第17話 やってみると、拍子抜けするほど簡単だった。

POD出版をこなせたら電子書籍は簡単にできる。データを使いまわせるから。


 当時ネクパブのサイトを見ていると、そんな調子で解説がなされていました。いきなりここで電子書籍を始めようとする人にはむしろ違和感を持たれかねないような節さえ感じられる調子ですが、POD出版でそれなりに手続をこなしてみた後にやってみると、それは確かにそのとおりでした。


 どうやら「レメ」なる場所があるそうな。

 そこに行けば、どんな夢もかなうし誰もが皆行きたがる何かがあるというわけではないですが、電子書籍のEPUBデータを作成できるソフトがあるとのこと。

 それをまず、自分のパソコンにダウンロードすればよい。その指示に従っていけば電子書籍用のEPUBデータがあっという間に作成できます。さすがにその変換はちょっとばかり時間がかかりますが、大したことはありません。

 ほな、採り入れましょ。


 さて何、その、レメとやらに、先ほどPOD出版のデータ作成でできているPDFデータを乗せれば、これで一発でEPUBバージョンのデータのできあがり。

 これならプリキュアの変身より早くてわかりやすいぜ(なんのこっちゃ)。

 ちなみにこのEPUBのデータは、アマゾンで使えるだけでなく楽天さんや角川さんのブックウォーカーでも使えるときております。一つ作っておけば即、他に流用可能と来ておる次第。ますます、重畳。

 それから、表紙の jpeg データは、最初こそこの段階で先に作っていた表表紙のデータから変換していましたが、後には、POD出版の段階であらかじめ作ってしまうようにしております。なお、楽天さんやブックウォーカーさんの場合は、jpg を使っても問題ありません。無論、jpeg を使っても構いません。

 アマゾン対策のために別バージョンを作っているようなものではあるが、他の媒体ではどちらでも問題ありませんから、そこはたいして気にしなくていいかと。


 ということで、今回出版登録に際してネット上に揚げねばならぬデータ物はというと、まさに今述べた表紙の写真1枚と本文のPDFデータだけです。


 そしてさあ、登録に。


 他の部分はPOD出版とほぼ同じですが、いくらか形式面で違うところもなくはありません。でもまあ、そんなに気になるほどの違いはないです。

 POD出版の場合、どうしても紙が絡むためにモノクロかカラーかという論点がどうしても大きく作用します。それが紙の色選びにも影響しますし、当然かどうか論ずるまでもなく、カラーのあるページと認定されたページについては印刷価格も変わってきます。そこはもう、仕方ありません。

 ですが、こちら電子出版の場合はそんなことを気にする必要は全くない。それでもって、あとは先方の手数料分にいくらかこちらの利益を上乗せするだけでいいというわけです。儲け度外視で行くなら、極限まで価格を下げることもできです。

 価格については後日変更することも可能です(POD出版も)。ただし、これは月に1度、修正依頼を出したうえでの修正になりますので、いつでもできるわけではありませんから、慎重にやらないといけません。


 そして電子書籍の場合は、どの程度の分量の本になるかどうかは、パブファンセルフさんのサイトの個人ページで計算してくれます。それに応じて、当方の販売価格を設定します。そこも基本的にPOD出版と同じです。


 こうして登録作業ができたら、晴れて、出版申請をクリック。

 あとは数日待っていれば、アマゾンの紹介ページが出来上がります。そこもPOD出版の場合と一緒です。

 なお電子書籍については、POD出版のように楽天グループの楽天KOBOでもというわけにはいきません。もっとも、個別に楽天KOBOで登録すればそちらでも販売可能となります。登録データは、すでに出来上がっているEPUBデータの本文と表紙写真の1枚だけでもう大丈夫ですから、こちらもそんなに苦なく登録できております。

 せっかくですので、そこもご参考にいただければ幸いです。


・・・・・・・ ・・・・・ ・


 ひとつ書籍登録段階でのポイントを。

 パブファンセルフさんの個人ページに書籍名等を登録して出版にもっていくわけですが、予め書籍名などを登録しておくことも可能です。ページ数や販売価格等はデータによって判別されるため何もない状態で予測数値を入れるわけにはいきませんが、それに拘わらないデータについては、先にPOD、電子書籍共に同じ本の題名と必要データを登録しておくといいでしょう。

 私の場合は登録3回目あたりから先に述べた順番で同じ書籍を両方とも登録するようにしています。

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