0日目 二
場所の指定はシャンパーニュに任せた。いけ好かないとはいえ客だし、会うことを提案したのはこちらなのだからそれが筋だろう。だからきっと、青木は文句を言える立場ではない。それにしても。
青木は約束の時間の五分前に指定された店に着いていた。ファミレスで働いていた頃、深夜業務をペアで行うはずのバイトが現れない五分間よりも長く感じた。店内はL字カウンターの六席ほどに加え、四人掛けのテーブルが二席あるのみで余分なスペースは無かった。青木より後に入った客がメニューも見ずにラーメンを頼むので、四人掛けテーブルに座りいつまでも注文しない青木は一層この店内に馴染まなかった。店主は白髪交じりの堅物親父のような気がするが、視線が痛いのではっきり見ることはできない。青木は改めてシャンパーニュが嫌いになった。初対面で依頼の相談を行う上で、なぜ駅裏の寂れたラーメン屋を選んだのか。客が、座る位置を直そうとして椅子が床と擦れ、鉄が軋む嫌な音がする。その音一つで青木はまた苛立った。加えて言わせてもらえば、シャンパーニュはこちらの住所などを一切確認せず場所を決めてきた。おかげでここに辿り着くのに電車の乗り継ぎで一時間半はかかっている。
携帯で時間を確認する。約束の十三時をさらに五分過ぎた。バイトが来なかったあの日もこんな気分だったことを思い出す。青木が勤めていた店は午後十一時に店を閉め、日付が変わる頃に退勤だった。次の日はまた店長である自分が店を開けるので、開店前の八時には出勤する。閉店前業務のペアが来なかった場合、一人で店内清掃、レジ締め、帳簿記載もろもろの雑務をこなすことになり、それは青木の睡眠時間に直結する。結局、奴は消えた。辞めた月の給料を受け取りたいと電話がきたので、取りに来れるものなら来てみろ、と思ったことをそのまま口にしたら二度と声を聞くことはなかった。
思えば奴も、家が汚いと店員の間で有名だった。パートのおばさんたちと笑い合う声を聞いたことがある。卓上にビール、コーラ、ビール、コーラと順に空き缶が立ち並んでいるのだそうだ。ゴミ捨てに行こうと思っても、思い立った日とゴミの日が重ならないという。燃えるごみ、燃えないごみ、資源ごみ。たまにゴミの日とうまく重なった気がしても、ゴミ袋の中は分別などしていないから、そのまま出してはいけないと思う。また時間があるときに分別をしようとして放置される。
おばさんたちに、缶はまとめればそのまま捨てられるじゃない、と笑いながら言われると、そういえばそうか……と納得してまた周りの笑いを誘っていた。
奴が来なかった日の夜、青木は翌朝のゴミ出しに間に合うよう出勤時間より随分前に起きて行動した。帰宅が遅れた分と、ゴミ出しの分で二重に睡眠時間を削った。それで解決できる。奴が言う、次に時間があるときという言葉の意味が理解できなかった。青木に時間があって、なぜ奴に時間がないのか。理解はできないが、総じて言えるのは奴もシャンパーニュもろくな人生を歩みはしないということだ。ゴミを溜めては自堕落な生活を送り、社会に迷惑をかけ、浮浪者にでもなってくたばればいい。公園で段ボールに包まる無精ひげが頭に浮かんで、いい気味だと思った。
シャンパーニュは来ず青木は注文できないままだというのに、新しい客が店内に入ってくる。今度は女の客だ。ラーメン屋に一人で来るには似つかわしくない、若く汚れを嫌いそうな立ち姿だった。カウンターに座ろうものなら、白と淡い青で合わせた服が脂で台無しになってしまいそうな。カウンターの客も横目で様子を窺っているのが分かる。
「いらっしゃい」
唯一動じていない様子の店主の呼びかけに、軽く会釈をして入ってくる。女はカウンターを見ずにテーブルの青木を見つけると、ふっと一息漏らして向かいに座った。横目で見ていた客たちが関心を失いラーメンに向き直るのが分かる。なんだ男連れか、と。青木だけが状況を飲み込めずにただ女を見ていた。
