第14話 【野生の武神が現れた。逃げられない】

 

 その日、俺はいつも通りに診療所でカルテの整理を行っていた。


 うん。患者が来ないと相変わらず暇なのよ。


 偶にユツキが様子を見に来たり、カツキが遊びに来るのだが、それ以外は特に何もない1日だったと言える。






「……来たぞ」


「ごきげんよう」


 午後になってからベルガとアルカティアがやって来た。


「鎮静剤か?」


「いや、稼ぎに来た」


「それは御苦労」


 どうやら金がなくてペダルを漕ぎに来ただけらしい。


 まだまだ電力は必要なので、いくらでも漕いで稼いで行ってもらいたいものだ。


「だぅ~」


「カツキ様、こちらへ」


 2人がやって来たことに気付いたのか、カツキが診療所の方へと顔を出し、それを見たアルカティアが精神の安定を図るために膝の上に乗せて抱っこする。


「あら。いらっしゃい」


「お邪魔しておりますわ」


 カツキを追ってユツキもやって来たが、もう慣れたのかアルカティアの膝に乗ったカツキを見ても動揺はなかった。


「ぬぉぉぉ~~~~~っ!」


 それから約1時間、ベルガがペダルを漕ぐ様を見ていたが、疲れ果てて休憩になったので中庭でカツキと遊ぶことにした。






 今日も今日とて俺はサッカーボールでリフティングをしながら緩いパスをカツキに出していく。


「だぅ!」


 カツキは基本的にはヘディングでボールを返してくるが、稀にキックで返してくるので油断出来ない。


 ユツキは勿論だが、俺だって顔面ブロックは嫌なのだ。


 そういう訳で俺は気の抜けない遊びをカツキと行っていたのだが……。


「器用だな」


 俺達を見ていたベルガがポツリと呟いた。


「とぉ~っ!」


 その声に反応したのか、カツキが見事なキックでボールをベルガに向けて蹴り飛ばし……。


「べぶぅっ!」


 ベルガは見事な顔面ブロックを披露してくれた。


「ぶふっ」


「ぷっ」


 思わず吹き出す俺とユツキ。


「まぁ。カツキ様って凄いのですね」


 アルカティアは純粋に驚いていたが、ベルガは顔面を押さえて地面に蹲って悶絶していた。


「あれ、痛いんだよなぁ~」


「そうそう」


 経験者である俺とユツキは笑いながらベルガに共感した。


 その後も俺はカツキとボールで遊んでいたのだが、ベルガはアルカティアの隣に立って不機嫌そうにボールを睨みつけているだけだった。


 どうやら次にボールが飛んできても対処するために気を張っているらしい。


 そうしてカツキが満足するまで遊んで、カツキがボールを持ってユツキの方へと駆けて行った後――唐突に俺の足元に影が落ちた。


「っ!」


 頭で考えるよりも身体の方が勝手に動いて、地面に転がるように飛びのいていた。




 ドゴォォォォォォン!




 直後、上から何かが降って来て今まで俺のいた位置で轟音が響く。


 見れば1人の男が地面に拳を突き刺した体勢で佇んでいた。


「おう、ガキ。身体は鈍っちゃいないようだの」


「……先代」


 その正体は傭兵団《影狼》の先代団長であり《武神》と呼ばれた男。


 そして傭兵団《影狼》の団長だったカルミナ=ブレイズの実の父親であるアルダナ=ブレイズ。


 身長は190近くあり、筋肉ムキムキのマッチョで、金髪碧眼の豪快な男だ。


 両腕に装備されたゴツイ篭手だけが団長との共通点と言えた。


 団長の座を娘に譲ってからは大陸を自由気ままに放浪していたようだが、どうやら戻って来たようだ。


「さぁ。久しぶりに稽古をつけてやろうかの」


「……準備時間を貰えます?」


「おう。早くしろよ」


 この人相手に非武装とか冗談ではないので、俺はユツキに目で合図をしてから家に戻って武装してくることにした。


「「…………」」


 アルカティアとベルガの視線を感じるが――タイミングが悪かったと思って諦めるしかなさそうだ。


 先代は完璧な脳筋なので話を聞く前に拳で殴り合おうとする奴なのだ。




 ◇◆◇




 突然の乱入者に驚いたベルガだったが、直ぐに最優先でアルカティアを守らなくてはならないと気を引き締めた。


 国が崩壊した当時は11歳の少年だったベルガだが、それでも騎士団長の息子として厳しい訓練を受けて来た身だ。


 並の相手に負ける気はしなかったし、なにより攫われたアルカティアを単独で救出したという実績がある。


 まぁ、そもそも話、護衛対象から目を離して攫われたことが致命的な過失なのだが。


 だからベルガはそこそこに強いと自分に自信を持っていた。




 クルシェ=イェーガーが真っ白の装束を纏って家の中から現れるまでは。




「嘘……だろ」


 ベルガはそれを知っていた。


 腕を組んで待っていたアルダナの元は歩き出すクルシェの背中に大きな赤い十字架がプリントされている、その白い装束を。




血盟十字団ブルートクロイツ




 それは傭兵団《影狼》における治療班の別名だ。


(道理でティアを簡単に治療出来た筈だ)


