第12話祝福を受けました

「ここは?」




周りは白色の壁に囲まれている、真ん中には、白色のテーブルと……銀色の髪を背中まで伸ばした女神様?が座っていた。




「こんにちは、拓人さん、少しお茶をしていきませんか?」




気づいたらも一個椅子が増えていた……座れってことかな?




「そういうことです」




……また心の声が読まれた、やっぱり顔に出やすいのかな?




「私はアリスとは違いまして、貴方の心を言葉の通りに読んでいます」




じゃあ、俺がなんて考えているかは




「全部丸分かりですかね」




これが女神様……もしかして、さっきのグロリアさんも心を読めたのかな?




「違いますよ?グロリアは読めません」




もしかして、貴方が特別とか?




「まぁ、そういう話も含めてお茶をしませんか?」




わかりました……あの、これは?




「クッキーです、アリスが持ってきまして」




これ、普通の食べ物がして良い色じゃないと思いますけど。


そこには、クッキーの形で灰色をした、なにかがあった。




「確か、イカ墨とホワイトソースを使ったクッキーって言ってましたよ?」




アリスの馬鹿野郎!お菓子兵器を作りやがって!




「よく食べようと思いましたね?」




「まぁ、貰い物ですから」




それでも、よく食べる気が起きますね。




「お名前をお聞きしても?」




「キャロラインです」




自分からは話そうとはしてくれないらしい……さっき会ったグロリアさんとは違う、機械と相対しているような感覚。




「ふむ、では私が話を振りましょう」




おぉ、自分から喋ってくれるらしい。




「……どのようにして喋れば良いんでしょうか?」




コミュ障に聞かれても……自分の好きな事でも言えば良いんじゃないんでしょうか




「そうでしたか……私の好きな事は何でしょうか?」




知りませんよ!……あの、キャロライン様は一体何を司ってるんですか?




「さぁ?」




何で本人が知らないんですか!?




「貴方は今まで食べたパンの枚数を覚えていますか?」




何で吸血鬼みたいなことを言っているんですか?というか、今枚数の話関係無いですよね?




「いえ、今貴方の頭の中を覗いただけです」




覗く……俺のプライベートは?




「さぁ?」




アリスといいキャロライン様といい……強くなればなるほど、常識というものがなくなっていくんですか!




「心外ですね、良いんですかそのような口を聞いても」




どういうことだろう?もしかして……圧倒的な強さによる脅し!




「貴方の世界に会ったR18?というものを復元させても良いんですよ」




!?




「なるほど……貴方が神様でしたか」




これは全力で拝むしか無い。




「そうですけど……貴方、神と言うなが魔族にしかつかないと思ってませんか?」




え?違うんですか?だってアリスは太陽神って呼ばれてません?




「私はこの世界の唯一神です、そして、魔族たちについては、魔族が勝手に呼び始めただけで、神に成り得るのは、アリスだけでは無いでしょうか?」




神?皆女神様じゃないの?




「やっと気づきましたか、貴方と相対しているのはこの世界の神です」




……今までの無礼ってどうにかなったりしませんかね?




「わかりました、では、この質問に答えてくれたらどうにかなります」




やった……にしても質問?一体どういうのが出題されるんだろう?




「まず、貴方は弱いです」




いきなり直球!まぁ、その通りですけど。




「はい」




「そんな貴方に全てを与えると言ったらなんと答えますか?」




……?これは何、もしかして高度な心理戦?




「違います、ただのクイズです」




地位も名誉も、何ならお金まで何もかもを与えると言ったらなんと答えるか……昔の俺ならなんて答えてたかなぁ、もしかしたら、無料は怖いので、要りませんって答えてたりするのかな〜。




「決まりましたか……答えをどうぞ」




「俺はきっとそう聞かれたら要らないって答えると思います」




「それは、無料が怖いからですか?」




やっぱり、心の中を読んでましたか。




「違います、本当の俺だったらどうなるかを考えたんです、そうしたら、これが一番本当の自分を守れる気がしたんです」




「そうですか」




大丈夫かな?怒らせたりしてないかな?なんかもう喋らなくいなったけど。




「アリスが気に入る理由がわかります……名前は?」




「大武拓人ですけど」




「最初はする気がありませんでしたけど……しょうがないですよね」




雰囲気が変わった……!?木が揺れてる……いつからここに木なんてあったけ?




「キャロラインの名においてーー大武拓人は我の加護を受け取るに値するーー貴方に世界の加護があらん事を」




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警察官から逃げたら異世界に到着しました @kaiha

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