へびとともだちになる

 ……


 私(ネコ)は、蛇から柿をになった後日。

 蛇の住処にしている場所へ、遊びへ行くことにする。


 ここ1~2週間…。私は蛇を見かけないから、少し気になった。

 けど、時期的に蛇は冬眠へ入る時期でもある。


 私は冬眠しなくても良いけど、蛇は冬眠しないとダメらしい。

 今日のお仕事完了後。(お魚をもらうこと)私は、蛇の住処を目指して歩いて行く……


 私はネコだから、道はバッチリ覚えているにゃん!

 ちなみに残った柿は、仲間数匹を連れて回収して、私たちの住処で仲間たちも柿を食べたのだけど、案外好評だったにゃん!


 でも、コミュニティのボス猫が『柿の食べ過ぎは害に成るよ…』と、困った表情で言っていたから、猫は柿を食べることが出来ても、メインで食べてはダメと言われてしまった///


 ちなみに、ボス猫は私と同じ女の子(女性)である。

 蛇には悪いけど、あのお礼は私たちには要らないお礼で有った……


 ☆


 私は、蛇の住処にしている家に着き、庭の方に来るが……蛇が出て来る気配はない?

 蛇も用心深い生き物で有るから、縄張なわばりをらしに来たら出て来るはずなのに??


「にゃーん!」


「にゃーん!」


 私は鳴いて、蛇が出て来るかのようすを見る。

 すると……縁の下えんのしたから、蛇が『にょろ、にょろ、―――』出て来た!


 蛇は、鳴き声のぬしが私だと知ると、和やかな表情で挨拶を始める。


「あっ、こんにちは!」

「猫さん!!」


「蛇さん。こんにちはだにゃん!」


 蛇の挨拶の後。私も和やかな表情で蛇に挨拶をする。

 蛇はその表情で、私に言葉を続ける。


「もしかして、遊びに来てくれたのですか♪」


「そうだにゃん!」

「最近、見かけなかったから、元気かなと思って」


 私も、和やかな表情で蛇に話す。

 でも、蛇は困った笑顔で話し始める。


「私も、猫さんと遊びたいのですが……そろそろ、眠る(冬眠)時期でして」

「なので、ここ数日間はその準備じゅんびをしていたんですよ」


「やっぱり、そうだったかにゃん!」

「それは悪いことをした…」


「でも、この家で蛇さんは冬眠するの?」


 蛇の言葉の後。私は理解した表情で蛇に話すが、最後の文章は尋ねる表情で蛇に聞く。

 蛇は穏やかな表情で、私に話し始める。


「はい。そうですよ!」

「人も住んでいませんし、この家にはネズミがたくさんいましたので、お腹も満腹に成りました」


「間もなく、私は眠るつもりです」


「……」


 私は蛇の言葉を聞いた後。

 頭の中で考え始める……


(蛇さんは、この家の縁の下で冬眠するつもりだろうけど、この家は人間の物だから、人が住んでいなければ何時、取りこわされるかは分からない)

(赤の他蛇なら、どうでも良いことだけど、寝ている間に家が壊されたら蛇さんは死んじゃうだろう…)


「?」

「猫さん。どうしましたか?」


 私の考えが、顔に出ていたのだろう?

 蛇は不思議そうな表情で、私に聞いてくる。


 私は困った表情で蛇に話し始める。


「蛇さんには悪いけど、この家での冬眠は止めた方が良いよ」

「人が住んでいなければ、何時壊されるかは分からないから…」


「!!……」


 蛇は私の言葉で、驚きを見せる。

 この家での冬眠を、私が阻止そししてくるなんて思わないからだ。


 蛇は当然。悲しい表情で私に言い始める。


「でっ、でも……猫さん」

「この場所は、ちょうど私にピッタリの場所なんですよ///」


「エサ(ネズミ)もあるし、眠るには絶好ぜっこうの場所だし!///」


「それは、分かっているにゃん!」

「でも、人間は身勝手な生き物で有るから、蛇さんが寝ていても、平気で家を壊すよ!!」


『ガクッ///』


「……」


 私は辛い表情で蛇に言うと、蛇は頭を下げてしまう。

 この家で冬眠を決めていたから、他の冬眠候補こうほはないのだろう。


(どうしよう///)

