essai 音楽

ゆきのともしび

おんがく


グレン グールドのCDを借りる

CDの解説書を読む

1983年に書かれたものだ


《テクニックばかりが偏重されている中で、グレングールドは音楽をひたすら追求した音楽家だった》



1983年でもう こんなことが問われている

いまの時代は一体 どんな有様なのだろう



中身のない 動きだけが速い曲

音量ばかり大きい 過度に装飾された曲

ほんとうにその奏法が正しいのかすらわからない

楽器を乱用しているかのような曲



音楽 とはいったい なんなのだろうか



表面的なものに惑わされず

インパクトにとらわれず

テクニックに引っ張られるのではなく


その奥にある なにかを

常に見つめていたいとおもうし

そこにあるかがやき たましいを

みつけられるように

自分を研ぎ澄ましていたいと

思ってやまない



いまのわたしにできることはそれくらい

この世界に信じられるものなんて

ほかになにがあるのだろう






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