第5話 調査隊と妖狐そして新入部員

 レンとリコは比較的近いはずだった図書室にやっとの思いで到着した。

 レンが熊族の男子生徒に殴られるという暴力事件に巻き込まれ、窓から見える外は若干暗くなっていた。

 図書室の中に入るとレンは周囲を見渡し、司書を探したが見当たらなかった。

 

「連れていきたいというのはここだったのですか?」


「うん、ここならリコさんの魔法について詳しく知られると思ってね」。


「ふぉふぉふぉ、リコよ、おぬしはやっとパートナーを見つけたのか?」


 レンは後ろから突然現れた司書にビックリして飛び上がる。リコはその様子を見てクスッと笑っていた。

彼女は司書が近づいているのを知っており、あえて言わなかったのだ。レンが目を合わせるとフイッと目を逸らすので彼女はとてもイタズラが好きなのかもしれないと思った。


「やはり老師様でしたか。どうしてこちらに?あとレン君はまだパートナーではありません。」


 リコに即答されてレンは少ししょんぼりした。どうやらリコと司書は知り合いだったようだ。


「わしはここの司書もやっておるからのぅ。いったい何の用じゃ?」


「カレンさんに会ってリコさんの召喚術について聞きたいです。」


 カレンという名前を出すと、リコはあからさまにレンに対してヤキモチを妬いているのか睨んでいた。そして頬もぷくりと膨れていた。


「それならじゃじゃに訊くより、うってつけのやつが学園におるぞぃ。」

 

「その方はどちらにいらっしゃるのですか?」


「今から呼ぶから、そこで待っておれ。」

 

 司書がそういうと奥の部屋に入り話し声が聞こえた。


「老師様ってリコと司書は知り合いだったの?」


 レンは疑問に思っていたことを聞いてみた。リコは頷くと腰袋からブローチのようなものを取り出した。この世界では珍しく銅を使ったものである。

 

「私の家庭教師のような方です。四歳くらいから二年ほど魔法についてを学ばせてもらったのです。」


「それでリコさんの魔力はそんなにすごくなったんだね。」


「いえ、この魔力は生まれつきのものですよ。」


 レンは生まれつき膨大な魔力を持っていたリコに驚いていると、司書のいる部屋から笑い声が聞こえた。

 

「通信用魔道具で呼んでいるのかな?」

 

「そうですね。学園は広いですからね。」

 

 この学園の敷地は山も含まれており、かなり広大である。外周を歩くと一周するのに二日はかかるのだ。

 レンの住んでいる町ですら一周するのに半日あれば回ることができる。その敷地半分くらいは学園の建物が占めている。

 話がついたらしく司書が戻ってきた。


「どうやら生徒の中に暴徒が出て対処をしていたようじゃ。半刻ほどで来ると言っておったから、わしの部屋で茶でもしながら待とう。」

 

 そういうと司書は部屋に入っていった。

 二人は心当たりがある、というより当事者だったため顔を合わせる。

 

「生徒の中に暴徒って……。」

 

「私たちの事ですね……。」

 

 二人は苦笑いを浮かべながら司書の部屋に入った。

 司書の部屋は整頓されており魔法技術部の部室とは大違いだった。部屋には魔導書や古文書だと思われる本がぎっちり埋まった本棚に囲まれ、風の魔法で空気を循環する魔道具があった。恐らく湿気で本が傷まないようにする為の処置だと思われる。

 部屋を見渡していると壁にはいろんな獣人が集まっている絵のようなものがあった。それは実際そこにいるようなとても精巧な絵であった。


「ふぉふぉふぉ、その『シャシン』が気になるのかのぅ?」

 

「あ、すごく綺麗な絵画かと思っていました。『シャシン』というのは?」

 

 そう尋ねると、司書は「よっこらせ」と言いながら四角い箱に水晶が埋められている魔道具のようなものを取り出した。


「この魔道具……オーパーツなんじゃが、ここにある水晶を写したいものに向けてボタンを押すと下から出てくるのじゃ。」


「オーパーツということはこの世界のものではないということですね。」


「そういうことじゃ。これはこの世界の王と女王、優秀な技術者による調査隊が見つけたものじゃ。調査隊の中に使い方がわかるものがおっての、その時のもんなのじゃ。みんな若いのぅ。」


 お茶をすすり、懐かしみながら語っていた。調査隊は現在の調査師団とは違い各上級職が集まり、地底世界の未開の地を調査する隊のことである。

 調査師団は地底世界の調査がメインだが、調査隊は地上世界への調査をする。噂によると地上世界へ近づくほど魔獣たちは強力な個体が多くなる傾向であり、調査師団では歯が立たない。

