秘密の遊び2
次の秘密の遊びはお風呂で洗い合いっこだった。
今までもアレックスとお風呂に入っていた私は違いが分からなくて「今までと一緒じゃん」とご機嫌ナナメだった。
アレックスは「いつもは僕が洗うだけでしょ?今度はジュリちゃんが僕を洗うんだよ」と笑った。
父ともお風呂に入っていた私は特に疑問もなくアレックスの背中をゴシゴシした。
「終わったよ」と言うと「まだ背中だけしか終わってないよ?全部だよ、僕がジュリちゃんを洗う時と一緒」とアレックスが言った。
私はアレックスを一生懸命洗った。
するとアレックスの体の一部が硬くなった。
「いつもと違うのなんで?」と聞くと「ジュリちゃんが上手に洗ってくれて気持ちいいからだよ、気にしないで大丈夫」と言われたのでそっかーと特に気にしなかった。
お風呂から出るとアレックスが「ジュリちゃんがすごく気持ちよく洗ってくれたからお礼にマッサージしてあげる」と抱っこして秘密基地の中に連れていってくれた。
アレックスはいい匂いのするクリームを塗りながらマッサージしてくれてとても気持ちよかった。
マッサージ中にそのまま寝ちゃう時もあったけどアレックスは怒らなかった。
父は私が寝てるとアレックスから聞くとそのまま泊まらせてくれる時が殆どだったので私はアレックスの家で寝る事が増えた。
毎日アレックスの家から学校に行って、アレックスの家に帰って、たまに自分の家に帰る。
そんな生活だった。
アレックスはお泊まりを楽しくするために「ここに居る時は王子様とお姫様ごっこをしよう」と言っていくつかルールを決めた。
・行ってきます、おかえり、ありがとう、ごめんなさい等はキスをしてから言う事。
・お風呂は一緒に入って洗い合いっこする事。
・「はい」、「いいえ」は動物の鳴き真似で言い合う事。
私は楽しくなるならとルールに従った。
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