痛みの三寒四温
物の本によると、椎間板ヘルニアというものは、痛む場所がどんどん変わるものらしい。
腰からはじまった痛みは、だんだん左脚全体に回り、左足首を通り抜け。
そして。今は。
私「尻が痛い。割れそうなほどに痛い」
妹「もう尻は割れてるんだよなあ」
私「いや、今は四つに割れそうなほど痛い」
妹「そりゃ痛いんだろうけど」
私「きっとパワハラで部下の尻を四つに割った上司が落ちる地獄は、尻が四つに割れるまで座らされ続け、尻が四つに割れたら治療されて再び尻が四つに割れるまで座らされる刑罰があるに違いない」
妹「腰痛って尻が痛くなるものなの? ずっと尻痛いしか言ってないよ?」
何故か尻がむっちゃ痛いのである。
椎間板ヘルニアの痛みはボジョレーヌーボー。ほぼ毎日のように痛む場所、痺れる場所、痛み方も痺れ方も全部違う。
朝、体を引きずって起きてくる日もあれば、「元気!」と軽やかにスキップできる日もあり、夜中に「痛いよう痛いよう」と痛みで目を覚ましてそのまま眠れない日もあれば、夜から朝までぐっすりと眠れる日もある。
ほぼ毎日変わるため、毎日同じ対処もできないのである。
ただ、これはあくまで私個人の話だが。
「どれだけ痛もうが、痺れようが、風呂に入れなくって汗べっとべとで、床を転げ回ってまともに服の脱ぎ着すらままならないぎっくり腰よりも、今のほうがよっぽどマシ!」
と思っている。
冷え性も持っている自分、風呂に入れないと寒くて眠れないし、床を転げ回って着替えられないのは、恥ずかしかったし悲しかったしひとりでグスグス泣いていたので、そこまでひどいことになってない今のほうがまだマシなのである。
腰痛歴むっちゃ長い自分。
腰痛の感覚が麻痺している自覚はある。
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