第32話(戦争終結に向かう世界情勢)
三十二話(戦争終結に向かう世界情勢)
勝和20年(1945年)4月12日、米国大統領のルーズベルトが急逝。副大統領のトルーマンが昇格し、大統領となった。
一方、欧州戦線では4月30日に独逸第三帝国総統として君臨していた、ヒトラーが自殺した。5月2日にベルリンが陥落し、5月7日にヒトラーが後継に指名していたデーニッツが無条件降伏を受諾した。これによりヒトラーの野望で始まった独逸第三帝国ことナチス・ドイツは滅亡するに至った。
ここに欧州戦線は終結を迎えた。
ドイツとの戦いを終えたスターリン書記長の牙は日本へと矛先を変えようとしていた、
札幌民主自由国自衛隊は安全圏確保と邦人警護・同盟国民支援及び生命の保護を名目に南樺太に戦力を集中して迎撃態勢を整えて水際でソ連軍を撃退する方針を執った。
田ノ浦真守は、
「我々が初めて経験する戦争の中の防衛戦が、とうとう始まるか…もう後には退けんな」
時空転移当時と違い、明確に戦闘意思をもって戦闘行為に及ぶのは田ノ浦たち自衛隊にとってはこの時が初めてだった。
刻一刻と戦いの時は迫りつつあった。
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