勝手な父
そんなちょっと変わってるけど幸せな毎日を
めちゃくちゃにするのはいつも父だった。
気まぐれに壁をノックして私を呼び出すと「タバコ買ってこい」とか「お前は遊んでばっかりだな」と言って怒ったり殴ったり。
たまには家に居ろと言うのに家で待ってたらおかえりと言うのと同時に蹴られて「邪魔だ!」と怒られたり。
私は家に居るのが嫌いだった。
父はきっと私の事が嫌いなんだ。だからこんな酷い事をするんだ。
そう思って悲しくなる事ばっかりだったから。
父の友達が集まるとアレックスも一緒に居て、でもアレックスの家に居る時みたいには構ってくれなくて私は不満だった。
「にゃー」と低い声で私が鳴きながらアレックスによじ登ると父も父の友人も笑っていた。
アレックスは「最近動物の真似をして遊んでるからね」と一緒に笑っていた。
私は皆が笑ってるのが嬉しくて「にゃー」とか「わん」とかばっかり言っていた。
夜遅くなると父の友達達がスナックに行くと話していて父も一緒に行くらしく、私はアレックスのところに行った。
アレックスは「僕はもうたくさん飲んだから今日は、行かない」と断って一緒に居てくれた。
アレックスの家に帰ると私はただいまのキスをした。
この頃のただいまのキスは長めのディープキスになっていた。
キスが終わると「今日はもう遅いからおいで」と言って私を着替えさせた。
私は構ってほしくて「王子様、遊んでー」とお願いした。
「じゃあ秘密基地に行こう」と言ってアレックスは私を抱っこして連れて行った。
秘密基地の中に行くとアレックスは「じゃあ脱いで」と言って自分も服を脱ぎ出した。
お風呂上がりのマッサージの時の格好だ。
私は脱ぎ終わるとクリームをアレックスに渡した。
「今日はーちょっと違う事しようねー、クッションの上で横になって」アレックスは少し酔っているのか普段と少し違った。
私は言われるとおりに横になった。
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