 調査隊は各上級職の集まりなので戦闘が得意なものが多いが、それでも苦戦を強いられることもある。

 そんな中なぜ地上へ調査しているのかというと、地上から湧いてくるものを収集し、持ち帰るのが主な任務である。そこで手に入れたものを魔法技術士に提供し、改造や解析して模造品を作って生活品や軍事品を開発する。そして開発したものを宮廷魔術師、近衛師団や国民の生活に役立てている。

 今ここにあるものはこの箱についている水晶体を写したいものに向けて、上部にあるボタンを押すことで紙に再現するというもの。しかも写されたものはかなり再現度が高い。現代の知識や技術ではこういったものを魔道具ではまだ再現できた事例もない。それ故にオーパーツと呼ばれている。

 

「女王は妖狐なのですね。あと、もう一人妖狐がいますね。」


「そうじゃな。この二人は親子での、娘のほうが召喚術師じゃよ。」


「この方が来られるのであれば私は帰ります。」

 

「リコさん!?」


「レン君せっかく私のためにここまでしてくれたのにごめんなさい。」

 

 リコは突然席を立ち扉のほうに歩いて行った。ちらりと見えたその顔はとても曇った表情をしていた。

 扉のノブに手をかけようとした瞬間、リコが開けるより早く扉が開く。そこには保健室の先生が立っていた。


「おや、先ほどの生徒ではないか。司書、呼びましたか?」


「やっと来たわい。めえ、そこの野狐の娘に召喚術のことを教えてやってくれんか。」


「ほう、お前は確かリコだったな。召喚術を使えるとうわさに聞いてはいるが、何かあったのか?」


「え、えっと……その……」

 

 リコはめえと呼ばれた教師の圧に気圧されていた。

 

「はいっ!召喚術は紋章を書くだけでは発動できないのですか?」


 レンはしどろもどろになっているリコの助けになろうと割って入り、質問をした。めえは関係のなさそうなレンの行動に少し眉を上げ驚いたような顔をしたが、少し笑みを浮かべ口を開いた。


「そう、不可能だ。仮にお前が紋章をいくら描いても契約していないから無理だ。」


「そっか……じゃあ、契約出来たら使えるのですか?」


「お前は契約すらできない。補助魔法【召喚】は呼ぶ魔法というより契約の魔法だからな。そういえば『たま』は魂に紋章を組み込んで、精霊との契約を結ぶと言っていたな。それはリコ、お前のほうが詳しいはずだ。」

 

 リコはそう言われ、うなずいた。生得魔法のことは基本的には使い手本人の方が詳しい。似たような魔法はあれ、使い勝手や発動条件は個人によるものが多く、全く同じ条件で発動できるヒトは存在しない。

 しかし、それを可能にするのが紋章による魔法の発動であれば話が変わる。紋章と詠唱を組み合わせることでそのヒトの魔法を完全再現ができる。

 欠点としては詠唱が長くなりがちであり、紋章を正確に描く手間があるのですぐに発動できないのが大きな欠点である。難しい魔法や強力な魔法になればなるほど難易度は跳ね上がる。リコの【召喚】はこの世界に二人しか使い手がいないこともあり、決まった紋章が存在せず、詳しい条件など不明である。

 リコは自分の知っている範囲でめえに【召喚】についてを話す。

 

「私の【召喚】には精霊と会話する力があって、そのおかげで精霊と契約できます。そしてその力と紋章は魂と強く結びついていると……。」


「魔法は魂との強い繋がりでそれは元素・事象・付与・補助どれも同じだ。その中で【召喚】はとても特殊というわけだ。この国最高の魔法技術士が挑戦しても補助魔法の魔道具化は叶えられなかった。まだまだ端くれのお前たちが挑戦できるものじゃない。」


 めえは少し厳しい物言いではあったが、彼女の表情を見ると少し期待をしているような表情であった。

 

「わかりました。もう少し……考えてみます。」


「いい報告を期待している。それでは私は失礼するよ。」

 

 めえは立ち上がると思い出したようにレンに訊ねる。


「先程の件だが、お前たちは無抵抗だったという証人が多かったが、それは本当だろうな?」


「は、恥ずかしながら、抵抗すらできなかったです……。」


「いや、恥じることはない。お前はあの時怪我を負っていた状態であろう。お前には何も罪はない事が確認できた。この件は我々に任せてもらえばいい。」


 そう言うと、めえは司書に一礼をして出て行った。扉が閉まる寸前でめえが振り返る。


「忘れていた。異種族のパートナーは魔法に変化が起きやすい。気を付けることだな。」


 そういうと扉は締まり、足音が遠のいていった。めえの言ったことがレンは理解できず首を傾げた。一方リコはうつむいて恥ずかしそうな感じであった。すると司書が本を持ってきた。