「注文しましたか?」
「いや、してないですが」
「あら、てっきり先に食べているものかと」
「そりゃあさすがに、相手がまだ来ていないのに注文しませんよ」
信じ難かったが、ひとまず会話を続けていた。この女が。黒のショートカットに丸メガネ、いかにも知性と理をアイデンティティとしていそうなこの女が。
「シャンパーニュさん、ですか?」
「はい、この度はよろしくお願いします、アオさん」
アオ、は青木がネット上で使っている名前だ。彼女の口からその名が出たことで、よく分からない人違いやなりすましの詐欺師という線も消えた。
「とりあえず頼んじゃいましょう。店長さんから早くしろオーラが立ち昇っているのが見えます」
シャンパーニュは遅れてきた分際で青木を急かした。青木が口を挟む間もなく、ここのラーメンが最高らしいですよ、と目を輝かせている。青木が頷くとシャンパーニュは大人しそうな見た目に似合わず声を張り、
「ラーメン二つと餃子一つ下さい!」
と高らかに宣言した。
「腹へってるんですか?」
「ええ、とっても」
嫌味で言ったつもりだったが、シャンパーニュの返事に迷いはない。遅れてきたことへの言い訳や謝罪が出てくる様子もなさそうなので、その辺のことは忘れるしかなかった。
「なんでここに?」
「と言いますと?」
「だから、なんで依頼の話をする場所をラーメン屋にしたのかって聞いてるんですよ。普通はカフェとか、ファミレスとかでしょう」
しかもこんな寂れた店で、と言いかけたが、だんだん自分の声が大きくなってしまっている自覚はあったので飲み込んだ。
「うーん、普通って言われても私はこういうネットで仕事を依頼することは初めてですしね。それに」
それに。
「それに、ここのラーメン、前から食べてみたかったので」
青木はあからさまにため息をつき、理解に苦しむ男を体全体で表してみせた。人間、中途半端に会話が通じるより全く通じない方が諦めがつくのだと知った。そもそもゴミ捨てもろくにできないのだから、まともな会話はもっとできなくて当然かもしれない。
「さっそく、依頼頂いた件についてお聞きしますが。ゴミ屋敷の掃除、とメールには書かれていましたね」
「そうなんです、ゴミ屋敷。でも本当はゴミハウスですね」
「ハウス?」
「そう。屋敷ってなんだか違和感があって。それで辞書で調べたら、屋敷には『大きな家』という意味があるそうです。ですがあれはそこまで立派ではありませんので、それでゴミハウスと私は呼んでいます。心の中で」
限界まで引き攣った青木の顔を隠すように、店主が二人分のラーメンと一皿の餃子を運んできた。おかげで店主が皿を並べる間、存分に眉をひそめることができた。
「そのゴミハウス、と呼ばれているものですが。ゴミの量はどれぐらいですか。お分かりだとは思いますが、こちらはあくまで素人です。正直、どこまで役に立てるのか想像もついていないのが現状です」
投げやりな言い方になっていると自分でも思うが、シャンパーニュはすでにラーメンを啜り始めていたぐらいなので問題ないだろう。
「分かんないんですよね」
シャンパーニュがさらに麺を啜る。青木は次の言葉を待ったが、どうやらそれで終わりらしい。眼鏡の曇りも気にせず、もくもくと麺に向き合い始める女に咎をこめて言う。
「分からないって、あなたの家でしょう」
投げかけてから、青木も麺を啜った。醤油ベースと微かな香辛料が合わさって確かに旨い。
「さっき、アオさんが言いましたよね。どこまで役に立てるか想像がつかない、って。私も同じなんです。素人の私には、あれがどれほどの量なのか想像がつかなくて」
そう言って勝手に納得したように餃子を口に入れる。おいしっ、と小さく感嘆を漏らすのを、青木は白けた目で見ていた。
