第4話
朝、校舎につき教室に入るとイジメの標的が変わっていた。何があったのか知らないがいじめられていた女の子は元のグループに戻っておりいじめられる側からいじめる側になってしまっていた。ただ、大事なのはそこじゃない。イジメの標的がまさかの美月になっていた。美月の机には悪口で埋め尽くされており本人は俯いて泣いていた。そんな様子をリーダー格とその取り巻きが笑っている。彩未と陽菜はどうすることも出来ず気まずそうにしている感じだった。2人の元に行き、どういうことなのかと聞く。
2人曰くリーダー格の子達は新たな標的を探していたらしく大人しくて気弱な美月を標的に変えただけだったようだ。
美月は高校生になって出来た初めての友達。
助けたい、でも…。助けたら自分がどうなるかは想像出来る。
彩未と陽菜はそのうち治まるよと言っていたけど恐らく標的が変わるだけでイジメは治まらないと私は思う。
キーンコーンカーンコーン。
放課後になった。結局私はどうすることも出来ず彩未と陽菜と3人で過ごした。美月は一日中1人で暗い顔で過ごしていた。
帰り彩未と陽菜と別れ、美月の家に向かう。
その途中、人目につかない所で美月がリーダー格とその取り巻きに囲まれてる所を見かける。
私は慌てて隠れ、様子を見ていた。
「お前、キモイんだよ。」
「1人じゃ何も出来ないくせに。」
「泣けばいいと思ってんじゃねーよ。」
美月に暴言を吐きながら美月のカバンをとりあげ投げ捨てている光景が目に入った。
美月は「やめて…。」と泣きながら訴えていた。リーダー格の子が美月に向かって拳を振り上げた所で「やめて!」と飛び出していた。
バチン。
美月とリーダー格の間に入ったせいで顔を殴られてしまった。
「なっちゃん…!?大丈夫!?」
美月があわあわしながら私を見る。
「おい!何すんだよ。お前もいじめらたいのか?」リーダー格の子に詰められる。
私は美月に大丈夫と言い、リーダー格の子と向き合った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます