入り江
十戸
入り江
指先はとうてい近寄ることはなかった。少なくとも、その日、その年、その刻限、兆しのような道を踏み越えるそのときまでは。
この
きみは知っているか? 覚えているか。私が何一つ約されない花束をきみになげうち、こうして揺籃のさなかへ立ち入ることを。
できればそう、私は花を投げよう。あの日訪れはしなかったあの入り江へと。
入り江 十戸 @dixporte
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