第6話 ドラグニアガーゴイル
ルシアンが叫ぶ声が聞こえると同時に、ヴァレリアは咄嗟に振り向いた。そこには、今まさに自身の身体を裂こうと爪を振り上げる
「――
予期せぬ事態に反応が遅れてしまう。攻撃を防ぐために、咄嗟に血魔法を使うが状況は悪い。
ヴァレリアは、直ぐに状況を分析すると翼を落として地面に倒れた
分裂したのか?よく見れば、身体が小さくなっているように感じる。
――核を二つ持っている?もしくは片方にだけ核があり自律可能?
どちらにせよ、両方を倒さなければいけないわけだが、今のヴァレリアにはその余裕がない。
「ルシアン!下のガーゴイルのとどめを頼む。俺はこっちを片付ける」
できれば、ルシアンを戦闘に参加させたくなかった。しかし、今はそのようなことを言っている状況ではない。
「わかった!」
ルシアンはそう言うと、
そのまま、一体目の
「ヴァレ
「この際、血の大半を使ってでも核を破壊しなければ負ける」
「
ヴァレリアがそう呟くと、
そして――
「終わったの?」
ルシアンが問いかけると、ヴァレリアはすかさず答える。
「ああ、うまくいって良かったよ」
――影の領域の境界を守るガーゴイルは死んだ。これで、ルミナーラの森へ入ることができる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます