秘密基地

ある日学校の男の子達が公園に秘密基地を作ったと

話していた。

最初は話せなかった言葉も少しは分かるように

なって、仲がいい子は少なかったが少しだけ

友達も出来ていた。

そのうちの1人だった。


私は学校が終わってからその男の子と遊びに公園へ

行った。

まだ父は仕事中だと思って油断していた。

公園の隅に作られた秘密基地を見せてもらった後

ブランコで遊んでいたら急に後ろから怒鳴られた。


振り向こうと思った時には私は髪を引っ張られて

砂の上にいた。


父が「お前何やってんだ!男の子と遊ぶなって言っただろ!!」と怒鳴りながら一緒に居た男の子にも

「俺の娘と遊ぶな!次見たら殺すぞ!」と言った。


男の子は走って帰って行った。

私は父に引き摺られながら家まで連れていかれた。


家に着いた時にはあちこち擦り傷だらけだった。

何とか歩こうとしても父はとても早くて何度も私は

転んだり倒れたりしたから。

それでも父は早くしろと引っ張るだけで

止まってはくれなかったから。


家に着いてからも怒られて殴られた。

「言う事聞かないお前が悪いんだ!」とか

「俺の言う事が聞けないなら捨てるぞ!いいのか!?」とか色々言われた。


ごめんなさいと泣きながら叫ぶ私に父はノートと

ペンを投げつけてきて「これに'もう父の言う事には逆らいません'って書き終わるまで外に出るな!」

と言って出ていった。


私は一生懸命書いたが夜になっても半分も終わらずにいつの間にか寝てしまった。


次の日学校が終わってからもひたすら書き続けた。

アレックスのところにも終わらないと行かせて貰えないから。

それでも中々終わらず、学校でも書き続けて3日目の夕方にやっと終わった。

私はノートを机に置いたままアレックスの家に行った。


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