戦いの合間

8手目 本部施設に行く。

。o(やってらんねえなこれ)



自転車を漕いで本部を目指す。

1度も行った事はないけれど、場所は住所と交差点名を聞いて憶えているからわかる。


途中ではちみつレモソ(ホット)と、あずき味のアイスキャンディーを買いたくなったがグッと堪えた。

代わりに自販機でボカロス工ットを買って飲んだ。


現場から2時間30分かけて移動し、到着。


いつだったか、写真で見た記憶がある建物を発見。

入り口から中へ進むと、すぐに受付で止められた。



受付:「外のっエッ!洗浄ルームゥエッ!に先にッェッ!」



。o(ああ、そんなのあるのね。)



場所がよくわからない、そんな顔をすると、受付の中からガスマスクをした女性が出て来た。



女性:「こっちです。」



案内してくれるようなので、付いて行く。

電話ボックス...いや、仮設トイレと言うべきか、そんな物がズラッと並んでいる場所まで来ると、「あちらにお入りください。」と、そのブツを指差された。


言われた通りにすると、入り口のドアを閉められた。

そして、天井から何か液体がシャワーのように降り注いできた。

数秒していったん止まり、またシャワー。

出て来る液体に、ちょっとした刺激臭がある。


何回かそれを繰り返した後、液体が温風に変わった。

それを浴びた時間は5分ぐらいだろうか。

止まった、と思うと同時に、入り口のドアが開いた。



女性:「これで体を拭いてください。」



大きめのバスタオルを渡された。

体の隅々まで拭いて、今度は自分からドアを開ける。



女性:「着替えはお持ちですか?」


ガチ:「あ、はい。」



自転車を停めた場所に向かったところ、その自転車、ガスマスクをした人に、ホースで液体をぶっかけられているところだった。


あー...。



ガチ:「着替え、取りたいんですけど。もうびしょ濡れですよね。」


職員:「あ、洗濯して乾かして返しますんで、受付で服を借りてください。」



言われた通りにし、館内にあった着替えボックスで一般人に戻る。


ボックスから出ると、女性職員が...



女性:「こちらにどうぞ。」



と、環境対策課に案内してくれた。



ガチ:「失礼します。」


職員:「はい。」



返事をしたその職員は、こちらの左手首の腕時計型トランシーバーを見た。



職員:「ヒーローナンバーを教えてもらえますか?」


ガチ:「0721です。」


職員:「ガチャガチャマンさんですね!お待ちしていました。」



職員はそう言うと、課内の応接室に私を案内し...



職員:「座ってお待ちください。すぐ来ますんで。」



と、指示した。

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