 クルシェが血盟十字団ブルートクロイツの、傭兵団《影狼》の一員であると知ってベルガは逆に納得してしまった。


 あの傭兵団が大陸有数と呼ばれていたのは強さも重要だが、それ以上に治療班の活躍が大きかった。


 なにせ、どんな怪我を負おうとも、たとえ致命傷を負おうとも、治療班によって即座に回復して戦線に復帰してくるのだ。


 不死身の傭兵団を支える血塗れの大黒柱。


 それが血盟十字団ブルートクロイツの名の由縁である。


 クルシェがその一員であるというのなら、アルカティアを治療出来たのも当然であると思えてしまう。


「準備は出来たようだの。早速始める……ごはぁっ!」


 そしてクルシェがアルダナの前に立った時、待ち構えていたアルダナは言葉の途中で唐突に吹っ飛んだ。


 庭の境目に立てられていた柵をぶち破り、数十メートルも吹っ飛んで……。


「ちっ。相変わらず容赦のないガキだのぉ!」


 平然と立ち上がる。


「気を抜けば死ぬかもしれない相手に容赦とかするわけねぇだろ」


 当然、アルダナを奇襲同然に蹴ったのはクルシェだ。


「ははっ! 面白い、そうこなくてはのぉ!」


 そしてアルダナは土煙を上げる勢いで戻って来て――2人の蹴りと拳の応酬が始まった。






 その2人の戦いを呆然と見ながらベルガは思い知らされていた。


(……見えなかった)


 奇襲気味に放たれた一撃とはいえ、ベルガにはクルシェの蹴りを目で追うどころか視認することさえ出来なかったのだ。


 そして2人の男が戦い始めたのを見て痛感してしまう。


(俺では、こいつらの一撃を受けただけで……終わりだ)


 それは目の前の2人との力の差。


 先ほど、どうして傭兵団《影狼》の一員が自分達を受け入れてくれたのかと思っていたベルガだったが、その答えは明白だった。


(俺では、あいつの敵にすらなれやしない)


 戦いになったなら0.1秒さえ時間を稼ぐことも出来やしないから。


 そんな相手をクルシェが警戒する必要すらないと判断されたのだ。


 同時に、ベルガはクルシェの正体を看破するに至った。


血盟十字団ブルートクロイツの一員で、とんでもない蹴りの使い手。そんな奴、1人しか知らない)


 実際に顔を見たことがない相手だが、それはあまりにも有名だった。


(傭兵団《影狼》の三席……《千脚》)


 血盟十字団ブルートクロイツのリーダーを務め、父親である騎士団長に、こいつだけは敵に回すなと忠告を受けた相手だった。


 そして実質的に傭兵団《影狼》を運営して方針を決めていた男。


 即ち、祖国の崩壊を招いた最大の仇と言える存在。


「千脚対武神ですか。常軌を逸した戦いですわね」


「……気付いていたのか」


 そんなベルガにアルカティアの言葉が届く。


「って、武神?」


「あの服、あの戦い方を見れば、あの方が千脚であることは明白です」


「……そうだな」


「そんなあの方が彼の方を先代と呼んでいました。そう呼ばれる方の心当たりは3名。1人は先代の三席である《聖脚》ですが、彼の方は既に鬼籍に入っていると聞きます。1人は先代副団長の《聖剣》ですが、彼の方は剣を持っておりません。そうである以上、残っているのは先代団長である《武神》以外に考えられません」


「…………」


 ベルガが想像している以上にアルカティアは冷静に状況を分析していた。


「すまない、ティア。俺では、あの2人と戦って時間を稼ぐことすら出来そうもない」


 苦い告白をしながらベルガは唇を噛みしめる。


 国の仇を目の前にしながら、戦うという選択肢すら提示することが出来ない不甲斐ない自分が悔しくて。


「仕方ありません。あの2人は大陸でもトップクラスの強者でしょうしね」


「…………」


 暗に自分はその域には遠く及ばないと言われたようで血が出るほどに手を握り締めるベルガ。


「俺に出来るとしたら……」


 それでも自分に出来ることを模索して、離れた場所で2人の戦いを見学しているユツキとカツキに視線を向ける。


 ベルガでは化け物2人には勝てないが、ユツキとカツキを人質にすれば可能性は、ある。


「出来るのですか?」


「……難しい」


 だが、それも簡単ではない。


 というか、現状でいえばほぼ不可能に近かった。


 ベルガから見ればユツキにはほぼ戦闘力がないことは明白であり、戦えば確実に勝てるという確信がある。


 だがユツキの立ち位置が絶妙だった。


 ベルガが2人を人質にする為に動けば高確率で――というか間違いなくクルシェに気付かれる位置にいるのだ。


(偶然……ってことはないだろうな)


