第9話,失態と同僚

「カワイッ...」「グハッ」

…あ、それと僕の……

「僕ってのは辞めて、一人称私に変えておけ……周りが二人みたいになる…」

?分かった……あと私の荷物は?

「荷物か。夜霧が回収してたぞ」

「はい、どうぞ!」

………あれ?服は?

「TSしたって聞いたから捨てた!」

…………に?

「な、何か問題が?」

お母様達から貰ったものもあったのに......ぐすっ...

「申し訳ございませんでした!!!」

いいもん.........何処に行っちゃったの?みんな......

「「…」」

(言えない、絶対に言えない!ダンジョンを攻略する為に遠征してることは…)

「とにかく、荷物はいいか?」

…はい、スキルも試していいですか?

「いいぞ」

アイテムバッグから出して……よし、使ってみよう!

_(亜空間収納)_心の中で言っても使えるっぽいです...

「…凄いな、それ」

ですね。…職場には行ってもいいですか?

「いいぞー、追っ払ったからな^^」

ありがとうございます。漣さん

「…護りたいこの笑顔……ボソ…」

「ほら、行くよ~!」

~~~~~~~~「着いたぞ一ノ瀬」

うにゅ?着いたの?

「ああ、あと気を付けろよ。」「「カワユイ」」

?ま、いいや。いこーっと

………


私達の職場にはなりすまし対策として、探検者カードを認証機械に認識していることで入ることが出来る。

要は、パスポートだ。初期のころに偽造する者達がとても多かったからこうなったが、最近は少なくなってきている。

それに加えて、顔認証も搭載しているという。高性能な物だ。


「大丈夫だと思うが…どうだろうな」

…[一ノ瀬コノハサマ、10ジ25フン、ニュウジョウシマシタ]

カメラがぐるんってきた…

「怖いな…急に回って来るのは」

「「……だね」」

行きましょ..う?

「入るぞー」

「みんな~おはよう~」

「「「「おはようございます!」」」」

「おはようございます。で、そちらは誰ですか?部長?」

秘書さん、私ですよ。一ノ瀬このはですよ

「…ああ、TSした一ノ瀬さんでしたか。みんなもずっと待ってますよ」

?じゃ、みんなに会いに行こ―

「行こ―……ん?仕事?そんなの後だ!」

皆さんおはようございま~す♪

「「「「…?」」」」

一ノ瀬このはですー!

「「「「え~?」」」」

「もしかして、七人目のTSした人って……」

そうですよ~。私ですよ~^

「「えー⁉」」

「いや?今思えばこのはちゃんの性別はこのはちゃんだし、あんまり変わらないのかも?」

「会社の中での元気の源兼マスコットだったもん。変わんないよね」

…あれ?知らないところでマスコットになってる......


わちゃわちゃして時間が経った…


「でも、もう受付の仕事はできないよ?」

え?

「だってTSしたし目立つから、ほかの事やって貰おうかなって」

「ちなみに、部長が決めてたよ♪」

…何となく分かってたことだけど時間大丈夫ですか?私に構ってもう2時間も

経ちましたよ?仕事終わりますか?部長も...

(((((やっべ、忘れてた。残業になっちまう…)))))


ちなみに仕事はダンジョンから出た呪物や、記録やら解呪やらをしているぞ

(ここだけ聖職者が多いよ)




風邪ひいて熱出た…やばい……

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