「あのね、こっちは見たことないから聞いてるんですよ。大体トラック何台分ぐらい、とかゴミ袋何個分、とか、なんか答えようがあるでしょう」
「うーん、トラックも積み方とかで変わる気がしますしね。あ、そういえばです。業者に見積りを頼んだときに、八人ぐらいかけて一日で片づけることを目指すって言ってました」
プロ八人で一日がかり。作業量を想像しようとしたがイメージが湧かず早々に諦めた。ただ、二十万という報酬を考えると仮に二週間かかったとしても割は悪くない気はする。あとは専門業者と自分で作業効率の違いがどの程度あるかだが、自分の倍以上の早さでラーメンを食べる女を見ていたら考えるのが馬鹿らしくなってきていた。
「それで、業者の出した見積りはいくらぐらいだったんですか」
青木の質問に、初めてシャンパーニュが箸を止めた。それでも丼から顔を離しがたいのか、目線だけ上げて青木を見つめている。
「業者の値段、言ってもいいですけどあなたに払えるのは二十万円のまま変わりませんよ?」
言い方に引っかかったが、気づかないふりをして麺を啜った。目配せで続きを促す。
「業者は六十万円と言っていました」
啜っている途中の麺が、それ以上進まなくなった。かといって丼に戻すわけにもいかないので、青木とシャンパーニュは上目遣い同士で見つめ合うことになった。シャンパーニュは退くことなく、青木を見つめたまま次の一口を啜っている。食への執念だけは認めていいかもしれない。いや、食にも金にも意地汚いだけかもしれないが。
青木はどうにか口の中の麺を飲み込み、不満を露わにした。
「あのですねえ。プロが見積りして六十万円。それを二十万円で受けろというのは破綻していませんか?」
「あれはプロだから六十万円なんです。私は一日でやらなくてもいいと言いました。多少チンタラしてスマホを見ながら働いてもらってもいいので安くして下さいと交渉しました」
「チンタラ仕事して業者に得は無いでしょう。さっさと終わらせて次の仕事を受けないといけない。交渉になっていませんよ」
「ですので、決裂しました。それで考えたんです。私はあのゴミハウスの掃除は二十万円が適正価格だと思っています。それなら、二十万円で受けてくれる人が現れるまで探せばいい、と」
無茶苦茶だ。人によっては時間の無駄だと帰り支度を始めてもおかしくない。だが悪いことに、青木の前にはまだ半分以上残されたラーメンが湯気を立てている。雇われ店長とはいえ飲食を提供していた者として、食べ残して店を出るのは主義に反していた。どうせいる他ないなら、話だけでも聞く方が合理的か。
「そのゴミハウスとやらは、どれぐらいの大きさなんですか。何階建てですか」
「一階建てですよ。ね、一階建てで屋敷はオーバーだと思いません? 広さは……家族三人住めるぐらいですかね。四人でもいけるか……仲良しなら五人でも」
「ちょっとストップ」
たまらず青木は割り込んだ。これ以上的を得ない説明を聞き続けていたら眩暈がしそうだった。青木が制した間に、餃子が一個シャンパーニュの口へ消えた。
「間取りは? 何部屋ぐらいあるんですか」
シャンパーニュは指折り数え、目を細めた。自分の住んでいる家にも関わらず、努力して答えを捻りだそうとしているのが伝わってきた。ゴミを溜めて困ったら金で解決しようとする上に、依頼者としてまともに情報の説明もできない。もし新しく入ってきた社員がこんな出来の悪さなら、本人より先に人事部に恨みつらみをぶつけるところだ。
「二LDK、になりますかね。二DKかも。あれ、でも部屋が三つあったら三ですか。そもそもDとKってなんでしたっけね。でもやっぱり、三人家族が住めるぐらいの広さって思ってもらえるとイメージしやすいかと思います」
「あんたねえ」
