第5話 夢
それから1ヶ月。私たちは作品の搬入に行った。他の高校の人もたくさんいて、一人一人向き合ってきたであろう作品を見ていた。私たちは皆、先輩に全国へ行ってほしかったのだが、あと一歩というところで逃してしまった。それを聞いた瞬間、私はもう一回あの言葉を反芻して、来年は絶対に私が先輩の分まで背負って全国に行くんだって、固い決意を胸に秘めて、翌日書道室に出向いた。
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