第5話 神魅の儀式4
「これから神魅の儀式を始めたいと思います。名前をお呼びいたしますので呼ばれたら返事をしてこちらの儀式台の上にお立ちいただき、祈りを行ってください。それではまずアルタイル=フォン=レムラント。」
「はい」
儀式が始まった。最初に呼ばれたのは第一王子のアルタイル=フォン=レムラント。文武両道の秀才で国内で最も人気のある人だったはずだ。彼が儀式台に立って祈りを捧げると...突如主神ゼネルスの像が光り輝いたかと思ったのもつかの間。像から神様が飛び出してきた。神はオレたちと同じくらいの大きさになったかと思ったその時、神が王子の頭に触れる。すると王子の体が光り輝いた。これで神に力をもらったのだろう。役目が終わった神はすぐに像のもとに戻り、消えた。
「アルタイル=フォン=レムラント、『ステータスオープン』と唱えてください。」
「はい。ステータスオープン!」
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アルタイル=フォン=レムラント Lv3
職業:第一王子
ユニークスキル
『奏』
├音楽能力増幅A
├音楽作成能力上昇B
├思考能力増加A
└───絶対音感C
スキル
剣技 天才
├速度上昇D ├知力上昇B
├斬撃C ├思考能力上昇(統合)
└洞察力上昇D └記憶力上昇E
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王子が『ステータスオープン』と唱えると、設置されていた大きな黒板にステータスが映し出された。どうやら神々からもらう力はユニークスキル、自分の元々持っていた力はスキルとして定義されるらしい。彼の文武両道もここから来ているんだなと思うと羨ましくなる。ただ聞いた話だとスキルは自分の努力で得られるらしいからそこは楽しみなところだ。
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「次。レイン=コンフォート。」
「はい!」
俺の番が来た。ドキドキと心臓を鳴らしながら俺は儀式台に向かった。神々に祈りを捧げた...なにも起きない。
「あっあれ?」
みんな困惑している。
「なぜ何も起こらないんだ?」「あの子神々に嫌われているのかしら」「神様に見捨てられたのか...」
みんながヒソヒソと小声で話している。俺は転生者だからなのか?よくわからない。
頭をぐるぐると不安が駆け巡っていると...
ゴゴゴゴゴゴ
大聖堂全体が揺れているかと思えば神々の像が動き出した。像は誰かを通すかのように。像は二列に分かれ中央を向いている。像の後ろにドアがぽつんと一つ立っていた。両開きのタイプの金の装飾されているドア。
その異様な光景に皆唖然していた...
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