思わず口調が荒くなってしまう。一度接客モードを止めたら、あとはどうでもよくなっていた。
「いい加減にしろよ。約束の時間に遅れて詫びも無いし。その上話がこんな感じだと、こっちはわざわざ遠くから来てるのにさっぱり要領が見えてこないんだよ。仕事頼むんだから、情報を整理して準備するなりできただろ。金払う側だからってなんでも許されると思うなよ」
さすがにまずいと思ったのか、シャンパーニュが初めて箸を置いた。丁寧に両手を添えて箸を伏せ、唇を尖らせた。親に怒られて膨れる子どものようにも見えた。
「確かに、私がちゃんと知らないのは悪いかもしれませんけど」
けど、という言葉尻がまた引っかかった。青木に注意された学生バイトがよく言っていた。それどころかパートのおばさんまでよく使う。謝りながらも、暗に私は悪くないと言っている。私が悪くないなら悪いのは誰か。店長であるお前が悪い、という考えが底にある。そんなズレた言い分を聞く必要はない。だから青木は批判を重ねる。
「そうだよ、あんたが悪いんだよ。二十万しか払えないって言うけど元は自分が原因だろ。そんな都合のいいことばっかり言ってるからゴミを捨てることもできず、家がゴミ屋敷になるんだろ」
シャンパーニュは呆然としていた。もしかしたらわんわん声を上げて泣き出す手前なのかと思わせるほど、感情を見せず停止していた。青木は今さら我に返り、周囲に目をやる。カウンターの客の不快そうな視線とぶつかり、青木はシャンパーニュに向き直った。
再度見たシャンパーニュは、笑っていた。
「あの」
どういうわけかその顔には余裕が見て取れた。
「麺、伸びちゃいますよ」
青木の丼を指さして言う。青木は黙って麺を啜った。笑みを浮かべたままのシャンパーニュが不気味だった。
「誤解していますアオさん。確かにゴミハウスは私の家、つまり所有物ですが、住んでいたのは私ではありません」
青木は自分の誤りに気づき、息をのんだ。
「借家として提供していたんです。それが先日、家賃の支払いが滞りまして。様子を見に行ったらゴミハウスが残されていたというわけです。貸した相手は行方不明になってそれきりです」
しまった、と声に出して言ってしまいたかった。シャンパーニュは間違いなく常識は無いとは思うが、ゴミ屋敷の件に関しては被害者ということだ。しかも、かなり深刻な被害を受けていると言える。その相手に一方的な偏見とも言えるまくし立てをしたのはさすがにバツが悪い。
青木の沈黙をよそに、シャンパーニュは丼を両手で掲げてスープを飲み干していた。おいしかった、とごく平和な感想を漏らした。
「どうですかアオさん。依頼、受けてもらえそうですか?」
何事もなかったように言う。青木は詰まった喉からどうにか返事をした。
「よくあれだけいろいろ言われて依頼を続ける気になるな」
「ゴミハウスが片付くのが一番優先なんです。そのためなら脅しだってします」
「脅し?」
「はい。手軽なのはレビューです。アオさんの口コミに今日起きたことを正直に書けばそれだけでダメージは大きいと思います。直接会って暴言を吐かれたうえに、依頼は断られたと」
考えると胃が痛くなった。これまで積み上げてきたネット上の信頼をぶち壊すには十分な内容だ。
「あるいは、裁判という手もあります。暴言を吐かれたことに対する慰謝料請求を行います」
「そんなでたらめな話が」
言いかけて止まった。賃貸として貸せる一軒家を、この若さで持っているというのは何者なのか。資産家の娘か。その割には金を渋っているが、金持ちほどケチという話はよく聞く。いずれにしても、とんでもなく厄介な相手に絡まれている気がした。
「これで手を打ちましょう」
シャンパーニュが差し出したのは、餃子が一個だけ残った皿だった。意味が分からず青木が顔を上げると
「あ、もちろんこれも付けます」
と言ってタレの入った小皿も差し出した。
