9『石の神秘力』別冊歴史読本

今回は、私が石にハマるきっかけになった、記念すべき一冊をご紹介しましょう。


別冊歴史読本の特別増刊号で、ムック本です。

雑誌みたいなものなので、ちょっと編集を変えたバージョンが、複数冊発刊されています。内容ほぼ同じ。私のオススメは、判型が大きく写真の美しさを楽しめる97年のものです。


・石の神秘力  別冊歴史読本 特別増刊 ムック – 1994/1/1

・石の神秘力―効果別ジェム・ストーンのヒーリング事典 (別冊歴史読本 11) 1997

・ヒーリング・パワー石の神秘力―人には必ず一人一つの石がある (別冊歴史読本 71) ムック – 2003/12/1


この本のテーマは「ストーン・ヒーリング」です。


鉱物には癒やしの力があるんです。

呼吸器疾患の時は、ムーンストーンのペンダントを身につけるといいんですよ。

本当だもん!

だって『宝石療法』って洋書にそう書いてあるし!


……そんな内容です。


でも、ただのオカルト本と馬鹿にはできませんよ。


鉱物のクオリティが激烈に高く、写真が超美麗。

それもそのはず、鉱物科学研究所(鉱物学者の堀先生がやってるお店)が標本を提供しているのです。


目次から記事タイトルを拾いましょう。


「木内石亭小伝」石よりほかに楽しみなし ⇒元祖日本の石オタク伝記

太古の隕石“モルダヴァイト”は聖杯の原料か?

幻の水晶王国アトランティスの秘技

古神道の“玉”が秘める霊的パワー


洋の東西を問わず、石の神秘に触れられるマニアックな記事ばかりです。


90年代初頭に「モルダバイト」ですよ。

今、ニセモノがいっぱい出回っているやつです。時代を先取りしまくってます。



大人になってから調べると、この書籍には「井村宏次」という方が、深く関わっているみたいですね。


井村宏次さんの著作・訳書としては

『霊術家の黄金時代』

『聖ヒルデガルトの医学と自然学』

『ウィーンから来た魔術師―精神医学の先駆者メスマーの生涯』

『ガーデニング風水―幸せになるための庭づくり』

などがあります。


まあ、硬派なオカルト親父ってことですよ。


こういう人が、妙にクセのある文章で、石の神秘力について滔々と語っていくのです。

子どもだった私にとっては、もうリアル魔法の本。

石の魔力にとりつかれてしまったのです。


そんな井村さんが、単体で石について語った本がこちら!

『宝石&貴石神秘力活用マニュアル』 単行本 – 2000/12/1 井村 宏次 (著)


ご本人は「雑誌と重複してはいない」と言ってますが、いや、かなりしてるような……。

全体のムードがほとんど同じなのです。

でも、井村ファンなら買いですよ☆

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