第5話 最初のハーブティーは何がおススメか?

 ミントと聞くと、どうしても歯磨き粉の味を想像しちゃいますよね。

 メントールの香るペパーミントをお茶にすることが多いですが、実は、他にもミントは様々あって、組み合わせによっては美味しく頂けるんですよ。


 そもそもミントは、ペパーミント系(強いメントールの香り)とスペアミント系(甘めで優しい香り)に分けられます。


 デザートについてるミントを食べてみると、スース―としたメントールの香りがあまりしないと思ったことないですか? 飲食の場面で使われる多くは、スペアミント系のようです。でも、身近に使われているのはペパーミント系ですね。歯磨き粉とか虫除けスプレーとか。だから、ミントと聞くと爽快感のあるメントールの香りを思い出すのかもしれませんね。


 個人的なハーブティーに向いていると思うミントは、スペアミント、レモンバーム、アップルミント、オーデコロンミントあたりですかね。どれもスペアミント系なので、メントールの香りが苦手な方でも飲みやすいタイプのハーブだと思います。


 また、甘い香りがするカモミールにレモンバームやアップルミント、少しのペパーミントを合わせるような飲み方も良いです。

 カモミールが苦手な方もいると思いますが、ミントを合わせると、甘い香りに爽やかさが加わり、飲み口がスッキリとします。


 アイスにチョコミントがあるように、ミントは甘味との相性が良いんですよ。組み合わせによってはとてもいいお茶になります。ただ、飲み慣れていない方だと、ペパーミントのみのお茶は最初に手を出すものとしては向いていないですね。


 と、ハーブの種類をいくらか知ったところで、自分でブレンドするのは、少々、敷居が高いですよね。それに──


「ハーブティーってお洒落だけどハードルが高い」

「どれを飲んだら良いのか、いまいち分からない」

「一度飲んだものが口に合わないと、他のものに手を出す勇気が削がれる」


 こういった気持ちも、分かります。

 カモミールが良いと聞いて買ってみたけど、どうも、花の香りが合わなかった。ミントティーが歯磨き粉みたいで、美味しいとは思えなかった。シナモンの香りが苦手で……等々、お茶として馴染まない香りに驚いて、飲むのをやめてしまった人もいるでしょう。


 もしも、これからハーブティーを飲んでみよう、あるいは、もう一度試してみようと思ってる方がいましたら、ぜひ、すでにブレンドされたティーバッグのものを選んでください。


 メインとなるハーブに、香りだけでなく酸味や甘味など、風味を考えてブレンドされたものは、単一のものより飲み口が優しいです。


 それでも失敗は怖い。そう思ってしまう方には、スーパーでも気軽に買えるティーバッグのアソート商品をオススメします。中には苦手なハーブティーもあると思いますが、アソートであれば勿体ないとか、損をした気分も軽減すると思うんですよ。


 また、紅茶専門店(個人的にはLUPICIAさんやTEAPONDさんが好きです)でも、ハーブティーのティーバッグを扱っていますね。

 

 ちなみに、飲めずに余ってしまったものは入浴剤として使うのもありなんですよ。

 市販されてるティーバッグのハーブティーは、ステビアが配合されているものもあり、入浴剤に向かない場合もあります。ステビアや糖類が添加されてないのを確認し、ティーバッグごと、あるいはお茶パック等にまとめていれて使ってみてください。


 ティーバッグ一包では入浴剤には足りないと思うので、他のハーブティーも何包か一緒に入れると良いと思います。

 贅沢な使い方ですが、飲めないハーブを置きっぱなしにしてゴミにするより、はるかに良いかと思います。

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