第131話 ダンジョン攻略①
特級ダンジョンで初めて戦闘する魔物は
私は広範囲の攻撃を発動させる準備をして、お母さんからの指示が出るのを待っていた。
『タン、タタン』
「
『バシュ!』
『ド、ドシュ、ドシュ!』
飛び跳ねるように駆け寄る
「グギャ!」
「マール、見事な攻撃だったよ」
「ありがとう。広範囲だと仕留めきれないね」
「全力で撃てば倒せるだろうけど、ダンジョンを攻略する場合は、どれだけ戦闘をするか判らないからね。理力を抑えて武具で仕留めるのがベストなんだよ」
「じゃあ、動きが遅い魔物の場合だと、足を切断する感じで良いの?」
「基本的にはそれで良いけど、近づくことが危険な魔物もいるから魔物の特性を知って、臨機応変に対処することになるね」
魔物の討伐は奥が深いんだね。ただ倒すだけではなく、学ぶことはたくさんあるようだ。
最高の手本になる、お母さんの言うことをしっかりと聞いて、私もSランクハンターになり、お母さんの隣に並び立つんだと誓った。
「ダンジョン討伐は奥深いね。知らないことばかりで『ワクワク』してきたよ」
「じゃあ、必要な部位を回収したら先に進むよ。
「OK!ねぇ、残った亡骸は焼却するの?」
「ダンジョンは本当に特殊で、半日もすれば吸収してくれるから放置で良いよ」
「そうなんだ。本当に不思議な場所だね」
ダンジョン独特の特性を聞くと、ダンジョン自体が生命体なのかと思ったけど、もう少しダンジョンというものを検証して、頭の中で整理をしてから2人に伝えようと思った。
そして必要な部位を回収した後は、お母さんの先導でダンジョンの奥へと進んで行った。
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