第2話

あれからどれだけ時間が過ぎたのだろう?

あの少女は?

俺は気がつくと自分の家のベッドで寝ていた。


『ん〜朝か〜

そういえば昨日のあれは夢?だったのか?

それにしては感触がリアルだったな』

そうして服をめくって確認したが、

傷は全くなかった。


『やっぱり夢だったか。とりあえず顔を洗おう。』 

そう思い洗面所に行って異変に気づいた。


『はーーー?!』

『な、なんだこれーー?!』


何に驚いているかと言うと

瞳と髪の色が変わっている…


目は赤く、髪は白くなっている。


『も、もしかして…いやそんなことないよな…』

と思い歯を確認すると牙のようなものが生えていた。


『こんなの……

まるであの夢の吸血鬼みたいではないか…』

と嘆いていると


『こんなのとは失礼な奴じゃな』と

急に背後から聞き覚えのない声が

聞こえて振り向くとそこには

俺と同じ白髪で赤眼の少女が立っていた。


『だ、誰だ?お前…』

急に話しかけてきたその少女に話しかけた。

『ふむ、そう言えば名乗っておらんかったの〜』

『私の名前はラミアじゃ!』

『ラミア・バトリーじゃ!』

『そしてお主の命の恩人でもあるぞ!』

その少女はそう名乗るのであった。


『い、命の恩人?って事は昨日の事は

夢ではなかったってことか…』

『そういえば近くに君と同年代くらいの

女の子はいなかったか?』

俺は昨日の少女が心配になり

そのことについて聞いた。


『あれは私だ!』

と胸を張ってラミアは言った。


『ってことはお前は吸血鬼ってことか?』


『如何にも私は誇り高き吸血鬼である!』

さらにとんでもないことをラミアは話す。

『そしてお主は私の眷属だ!』

と自慢げに話した。


『ち、ちょっと待て!眷属ってなんだよ?』

『お前に血を吸われたとでも言うのか!』

吸血鬼は血を吸ったものを眷属とする

おとぎ話では良くある話だ。

だとしたら血を吸われているはず

そんなことを考えていると


『いや、吸っとらんよ。』

と想像していなかったことを言われた。


『じゃあ…なぜ?』

『別に血を吸わんでも眷属にできるぞ』

『それってどう言う?』

『簡単なことじゃ、私の血を分けた。』

とラミアは話すのだった。


『なんで…』


『うむ…そうじゃなーどこから話したものか〜』

とラミアは悩み


『そうじゃ!お主が倒れた後から話そうか!』

とラミアは語り出した。

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