 「めえの言葉の意味は、パートナーがおると魔法は変わったものに変質するのじゃ。」


 その本には生態魔法学と書いてあり、各種族の特徴等が書いてあった。そしてリコの種族である野狐族のページが開かれた。


「妖狐は神族に分類されるが、もともと野狐族から枝分かれした者じゃ。ゆえに近くも遠くもある。」


「保健室の先生が言っていた変化というのは一体どういうことなのですか?」


「た、例えば……例えばですよ?私とレン君が、その……ぱ、パートナーになったら本来持っていた魔法の勝手が変わることがあるみたいなのです。」


「その中でも特に野狐族は変質しやすいということじゃ。」


「……ほぁ?」


 レンはいったい何のことかわからず力の抜けた返事をしながら首を傾げた。

 リコはレンにわかるように身振り手振りで説明しようとする。そんな彼女がかわいくてついついレンは見入ってしまう。

 

「野狐族はもともと魔力や強力な魔法を持って生まれやすい種族で……あ、ここに書いてありますね。」

 

リコが本の解説の部分に指をさしたのでレンは本を持って見てみた。


「野狐族は生まれつき高い魔力、強力な魔法を持っている個体が多い。特にメスはそれが顕著に表れる。また、他の魔法との親和性が高く影響を受けやすい……?」


「そういうことです。なので、パートナーを持つと【召喚】が何かしら影響を受けるってことです。」


「でも、俺は魔法が発現してないから影響がないんじゃ?」


 地雷を踏んだような気がしてリコが慌ててフォローを入れようとすると司書が調査隊の写真を持ってきた。そして先ほどの女王ではない方の女性の妖狐と、カンガルーの男性獣人に指をさした。


「調査隊のころ、この2匹はパートナーになったのじゃ。」


「王族と一般人が!?」


 リコは思わず身を乗り出してずいっと司書に迫る。司書が咳払いをすると、リコは慌てて戻る。

 

「この娘はちょっと事情があっての…それより妖狐は【召喚】、こっちの男は【守護】の魔法の使い手じゃ。」

 

「この二人がパートナーとなって、しばらくすると妖狐の【召喚】が変質して【守霊】という魔法になったのじゃ。【召喚】の基本部分は存在しておって、【守護】よって護りに特化した魔法になった。今までにもパートナーの術が混ざる事例があっての、その確率が高いのがどちらかが補助魔法の使い手なのじゃ。」


 その話を聞いていたレンがふと気になることを聞いた。


「この補助魔法の変質って補助魔法同士だとどうなるのですか?」


「さすがにわからんの。変質は必ずしも起きるわけではないからの。」


「そうかぁ」

 

 と言いながらレンは写真を見ていた。

 

「この妖狐に事情があると言っていたけど一体?」


「そんなこと知りたくもありませんっ!!」


 両手を力強く握りしめ、ギリギリと歯を鳴らして威嚇のような感じだった。レンはリコが妖狐のことになるとなぜ怒っているのかわからなかったので、オロオロしていた。司書は「ふぅ」一呼吸ついて再び口を開いた。

 

「まぁ落ち着くのじゃ。相変わらずおぬしは妖狐になると怒るのぅ。少年の疑問を晴らさんといけないから黙って聞いておくのじゃ。まず、妖狐と野狐のことを説明せんといかんな。先ほど言ったように妖狐は野狐から突然変異で生まれたものじゃ。女王とこの娘、その二人しか個体が存在しておらん。女王から生まれた娘も妖狐じゃった。ここにおられるのが女王じゃ。」

 

 司書が指をさしたその先に漆黒の長髪、鋭い目つき、この世界の衣装では見られない格好をしていた。写真を見ただけでその強さが分かるような雰囲気をしていた。

 

「そして父親は野狐族であった。そしてこの娘は生まれてすぐ、父親に売り飛ばされたのじゃ。それは妖狐の希少性ゆえに、な。」


 リコは口を押えて青筋を立てて絶句した。目の敵にしていた妖狐は野狐族によって悲惨な目にあっていたから。


「氷狼族でこの国の王によって父親は捕まり、処刑された。しかし、娘は売り飛ばされた後で帰ってこなかったのじゃ。この事件によって妖狐の女王は野狐族との縁を切り、野狐族に対して粛清を行ったというわけじゃ。まあ後に母娘は再開できたのじゃから、少しずつ和解へ導かれると思うぞよ。」

