4年生 2

一旦は落ち着いて元の生活に戻ったが私はどこか不安だった。

暫くするとクラスの女の子達が「好きな人とどこまでしたA?B?C?」と話してるのを聞いた。

最初は意味が分からなかった会話もよく聞いてると好きな人とは彼氏の事でAはキス、Bはディープキス、Cはエッチを意味してるのを知った。


私はショックだった。

そんなの全部アレックスとしてる。

だけどアレックスは私の彼氏じゃない……。

ならどうして?


裏切られたと思った。

そんな事聞いてないと、また隠し事をしてたのかと。

その行為をしていたことよりも今まで信じてたのに

隠し事をされてたことの方が私には辛かった。


その日アレックスが帰って来てから私は「どうして彼氏でもないのにそんな事したの?恋人同士でする事だなんて聞いてない」と私は怒った。


私が怒ってるのにアレックスは笑っていた。

「僕はいつもジュリちゃんの事が大好きって言ってるでしょ?ジュリちゃんは僕の事好きじゃないの?」

そう聞かれて私は困った。


そう、私はいつも好きと言われてるし、好きと言ってる。

だとしたらなんで私は怒ってるんだろう?


自分でも分からなくなった。


アレックスは「ジュリちゃんが恋人同士じゃないとダメって思うなら恋人同士になる?お父さんに言うと反怒られちゃうから秘密の恋人同士だけどね」そう言って抱き寄せられるとだんだん怒ってる自分の方が間違ってる気がしてきて私は「じゃあ恋人同士になる」と言った。


アレックスは「ありがとう、ジュリ愛してるよ」と言ってキスをした。


私は混乱しながらも名前を呼び捨てされた事でなんだか特別な感じがしたのと愛してるという今までに言われたこと無かった言葉に少し嬉しくなって怒ってた事を忘れてアレックスにキスを返した。


「ジュリは愛してるって言ってくれないの?」と言われ少し恥ずかしかったが「アレックス愛してる」と答えた。


上手いこと言いくるめられたのか、自分がそう思いたかったのか今も分からないが愛されてるなら幸せな事だと思っていた。


今までとほとんど変わらない生活が少しだけ変わった。

呼び方がジュリになって、愛してると言われる事が増えて、今までよりも求められる事が増えた。


「僕の事愛してるなら良い?」そう聞かれると断っちゃいけない気がしてアレックスの言う通りにした。


秘密の恋人同士だけどデートはしたいよねと言って色々連れてってくれた。

その行先で「僕の事愛してるなら良い?」と求められた事には困ったが、「愛してるから我慢できなくて」と言われると愛されてるんだと悪い気はしなくて断らなかった。


公園の人が来ないところで、海水浴場の人が来ないところで、車の中で。


色々な所で求められたし、色々な要求もされた。

格好とか、体位とか、SMちっくな事もした。

痛い事はされなかったけど、度をすぎた快楽は苦しいとその時知った。

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