 ベルガから見てユツキは戦闘者としては落第だが、護衛対象者としての行動としては満点だった。


 自分が戦う者ではなく、守られる側の人間だという自覚を持ち、どういう行動をすれば護りやすいのかということを知っているのだ。


 そういうことをクルシェからキッチリと言い聞かされているのは明白だった。


「それでは諦めましょう」


「……良いのか?」


 ベルガと違ってアルカティアは王族。


 そうである以上は国の仇であるクルシェは親の仇よりも憎い相手の筈。


「無謀に挑んで瞬殺されるような無意味な死を美徳とは思いませんわ」


「…………」


 それは確実な予言だった。


 今は敵対しないから見逃してもらっているだけで、敵対するというのならクルシェは確実に2人を瞬殺するだろう。


 特に愛する妻であるユツキと愛娘であるカツキを狙う可能性があるというのなら確実に。


「それに恩を仇で返すというのも好みませんわ」


「……そうだな」


 そう返事を返しながらもベルガは自分の力不足を心の中で嘆いたのだった。






 それからもクルシェとアルダナの戦いは一進一退で長く続いた。


 2人が激突する度に金属音が響き渡り……。


(普通の靴じゃない。鉄板が仕込んである特別製か)


 ベルガはクルシェが準備に家に戻ったのが血盟十字団ブルートクロイツの制服に着替えただけではないことを悟る。


「ぐぬぅっ!」


 相変わらずベルガの目では2人の攻撃を捕えることは出来ないが、何度目かの激突によってアルダナがクルシェの蹴りによって大きく後退し苦悶の声を上げる。


(こいつらは、これが厄介だと親父は言っていたな)


 血盟十字団ブルートクロイツのメンバーは治療師であることは間違いないが、同時に腕利きの傭兵でもある。


 戦場においては戦いながら自分の負傷を癒すことなど朝飯前であり、リーダーのクルシェともなると魔力が続く限りほぼ不死身と言っても過言ではなかった。


 傭兵団の中では三席の地位に甘んじていたが、実際の実力は先代の団長にも劣らなかった。


 戦いの天秤がクルシェに傾いたと思った瞬間、ベルガの目にクルシェの陰に重なった新たな影が現れ……。


(上っ!?)


 クルシェの上から人影が降って来て、クルシェの脳天に持っていた剣を振り下ろした!


(殺った?)


 完璧な奇襲を見てベルガは確実にクルシェが斬られたと思った。


「ちぃっ!」


 だが実際には上から奇襲を当然のように半歩横にずれて回避して、降って来た男は舌打ちしながらクルシェから離れた。


「本当に可愛げのないガキだのぉ。どうして今のが避けられるんじゃ」


「ホモかと疑うほどにベッタリだった奴が傍に居ないんだから、隠れていると思うのが自然だろうが」


 当然、クルシェは奇襲してきた男を知っていた。


「……《剣聖》」


 そしてアルカティアに言われてベルガもその正体に気付く。


 傭兵団《影狼》の先代副団長であるキリヤ=エンブルグ。《剣聖》の2つ名を持つ剣士だ。


 キリエの実父でもある。


「団長、御無事ですか?」


「これが無事に見えるなら眼科に行け。この様だよ」


 そう言ってアルダナは動かない右腕をプラプラさせて見せる。


 それはベルガから見ても確実に骨が折れていて、真面に動かなくなっているのは明白だった。


 装備している篭手は無事だが、中身はまで浸透する衝撃までは防ぎ切れなかったのだ。


「それは奇遇ですな」


 そしてキリヤも苦笑しながら自身の左手を見せる。


 その手の中で小指と薬指が潰れて使い物にならなくなっていた。


(あの時、反撃までしてやがったのか)


 奇襲での攻撃を避けた時、ついでに一撃を入れて指を2本潰していたのだ。


(損傷自体は小さいが、小指を潰されたのは大きい)


 ベルガも剣を使うから分かるが、小指を潰されると真面に剣を握れなくなる。


 実質的にキリヤは左手を使い物にならなくされたと同義だった。


「正直、ここで終わりにして治療を頼むのがベストだと思うのですが……」


「情けねぇこと言うな。老いぼれにも意地ってもんがあるんじゃよ」


「あんたら、まだ40代だろうが」


 呆れるクルシェに対して、アルダナとキリヤは再び対峙する構えを見せる。


 ただ、その並びはアルダナが前でキリヤは巨体に隠れるように後ろに配置された。


「いくぜ。老いぼれの意地って奴を見せてやるぜ!」


「……さっさと掛かって来い」


「まったく、生意気がガキだぜ!」


 そうしてアルダナはクルシェに向かって真っすぐ突進して――その背中を蹴ってキリヤが飛び上がり、再び上からの奇襲を仕掛けて来る。


「どぉりゃぁっ!」


 同時にアルダナもクルシェに迫り、その拳を振るう。


(上下からの二段攻撃かっ!)


