秘密基地2
私はアレックスの家に行くとアレックスに抱きついて泣きながら秘密基地の事、公園での出来事を話した。
次の日からその男の子も他の仲良くなった子も
私から離れていった。
私と遊ぶと父が怒ると学校で広まったからだ。
私が話終わるまでアレックスは私を抱っこして撫でてくれていた。
そして「大変だったね、お父さんすごく怒ってたから僕が言っても聞く耳持たなくて…助けてあげれなくてごめんね」と言ってくれた。
「アレックスがお父さんだったら良かったのに」……と言うと、アレックスは笑いながら頭を撫でてくれた
そして、「お父さんにはなれないけどジュリちゃんの1番のお友達にはなれるよ」と言ってくれた。
「アレックスはもう友達だよ!」と私が答えると
「ありがとう、じゃあジュリちゃんは特別な友達だね」と言って握手をした。
「特別なお友達?」と私が聞くとアレックスは
にっこりしながら「まずは秘密基地を作ろうか!」と
言って部屋の隅を指さした。
そう、私のスペースを秘密基地にしてくれるらしい。
それから家の中のシーツやらクッションを集めて、
シーツで部屋の一角を囲った。
2人で寝転んでも余裕で、おもちゃを置く場所もあった。
私は嬉しくてアレックスにありがとうと頬にキスをした。
ブラジルの習慣で親しい人には普通にする事だった。
アレックスも頬にキスを返してくれて私はとても嬉しかった。
次の日アレックスが星の飾りを買ってきて秘密基地の中に付けてくれた。
ボタンを押すと電気が点いてすごく綺麗だった。
私はすごく喜んだ。
アレックスが「ありがとうのキスは?」と言うので頬にキスをした。
すると「秘密基地の中だったら口にしてもいいよ」と言った。
私はアレックスがそう言うのならと口にキスをした。
アレックスが嬉しそうに笑って撫でてくれた。
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