第7話 親友

「はぁ、優真がここまでポンコツになるなんて」


 紫音が呆れたように呟く。

 「誰がポンコツだ」と言いたいところだが、それよりも大事なことがある。

 目の前には、俺とハグをしたままのふーちゃんが慌てている。


「どどどどどうしよう!? ゆーくん!」

「お、おおお落ち着いて、ふーちゃん!」

「お前も落ち着け」


 修二のツッコミが入る。


「てか、年齢的に結婚できないだけなんだしさ。 結婚できるようになるまで、恋人として付き合う、で良いじゃん」


「っな! その手があった! ふーちゃん! 俺と、恋人として付き合ってください!」

「はい! よろこんで!」


 ふーちゃんが満面の笑みで答える。 天使だ。

 俺は思わず、抱きしめる力を強くする。 ふーちゃんも「えへへ」と嬉しそうに抱きしめ返してくれた。

 こうして、俺はふーちゃんと付き合うことになった。


「なーこれからの高校生活、ずっとこれを見ることになるのか?」

「そうねー、ブラックコーヒーが常備必須になるね」


 修二と紫音がなにやら呆れた顔でこっちを見ているが無視。 そもそも、紫音はコーヒー飲めないだろ。


「あっ、そういえば、優真に言ったけど、二人が揃ってるときには言ってなかったな」


 修二が思い出したかのように口を開く。


「二人ともおめでとう。 夢前さんとは今日、初めて会ったばかりだけど、優真のことよろしく頼むよ」

「はい! ありがとうございます! ゆーくんは私が幸せにします!」


 ふーちゃんが修二に宣言する。 やばいなー、好きだ。


「あー、私も言うの忘れてた。 二人ともおめでとう。 末永くお幸せにね!」

「うん! ありがとう紫音ちゃん!」

「ありがとう紫音」


 紫音からも祝いの言葉をもらった。


「って、二人はいつまでくっついてるの?」

「え、ずっとだけど? ね! ゆーくん!」

「そうだね、ふーちゃん」

「「バカップルかよ」」




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

【あとがき】


 どうも、果物太郎です。


 今回、いつもより短くなってしまいましたが、どこで区切るか迷った結果なので、許してください。 すみません。


 さて、この作品はカクヨムコンに応募しているのですが……はい、期間内に十万字達成できる気がしません。 ですが、せっかく応募したのだから、達成したい!


 というわけで、期間終了するまでに第一章を終わらせたいと思いますので、よろしくお願いします。 流石に、第一章……十万字行ってるよね……うん、多分大丈夫。

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