 上と下から挟むように繰り出される攻撃は同時に対処することが難しく、上を防げば下からの攻撃を受けるし、下からの攻撃を防げば上からの攻撃を受ける。


 単純だが防ぐことの難しい攻撃に対してクルシェはアルダナに向かって自ら前進しながら攻撃を回避しつつ、その膝に足を掛け、そのまま次の1歩で肩にまで駆け上がり――飛んだ。


「なっ……! ワシを踏み台にしたじゃとぉっ!」


 思わずそう叫んだアルダナに対して……。


「ぶふぅっ!」


 ユツキが噴き出していた。


 勿論、元ネタを知らないベルガは意味不明だったし、言ったアルダナ自身がネタを知らないので意味不明だ。


 だが、ネタを知っていたユツキは噴き出さずにはいられなかったのだ。


 そんな困惑する2人を置き去りにして宙に舞い上がったクルシェはキリヤが右手だけで振った剣を燕返しで弾き飛ばした後に、空中で背後を取って組付き……。


「これはっ……! しまっ……!」


 それを知っていたキリヤは焦るが、空中で不安定な状態はクルシェを引き剥がせない


 それは当時、相棒であったキリエと共に開発した技の中では珍しく、クルシェにしては蹴り技ではない唯一の技。


 空中で相手の背後から組付き、その後に回転を付けながら頭から落とす極悪技。




「秘技、飯綱落とし!」




 それは、そのまま落とせば確実に相手の頭蓋骨を陥没させるか首の骨をへし折る威力がある技。


「ぬ……ぐぅ!」


 それを知っていたキリヤは必死に足掻いて拘束からの脱出を試みるが、そんな簡単に脱出出来るような拘束はしていない。


 結果、無残にキリヤの頭は潰――すつもりはなかったクルシェはギリギリのタイミングで拘束を解除した。


「ぐはぁっ!」


 おかげでギリギリで受け身が間に合いキリヤは九死に一生を得たが、受け身は不完全で衝撃を完全に殺すことは出来なかったので暫く悶絶する羽目になった。


「このガキャァ! ついでみたいに人の鎖骨を砕くんじゃねぇ!」


 おまけにアルダナの方も踏み台にされた際に鎖骨を砕かれて肩を押さえて蹲っていた。


「まだやるか?」


「ぬぐぐ……」


「無理ですな。これ以上は遠慮させて頂きたい」


 両手が使い物にならなくなったアルダナと背中から地面に叩き付けられて全身にダメージを負ったキリヤ。


「ちっ。今日のところはこのくらいにしといてやらぁ」


 こうして久しぶりの再会の挨拶というには過激な挨拶は終わりを迎えたのだった。




 ◇◇◇




 先代の団長と副団長がどういう経緯で俺に会いに来たのかと思ったら……。


「こいつはひでぇや」


 今まで2人で大陸を流浪して戦い続けて来た結果、2人は身体の動きに支障が出るような怪我を何ヵ所も負っていた。


 その治療を頼む為に俺を探していたらしい。


「道理で動きが悪いと思った」


「いでででっ! てめぇ、麻酔くらい掛けろや!」


 変な感じに骨がくっついているところを無理矢理矯正したら文句を言われたが、こいつ相手に麻酔とか無駄なのでやってやらない。


 他にも何ヵ所か不完全な治療を治して、ついでに俺が砕いた右腕と鎖骨も治してやる。


「くそっ。むかつくが治療の腕はオルガ譲りだな」


 先代は久々に身体が万全の状態になったのが嬉しいのか、腕をブンブン振り回している。


「私は出来れば麻酔ありでお願いしたいですな」


「……別料金だぞ」


 続いてキリエの父親である先代副団長の治療を開始する。


 顔に似合わず痛いのが苦手な奴なので、仕方なく麻酔魔術を使ってから治療する。


「見事な腕ですな。治療だけならオルガを超えたと言っても過言ではありません」


「……そうかい」


 養父を超えたと言われるのは嬉しいが、治療だけというのは納得いかん。


 まぁ、養父の全盛期の強さを知らんので何とも言えないが。


 それから妻としてユツキを紹介して、娘であるカツキも紹介した。


「お前に妻と子供が出来てるたぁ、ワシも歳を取るわけだ」


「出来れば君にはキリエを貰った欲しかったですな」


「…………」


 ユツキの目が怖かったので、とりあえず先代副団長の言葉はスルーすることにした。




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