第5話 女学院寮への入寮
私は無事に女学院に合格して、女学院に併設されている寮へと向かう。
男爵家とはいえ貴族なのでメイドの同伴を許されるので、私はアリシャを連れて入寮の手続きをする為に寮長室を訪れドアをノックする。
『コンコン』
「はい、どちら様かな?」
「本日より入寮をするアイマール.レジストリーの入寮手続きに参りました」
「どうぞお入りください」
「失礼します」
ドアを開けてアリシャが入って、続いて私も入室をしてから改めて挨拶をする。
「初めまして、私はアイマール.レジストリーと申します。こちらは同伴する専属メイドのアリシャです。女学院への入学に伴い、卒業するまでの間は寮でお世話になるので、入寮の手続きをよろしくお願い致します」
「はい、私は寮長のヘレナ.カーターです。アイマールさんは貴族寮になります。部屋へ案内しますので後に付いて来てください。手続きの書類は部屋で記入して頂きます」
「よろしくお願い致します」
部屋へ案内してもらう間に、寮の事について少し説明をしてくれた。私の過ごす事になる寮は貴族寮で、他に平民用に一般寮もあるみたいなの。区別する理由は貴族子女には同伴者が認められているからなの。私達貴族は、身の回りの事は基本的にメイドに任せてるので、同伴者と同居する事になるから寮を区別してるらしいの。
「こちらがアイマールさんの部屋になります。最低限の設備は揃ってるので、足りない分はご自分で用意してくださいね」
「ありがとうございます。アリシャ、私は寮長さんと入寮手続きをするから、荷物の整理をお願いね」
「かしこまりました」
アリシャに荷物の整理を頼んでから、私は右手をかざして空いたスペースへ荷物を出す。大量の荷物が『パッ』と現れた事に寮長は驚いた。
「アイマールさんは、〚
「それ程でもないですよ。それより入寮手続きを済ませましょう」
寮長から渡された書類に目を通してから、疑問に思った所を確認してサインをすると、入寮手続きは完了した。
入学式が行われる1週間後までは、寮の施設等を見回って過ごして入学式当日を迎える。
※寮長ヘレンの目線です
1人の少女が入寮してきた。
ショートカットの髪型をしていたので、平民かと思ったが男爵家の娘だったので少し驚く。
今年で10歳を迎える少女にもかかわらず、淑女のような言葉遣いと礼儀作法を既に身に付けている事に更に驚いた。
部屋へ案内すると〚空間操作〛で大量の荷物を出すのを見て、この娘は『ビックリ箱』かと思ってしまった。
その後も普通ならメイドが確認する入寮書類にも目を通して、疑問があれば納得するまで確認するなど大人顔負けの対応に、驚くのではこの娘は天才なのだと納得する事にした。
手続きを終えてから寮長室へ戻って、少女の種類を詳しく見てみると、今年の首席入学者である事が判った。過去に例がない程の最高得点での合格者……やはり天才だったのね。
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