(見捨てるわけには行けないし、この家で冬眠させるわけにも行けない…)


(こうなったら、いっそ……)


 私は心の中で、あることを決めて、蛇に真面目な表情で話し始める。


「蛇さん」

「私の案だけど……私たちの住んでいる場所に来ない?」


「そこなら、蛇さんが冬眠出来る場所も有るし、人間達も私たちが住むのを許している場所だから、蛇さんも安心出来ると思う」


「……えっ!?」

「それは……とても嬉しいですけど、私は蛇ですからね……」


 蛇は『どうしよう』の表情で私に話す。

 蛇もネコたちと共存するに、抵抗を感じているのだろう。


 私は和やかな表情で、蛇に話し始める。


「大丈夫だよ。蛇さん!」

「私がに紹介して上げるし、私の入っているコミュニティは悪い猫なんていないから!!」


「うーん」

「私も、猫さんは凄く信用していますし、寝ている間に住処を失う可能性も否定できません…」


「……分かりました」

「猫さんの住処に、案内してもらえますか?」


 蛇は悩んだ表情で私に話し、最後の文章は覚悟を決めた表情で私に話す。

 私は笑顔で蛇に話し始める。


「じゃあ、蛇さん!」

「早速、私の仲間たちに紹介をするから、体に乗って!!」


「はい!!」


 蛇も笑顔で言って、私の胴体に巻き付く。

 その後。私は蛇と一緒に、私の仲間たちの元に向った。


 ☆


 私は、コミュニティのボス猫に事情を話し、ボス猫から許しをもらう!

 ボス猫は『あんたは、前々から思っていたけど、変わっているわ!』、『けど、私たちを襲う人間もたまにはいるから、その時に蛇がいれば心強いかもね…』と、呆れ口調で言われたが許してくれた。


『ガツ、ガツ、―――』


『ガツ、ガツ、―――』


「~~~♪」


 蛇は冬眠する場所を見付けて、その穴を私がっている。

 蛇は嬉しそうな表情で、私の掘る姿を見ている。


 でも、全部は掘れないから、蛇が最後の仕上げをする。

 

 ……


 蛇の寝床ねどこも完成して、蛇はいよいよ冬眠に入るらしい。

 蛇は穏やかな表情で、私に話し始める。


「猫さん」

「私は、今から眠りに就きますが、春に成ったら遊びましょうね!」


「うん。たくさん遊ぼうね!」

「ここは私たちの縄張りであるから、蛇さんも安心して冬眠してね!!」


 私は和やかな表情で蛇に話す。

 私の言葉の後。蛇は恥ずかしい表情で、私に話し始める。


「あっ、あの……猫さん///」

「私たちはですよね///」


「もちろんだにゃ!」

「私と蛇さんはだにゃん!!」


『ガシッ!』


 私は笑顔で蛇に言うと、蛇は私に絡みついてくる!♪

 蛇は笑顔で私に話し始める。


「嬉しい~~♪」

「本当……今から眠らないと行けないのが本当に残念ですが、春が待ち遠しいです♪」


「私もだにゃん!♪」


 私も笑顔で、蛇に言った。


 ……


 こうして、蛇は冬眠に入った。

 穴もしっかりと掘ったから、雪が降っても大丈夫だろう。


 蛇が冬眠からめるまでは、私は何時も通りのことをして、蛇が冬眠から覚めたら、私は蛇とたくさん遊ぶ!

 一緒に狩りをしたり、人間にお魚もに行ってみるか!?


 私のコミュニティに、蛇へ敵対心を持っている猫はいないから、こちらも問題はない。

 この数ヶ月間は、少し寂しいかも知れないが、私も春が待ち遠しいにゃん♪


 ……


 ☆へびとともだちになる☆


 ☆おわり☆


 ☆へびとねこのであい☆


 ☆完☆


 ☆追記☆


 本編はこれで終わりですが、近日おまけを作ります!

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