第57話 side 琴葉17

 お久しぶりです。

 まず、しばらく更新出来なかった謝罪を。

 すみませんでした…。

 そして、面白い、続きを読みたいと思ってくださった皆様に感謝を。

 ありがとうございます!

 これからもぼちぼち続きを書いていけたらと思っております。ひとまずキリのいいところまで…と考えております。


それでは本編を。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 佐伯さんへ連絡をした後、私は狭山先輩に連絡をする。


「狭山先輩。今少しお時間よろしいですか?」

『大丈夫だよ?どうしたの?はるに何かされた?』

「いえ、実は遥先輩が体調を崩してしまって」

『ほんとに!?』

「はい、今はお粥を食べて薬を飲んで寝ているのですが、起きたら病院に行こうと思ってまして…」

『なるほどね。ちょっと待ってね』

「ありがとうございます」


 流石狭山先輩ですね…。要件を言わずともこちらの意図を汲んでくれました。


『お母さん、はるが風邪引いたんだって』

『あら、大変ね』

『うん、それで柊さんから連絡来たんだけど、はるを病院に連れて行って欲しいんだって』

『いいわよ。何時くらい?』

『はるが起きたらって言ってるけど』

『んー。ん?電話繋がってるの?』

『うん』

『じゃあ一緒に話せるようにスピーカーにしてもらっていい?』

『はいはい』

『もしもし』

「も、もしもし、柊です」

『ふふっそんなに緊張しないで?三咲から話は聞いたわ。それでなんだけど今からそっちに向かっても大丈夫?』

「は、はい!大丈夫です」

『それじゃあ用意したら直ぐに行くわね』

「ありがとうございます!」

『じゃあまた後でね』

「はい、狭山先輩もありがとうございます」


 よかった…これで先輩を病院に連れて行ける。

 タクシーを使おうかとも思ったけど、「何かあったら頼って」と言われていたので、今回は頼る事にした。


「あ、私も出掛ける用意をしておかないと…あとお母さんにもL〇NEしておかなきゃ」


『遥先輩が風邪引いちゃったみたいで、この後狭山先輩のお母さんの車で病院に行ってきます。』


 お母さんにL〇NEでメッセージを送ると直ぐに既読が着いた。


『そうなのね。雪さんにはこちらからもお礼を言っておくわね』

『それにしても全く…』

『琴葉ちゃんも気を付けてね』


 お母さんから続けざまにメッセージが届いた。私も心配してくれているメッセージになんだか少し嬉しくなってしまった。


『はい!ありがとうございます!』


 お母さんに返事を返した後はまず着替えをする。

 今日は動きやすい様にスカートは辞めておこう。


「あ、先輩にも着替えてもらった方がいいか…でも、せっかく寝てるところを起こしちゃうのはなぁ…」


 とりあえず様子をみて決めよう。


「遥せんぱーい」


 小声で声を掛けながら部屋に入る。

 遥先輩はまだ寝てるっぽい。とりあえず着替えちゃおう。


「よし……遥先輩、起きてください」

「ん……んぅ?琴葉ちゃん?」

「遥先輩、狭山先輩にお願いして病院に連れて行ってもらえる事になりました」

「そっか…ありがとうね」

「それでなんですが、とりあえず着替えをしましょう。流石にネグリジェのままという訳にもいかないので」

「そうだね…手伝って貰っていい?」

「もちろんです」


 そうして私は遥先輩の着替えの手伝いをした。

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