第2話 カフェインと鉄分の相性は最悪だった!?
女性が生理中にイライラしたり憂鬱になったりすることがあるのは、男性も知っていると思います。
実はこれ、ちゃんとメカニズムがあるんですよ。それが、うつやパニック障害にも大きく関係するそうです。
生理中に貧血症状が出るのは、容易に想像つきますよね。
血が出ていくんだから、物理的に貧血状態が起きるのも当然です。ふらふらして、べたべたして、何となく気分も悪くなるよね。──漠然と、そう考えてる方もいるかもしれません。
もしかしたら、症状が軽い女性も、鬱々とした気分になるのは物理的に仕方ないと思っているかもしれませんね。
でもそれ、気分だけの問題じゃないんです。科学的にも説明できるんですよ。
そもそも、心を安定させたりやる気を引き起こすには、様々な神経伝達物質が脳内に分泌される必要性があります。
セロトニンが心を安定させ、ノルアドレナリンがやる気を促す。そして、ドーパミンは快楽や多幸感を得る助けをしてくれる。──聞いたことある人も多いでしょう。
これらの神経伝達物質を作る際に、必要なものが酵素です。さらに、その働きを助ける役割を担っているのが「鉄分」なんです!
つまり、どういうことかと言うと。
鉄分不足(貧血状態)だと酵素の働きが悪くなり、様々な神経伝達物質が作られなくなる。その為、心が不安になったりやる気がでなくなったり、不幸に感じる──うつやパニック障害の症状を引き起こすことに繋がるそうです。
貧血って目眩を起こすだけじゃないんですね。
もしかしたら、今まさに鬱々としているのも、イライラしているのも、全部貧血が悪いのかもしれないんです。
よし、貧血を治すために、今すぐ鉄剤やサプリメントで鉄分補給だ!──そう簡単に話が済めば、良かったんですけどね。
実はこの鉄分、少々、吸収されにくい体質の人も世の中にいるんです。さらに、カフェインは鉄分の吸収を阻害する性質を持っています。
そう、鉄分とカフェインの相性は最悪なんです。
意地悪なことに、鉄分の吸収を助けるビタミンCは、カフェインを同時摂取すると排出されてしまうそうです。どんなにビタミンと合わせて鉄分を接種しても、排出されたら元も子もありません。大問題です!
「と言うことで、鉄分の吸収を助けるために、カフェインレス生活を始めましょう」
これが、私のデカフェ生活の始まりでした。
*
ちょっと蛇足になりますが、もしも鉄剤を飲んでいる方がいましたら、ぜひ、飲むタイミングを考えてみて下さい。
私は寝る前に、ビタミンCと一緒に摂取していました。
ヘム鉄の時は気分が悪くなることはないのですが、病院で出される非ヘム鉄は、少々胃の調子が悪くなるんですよ。でも、気分が悪くなっても後は寝るだけと思えば、なんとか続けられました。
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