 リコはその話を聞き、悩んでいた。

 いままで野狐族だけ除け者にされていた同族をみて、妖狐をずっと憎んでいた。事実が判明し、周りの野狐族が妖狐に文句の一つも言わなかったことに合点がいった。


「ど、どうしてそのことを言ってくれなかったのですか?」


「おぬしは全然聞く耳を持たんかったじゃろ。」


 そう言われて心当たりがあったのかリコは思わず黙ってしまう。司書はやれやれといった表情で写真を片付けに行った。リコは混乱しているとレンが傍に来て、背中に手をポンと置く。


「リコさん、無理して飲み込む必要はないと思うよ。」


「で、でも……私、ずっと勘違いしていて……」


「うん。少しずつ、少しずつでいいから、相手のこと知っていければいいんだよ。」


「少年の言う通りじゃよ。どうしても駄目なら距離を取ればよいのじゃから。」


「はい……。レン君もありがとうございます。」


「さて、もう夜じゃ。気をつけて帰るのじゃよ。」


 司書が外に指をさすと、既に闇に包まれていた。

 

「ありがとうございます、老師。」


「また困ったら来るよ!」


 そういって二人は図書館を後にした。夜の学園はとても暗かった。猫族のレンでも光の魔法やランタンがなければ全くと言っていいほど見えなかった。幸いレンの持っていた魔石と光の魔道具で辺りは見えるようになっていた。レンは少し気まずそうな顔をしてリコの方へと向く。


「どうしよう……」


「どうしたのですか?」


「魔道具の魔法の残量が少なくて、光が町まで持ちそうもないなぁ……」


「では、部室に泊まりましょう。無理して街道を歩くのは危険ですから。」


「り、リコさんはオレと一緒にいてもいいの?」


 リコと部室に泊まることになり思わず声が裏返ってしまう。リコは焦っているレンに気づいていないのか淡々としていた。


「レン君は突然襲ってきたりしないと思っているのですが?」


「お、襲わないよ!」


「襲うにしても私は肉食なので肉は食べても美味しくないと思うので推奨できません。」


(この子食べ物として襲ってくると思っているみたいだな……。)

 

 レンとリコの思っていることがかみ合っていないことにレンは気が付いた。悶々としながらレンは部室の扉を開けた。

 そして、それぞれ部室でリコはソファで、レンは机に突っ伏して寝ることにした。


 ☆

 

 レンが目を覚ますとリコはまだ眠っていた。外を見ると夜が明け始めていた。

 猫族のレンは夕暮れや明け方の薄暗い時間が活動するには最適である。学園が始まるには時間があるので魔道書や古文書を読むことにした。昨日はリコの召喚術が魔道具にできないことが分かった。この国の最高の魔法技術士とはどういったヒトなのか妄想しながら本を読んでいた。

 ふと自分の作った紋章を封印する石の試作品を見てもっと性能の良い石にしたかった。リコの魔法にも耐えられる強い石。しかし、高級な素材は使えない。

 学生にどれだけ戦闘が得意なものがいてもドラゴンスケイル級の素材なんてとることが不可能だからだ。となると、現状の素材で精度を上げることが課題となった。

 

「おはようございます。レン君早いですね。」

 

「リコさん、おはよう。オレは猫族だからね、早起きなんだ。それよりも寝られた?」


「さすがに本調子ではないですが一応は寝られました。」


 彼女の目元には隈があった。碌に寝られなかったのだろう。そして彼女からは今までにない香りが漂う。レンは彼女がお風呂に入っていない話を聞いていたので、思わず自分のにおいも確認していた。

 

「今日、私は授業を終えたら帰ります。ですからレン君は研究に没頭してください。それでは。」


 彼女は足早に部室を去っていった。レンも授業の準備を始めた。すると扉が勢いよく開いた。


「たのもーっ!!」


 元気よく入ってきたのは狸族の女の子だった。しばらく二人の間に沈黙が漂う。レンは人付き合いが得意ではないのでこの子のテンションについていけていなかった。

 対して、この女の子は社交的なのかとても元気でテンションが高く、お互いがかみ合わず沈黙してしまったというわけだ。だんだん沈黙に耐えられなくなった彼女はオロオロする。

 

「えっ?ここ、魔法技術部だよね?」


「う、うん。そう……だけど。」


「アタシ、サクラ!見ての通り、狸族です。今日から魔法技術部に入ることになったので挨拶に来ました!キミの名前は?」


「オレの名前はレンって言います。」


「そっかぁーレン君だね!よろしくね!」


 両手でレンの手を握りしめ、ぶんぶんと振った。すると学園の鐘が鳴り始めた。授業開始の予鈴だった。


「ヤバい!遅れるっ!!」


「いそげーっ!!」


 2人はドタバタしながら教室へと急いだ。

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