第8話 みんな
ああ、これは記しておかないと。文化祭の思い出。今年は、書道パフォーマンスをやった。部員と一緒に原案を出し合って、時々先生への愚痴も生まれながら、練習を重ねて、なんとかやり遂げた。練習時間が足りなくて、一般公開ではできなかったんだけど。でも、先輩とか同級生とか後輩とか、私の大好きな人達と一緒に1つの作品を作れてよかった。それに、みんなにわざわざ来てもらった中でやるってのも楽しかった。ここで1回、部員の話でもしようかな。書道部って、やっぱり大人しい印象を持たれがちだけど、うちの部員たちは違うね。私と一緒に馬鹿やってくれる子もいたり、それを冷静にツッコんでくれる子もいたりする。何よりも、同じ空間で一緒に笑ってくれる人達がいる。私にとって書道部ってのは第2の家みたいなもの。みんなノリが良くて、1回ふざけてみると合わせてくれるんだよ。いいでしょ。もちろん、技術も文句なし。本当に素敵な部員に恵まれたなあって、つくづく思う。どんなに文化祭の練習が上手く行かないときでも、部員がいたから乗り越えてこられたんだと本気で思ってる。だからこそ、本番が終わった後、完成した作品を見てみんなで泣くことができたんだと思う。今までもこれからも、私はたくさん部員に助けられることになる。
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