第16話

ー16ー


 さて差別に関してであるが、私たちが苦いコーヒーを黒人の前で飲んでニガーと言ったら差別用語になる。黒は何かとネガティブなイメージがあるが、日本人は黒人にさほど差別する意識は持っていない。お隣の国に対してはあるが。黒人、足が速い、踊りが上手い、歌が上手いというだけではない。最近は知的な層にも黒人はいっぱい居る、アメリカ人などはそれを知っているはずなのに、あるいは知っているから黒人の不祥事に敏感なのかもしれない。人を人と思っていない。もともとアメリカの警察は射殺主義だからな。裁判にかけるより殺してしまえという社会がげんに存在するということは恐ろしいことである。黒は日本の文化では尊重されてきた。特に夏の暑い夜、背筋の寒くなる経験をした人は多いのではないか。日本では「怪談」という文化が発達している。昨今のJPホラーよりも外国産ホラーよりもずっと怖い。それは黒にいい意味で敏感だからである。最近は黒が映える有機elテレビが人気である。夜暗闇の中で写っている映像以外全て真っ黒というのは経験すると元には戻れない。

 なぜか、アメリカでは黒人の中にも差別があるらしい。オバマのようなアフリカ系アメリカ人が大統領になるかと思えば、最低の生活をしている人もいる。ただ結局は単に肌の色、人間は原始時代に地球の各地に分散して適応した。熱帯地方では黒人に、北欧地方では白人の姿になっていったに過ぎない。元はと言えばみんな一緒。遡ればただのアメーバ、これくらいの知識は大人なら持っていそうなのだが、アメリカの警官は怖い。しかしなぜ射殺主義なのだろう。殺してしまえば背後がわからないではないか。日本では限界まで銃は使用しない。ただ警官に危害が加わると容易に撃ってくるから気をつけるように。アメリカでは相手が拳銃を持っているから銃撃戦になって死亡となるのだろうが、日本もただ単に銃社会でないからかもしれない。

 さて話は逸れたが肌の色は肌の色にすぎないということだ。ただ好みはある。私なら女性ならば艶やくような黒髪の日本人がいい。

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