デカフェ生活始めました

日埜和なこ

第1話 デカフェ生活の始まりは突然訪れた

 紅茶に珈琲、緑茶に玄米茶、ほうじ茶などの日本茶。──日頃、ジュースや清涼飲料以外で口にする飲み物はこれらではないでしょうか。仕事で客先に出向いたり、家の用事で親戚宅を訪ねると、出てくるのも、それらのどれかですよね。

 コーヒーで良い? と聞かれることは多いかもしれませんね。


 でも、私は最近、ハーブティーにハマっているんです。


 私の「カフェイン断ち」の経験を話をしつつ、大好きなハーブティーやルイボスティーをオススメしてみようかと思います。カフェイン断ちを考えている方も、そうでない方も、ちょっとだけ「デカフェ生活」を知るきっかけになれればと思います。



 私がデカフェやノンカフェインのお茶を飲むようになった理由は「頭痛」と「貧血」改善のためです。

 長年頭痛に悩み、常に痛み止めを持ち歩いているような生活でした。それこそ十代からですから三十年近く、頭痛とお付き合いが続いていましたね。

 

 頭痛の原因にカフェインが大きく関わっていると聞いたことがある方もいるでしょう。カフェインの作用で血管が収縮することで頭痛が和らぐこともあれば、かえって痛みを悪化させることもあるという話です。


 長年、紅茶や珈琲を愛飲していた私の体には、どれだけカフェインが蓄積されていたのか。考えると恐ろしいですが、これを抜くことが、まずは頭痛改善の第一歩と医者に云われたことで、私の「デカフェ生活」が始まりました。


 ──と、ここまでは大体予想が出来るお話ですかね。

 では「貧血」とカフェインが、どう関わるのか。少しだけ私の身の上話をしながら、触れたいと思います。



 もう三年以上前のことです。

 少々体を壊しました。体だけだったらまだ良かったのですが、心もだいぶ疲弊し、一人で町中やスーパーを歩くことが出来ませんでした。十年前は同人活動もしていたと言うのに、おかしな話です。

 

 病院に行く元気もなく、コロナ禍をいいことに籠ってしまったのは想像にたやすいでしょう。


 そんな時、不正出血(生理時期でないのに出血を確認)がありました。さすがに、病院に行かないとまずいと思いましたね。当然、家族にも観念して病院に行けと言われました。

 もしや、そろそろ更年期? なんて思いながら婦人科の門を叩いた訳です。

 まぁ、そこで次々と問題が発覚したんですけどね。まず指摘されたのが「貧血」でした。

 

 明らかに顔色が悪くて挙動がおかしい。今思うと、当時の私は明らかにうつ傾向だったでしょう。でも医師は「何よりも改善するべきは『貧血』だ」と言うのだから、拍子抜けですよね。

 貧血がメンタルにも大きく関わるから、真っ先に改善するべき項目だと云うのです。そこで、処方される漢方と一緒に、ドラッグストアのサプリ「ヘム鉄」を使って貧血改善を始めることになりました。


 その時、医師に云われたことは、今でも私の心の支えなんですよ。

「体を整えれば、精神は付いてくる」

 まぁ、なんて脳筋な発想! でも意外にも私は、そういう考えが好きなんですよね。


 その時からお付き合いが続いてる医師は、脳筋先生と言うのは失礼なほど、私の心と体の最善を考えてくれる素敵な女医さんです。


 先生も同じように頭痛や様々な不調で悩んで、デカフェ飲料を愛飲する生活を続けているそうです。実体験を交えて話してくれたので、私もちょっと挑戦してみようかなと思えたわけです。

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