へびのおれい
……
私はネコ!
私は海辺の町に住んでいる、野良猫である。
今日も、釣りをしている人から、お魚をもらったけど、おなかを空かせていた蛇にお魚を上げてしまった。
でも、蛇は喜んでくれて、その後。私は再びお魚をねだりに行ったら、今度は別の人から、さっきより大きいお魚をもらえた♪
だけど、私が
私は女の子の猫だからね。
その日も、私がもらって来たお魚は、私の入っているコミュニティ仲間たちと仲良く食べました。
みんな私のことをほめてくれて、私や仲間たちも、おなかがふくれました。
☆
それから、数日後のできごと……
私は今日も、お魚をねだりに防波堤に行って、お魚をもらった帰り道。
以前助けた蛇と、私は出会う。
蛇は和やかな表情で、私に話しかけてくる。
「猫さん。こんにちは!」
その状態では、蛇と会話が出来ないので私は、咥えていたお魚を地面に置いてから、蛇に和やかな表情で話し始める。
「蛇さん。こんにちは!」
「元気そうだね!♪」
「はい。おかげさまで…」
「あの時は本当に助かりました!」
「今日は、その時のお礼をしに来たのです!」
私の言葉の後。
蛇は和やかな表情で私に話す。
「それは、ありがとうだにゃん」
「でも、今はお魚を持って帰る途中だから、その後にして欲しいな」
蛇は、私にお礼をしに来たと言うが……蛇は何かを持って来ている感じはしない。
それに、私はお魚を運んでいる途中だから、この場で物をもらっても持ち帰る事は出来ない。
蛇は穏やかな表情で、私に話し始める。
「分かりました。猫さん」
「では、私はこの付近で待っていますから」
「分かった。にゃん!」
「10分ぐらいで戻って来るよ!!」
私は和やかな表情で蛇に言って、お魚を再び咥えて、仲間たちがいる場所に戻った。
☆
私は仲間たちの所に戻り、お魚を置いてから、再びさっきの場所に戻る。
私は仲間たちに、蛇にお魚を上げたことを言っていない。
本来は普通しないことで有るし、猫と蛇の関係は、仲が良いとは言えない。
私は『みんな仲良く』の考えだけど、そうでない猫もいるからね……
私はさっきの場所に戻るが、近くに蛇の姿は見えない。
多分だが、隠れているのだろう。
私は鳴いて、蛇に合図を知らせる。
「にゃーん」
「にゃーん」
『にょろ、にょろ、―――』
私の鳴き声で、蛇が姿をあらわす。
蛇は私に近付きながら、穏やかな表情で話し始める。
「戻って来ましたね」
「では、今からお礼をしますね。猫さん!」
「それは、ありがとうだにゃん」
私は蛇に和やかな表情で話す。
蛇も和やかな表情で、私に話し始める。
「それで、今からお礼をする場所に案内するのですが、私(蛇)と猫さんでは歩くスピードが全然違います」
「なので、私を猫さんに乗せて欲しいのですが!」
「蛇さんを私に乗せる?」
「でも、蛇さんの体では、私の上には乗れないよね??」
私は、疑問を感じた表情で蛇に話す。
けど、蛇は実演をするように、私の胴体部分に絡みついてくる!
『にょろ、にょろ、―――』
『くる、くる、―――』
蛇は力の加減をしながら、上手に私の胴体に絡みついた!
蛇は頭を私の方に向けて、笑顔で話し始める。
「こんな感じです!」
「苦しくはないですよね。猫さん?」
「うっ……うん」
「大丈夫だにゃん…」
私は、困惑した表情で蛇に話す。
この蛇が悪い蛇なら、私を絞め殺すことが出来るだろう!?
でも、蛇は嬉しそうな表情で私に話し始める。
「では、猫さん!」
「私が道を教えますから、お願いしますね!!」
「うっ、うん…。分かった」
私は
私はとんでもない方法で、蛇から道案内されることになった。
……
蛇に案内された場所は町外れに有る、平屋建ての一軒家で有った。
蛇は私からずり落ちることはなく、上手に絡みついていた。
人が住んでいる気配はなく、雨戸も外れている場所もある。
蛇は、その家の庭部分に、私を案内させる。
蛇は私の体から下りて、庭にある柿の木に向かい、嬉しそうな表情で私に話し始める。
「猫さん!」
「これが、お礼の品です!!」
蛇は、柿の木の前で私に言う。
柿の木には、柿が実っており、私に柿をプレゼントしてくれるらしい。
でも、ここは人間が住んでいる場所だ。
人間の物を勝手に取ると、猫は人間に追いかけ回される!!
私は困った表情で、蛇に話し始める。
「蛇さんの気持ちは嬉しいけど、それは人間の物だにゃん…」
「もらうことは出来ないよ……」
私の言葉の後。
蛇は和やかな表情で私に話し始める。
「大丈夫ですよ。猫さん!」
「この家には、人が住んでいませんから!!」
「でも、なぁ~~」
「私が、勝手に取るわけには行けないよ(汗)」
『にょろ、にょろ、―――』
私は渋る表情で蛇に話すと、蛇は柿の木に登り始めて、実っている柿をしっぽを使って上手に落とし始める!
『ポトッ!』
『ポトッ!』
柿はだいぶ
蛇は柿を数個落とすと、私の場所に戻ってくる。
「これなら、猫さんは問題ないですよね!」
蛇は嬉しそうな表情で私に話す。
蛇が勝手に落としたのを、猫が食べても猫は悪者にはされない?
私は困った微笑み表情で、蛇に話し始める。
「……ありがとうだにゃん」
「では、いただくにゃん」
『ガブッ!』
私は前足で柿をつかんで、柿を一口食べる。
柿は適度に
「……美味しいにゃん」
私は、素直に感じたことを蛇に言う。
猫が柿を食べても問題ないらしいけど、私は柿を食べたのは初めてで有った。
「それは、よかったです♪」
「私は柿を食べることが出来ませんから」
蛇は笑顔で私に話す。
蛇なりの、私へのお礼なんだろうけど、素直に喜べない部分も有った。
……
柿1個で、私は満腹に成ってしまう。
蛇が落としてしまった柿は、人間や鳥に見付けにくい場所に隠し、後で仲間たちと回収に来る。
蛇はやはり捨て蛇だったらしく、私からお魚をもらった後。蛇はこの家を見付けて住み始めた。
柿をごちそうに成った私は、蛇にお礼を言ってから、仲間たちの場所に帰る。
「ごちそうさまでした、蛇さん」
「お礼、ありがとうにゃん!」
「いえ、いえ。猫さん」
「私は現在。この家を
「今度は、別の物を用意しておきますよ!」
(この家に住んでいるから、人がいないのを知っているのか)
(別の物……今度こそ、期待しても良いのかな!?)
「うん。また来るにゃ!」
蛇は和やかな表情で私に言った後。私は穏やかな表情で蛇に言ってから、蛇の住処から出る。
お礼は嬉しかったけど、私には微妙なお礼で有った。
でも、私と蛇との交流は深まっただろう!
☆へびのおれい☆
☆おわり☆
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