「ちょっと分かるように言ってくれないか」
半ば頭をかきむしりながら言った。完全に主導権はシャンパーニュにあり、青木はいついたぶられてもおかしくないように思える。
「私も悪かったと思いますので。まず遅刻しました。物件のことをちゃんと説明できませんでした。そして、ゴミハウスにした犯人は私ではないと説明していませんでした。もっとも、それは本来このような悲劇を生むほどの落ち度ではなかったと思いますが」
そこでシャンパーニュは一旦水を飲んだ。よく飲み食いする女だ。シャンパーニュではなく食べ放題女という名にすればいいのに、と場違いなことを思った。
「ですので、この餃子は私からのお詫びです。これで水に流して頂けると嬉しいです。そして、アオさんからのお詫びは」
「ゴミハウスを片づけろ、と」
指した生徒が、完璧な回答をしてのけたようにシャンパーニュは笑った。
「その通りです。もちろん、ちゃんと報酬はお支払いします」
青木は笑いがこみ上げてくるのを止められなかった。なにひとつ愉快ではないと分かっていたが、とにかく引き攣った頬で笑えるだけ笑っておいた。シャンパーニュが、交渉成立ですね、と呟くのが聞こえた。
店内に残っている客は自分たち二人だけになっていた。
それはそうだろう、本来ここはラーメンを食べたら早々に席を空けるスタイルの店のはずだ。幸い、シャンパーニュが追加の卵かけご飯を頼んだので居座る言い訳にはなっているが。シャンパーニュは青木にも勧めたが、とても食べられる気分ではなかった。
シャンパーニュと話し合って決めた条件を、青木はメモ帳に書き出して整理した。なにしろ、話しながら思いつくままに足していくのでまとめるのは一苦労だった。青木は最終確認を兼ね、メモ帳の内容を読み上げる。
・料金は成功報酬とする。途中で青木が投げ出した場合、一部料金を払うといったこともしない。
・ペースは青木に任せる。
・万が一店子が帰ってきてもいいように、明らかにゴミと判断できない物は捨てずに残す。
・報酬は二十二万円。うち二万円は清掃に必要な物品代などであり、今日の時点で支払う。
「間違いないか?」
尋ねる青木に、シャンパーニュは確かにと頷いた。念押しとしてメモにお互いの名前を書き連ねるよう促す。
「契約書代わりだ」
「よろしくお願いしますね」
青木薫、と本名を書いた横に、シャンパーニュはなんの疑いもなくカタカナでシャンパーニュと書いた。
「ちょっと待て、契約書もその名前か?」
「けっこう気に入ってまして。面白くないですか? リアルでカタカナの名前を使うなんてコードネームみたい。アオさんも、アオさんって書いてもらってよかったのに」
青木が憮然とした顔でいると、シャンパーニュがカバンから朱肉を取り出した。普段から契約事に慣れているのかもしれない姿を見ると、やはり逆らってはいけない相手と関わってしまったのかと気が滅入ってくる。
シャンパーニュは親指を朱肉につけ、署名の横に拇印を押した。
「これで問題ないと思います」
問題ないかは疑問だったが、もともと法的根拠などあってないような紙面のことだ。これ以上深掘りしないことにした。もう、早く帰ってこの女から離れたかった。
経費として二万円を受け取り、帰り際になったところでシャンパーニュがテーブルの上の皿を指した。
「あれ、いいんですか?」
シャンパーニュからお詫び、と称して譲られた餃子がそのまま残っていた。条件のすり合わせに集中しているうちに、忘れてしまっていたのだ。青木はタレをつけて口に放り込み、冷えていてもしっかり肉の味がして旨いことに感心した。この一個が大仕事の手付金か、と噛みしめるつもりが癖で飲み込んでしまった。
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