陰キャでぼっちな俺は学園のマドンナに付き合ってと言われたから

恥目司

実は彼女は◯◯で……!?

 僕は恥目司。

 ただの陰キャなアニオタだ。

 さあて、今日は待ちに待った冬コミだ!!

 楽しみだなあ。

 ブ◯アカとか、ウ◯娘とかの同人誌を買いまくる。資金は用意してきた。後は戦に望むだけ!!


ひゃっほーい!!待ってろコミケ!!熱い冬はすぐそこだぁ!!



 そう言って僕は、元気に外を出た。

 3秒後にトラックに轢かれた。


「……あれ?ここは……どこだ?」

 真っ白な空間で僕は辺りを見回す。

 建物はもちろん道一つ、鳥一匹どこにもいない。

 

 『あなたは私の不都合で死にました。お詫びに異世界へと転移させます』

 そういう事らしい。

 

 という事でお話を変更して、今から異世界ファンタジーに———!!


 カランコロン

 転移先はゆったりとしたジャズが流れる寂れたバー。


 ( ´・ω・`)

 ↑

 こんな感じの顔をしたバーテンダーがグラスを磨いている。


「やあ。ようこそ、麦茶ハウスへ。

 この麦茶はサービスだから、まず飲んで落ち着いて欲しい」


「うん、全部嘘なんだ。済まない。

 仏の顔もって言うしね、謝って許してもらおうとも思っていない」


「でも、このタイトルを見たとき、君は、きっと言葉では言い表せない『ときめき』みたいなものを感じてくれたと思う。

 殺伐とした世の中で、そういう気持ちを忘れないで欲しい。

 そう思って、このタイトルにしたんだ」


「じゃあ、注文を聞こうか。

 麦茶しかないけど」


 僕は泣いた。

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陰キャでぼっちな俺は学園のマドンナに付き合ってと言われたから 恥目司 @hajimetsukasa

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