応援コメント

彼の中には怪物がいる」への応援コメント

  • 「私」が感じた、甘酸っぱいけど普通の恋とは違う、どこか怖さをはらんだ経験に関して、「私」目線で丁寧に描かれているのが印象的でした。
    詳細な説明をあえて入れないことで想像を膨らませようとしているのかなと感じましたがいかがでしょうか。

    以下、私の読み方が正しいか自信はありませんが思ったことを。

    主人公の「私」はとても潔癖だけど、臆病で、鈍感。そして柊が象徴するように用心深い人なんだなという印象です。
    そして少年の笑みに「怪物」を感じて男性に対する一種のトラウマのようなものを感じるようになった。
    それを「影が近づかないように」「妖艶な瞳」「深い笑み」という表現で示しているのかなと勝手に感じました。
    恋愛対象として見ていなかった、見ようとしていなかった相手から、「そういう」対象として見られた瞬間に「私」が感じた「モヤモヤした気持ち」を暗示しているように思いました。
    今となっては嫌じゃないけど、なんかモヤモヤっとはしている「私」の心情が「噎せ返りそう」「振り返ると華やいで」という表現や、現在の状況(女子高、女子大)で表現するのも、とても興味深いなと思いました。人物の経験とその時の心情がその人物の将来に如何に影響するかを合理的に考えていると感じました。

    長々と勝手に言いましたが(梅里先生の書きたいことを汲み取れていないかもしれませんが)、
    とても面白かったです!じっくり読ませていただきました!
    素敵な作品をありがとうございます!