

 サクラの願いは叶わない事がわかると、足は魔法競技部の方へと向いており、そこでペアを見つける算段である。パートナーにならなくてもある程度訓練して意思疎通が取れるようになれば、それだけでも十分な戦闘能力になる。

 

「でも、あんなギャイギャイ言ってる人の力を借りないといけないのかぁ……。」


 サクラの足取りが重たくなったが、それでも決闘に勝つためと思い歩みを進めたのであった。

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