第16話(ミッドウェー島攻略作戦)
十六話(ミッドウェー島攻略作戦)
帝都東京奇襲に危機感を募らせた山本長官は、『ミッドウェー島攻略作戦』を立案した。布哇(ハワイ)に近いこの島を攻略に向かうことで敵空母を誘い出しこれを殲滅する事が本当の狙いだ。
この一大作戦に際して、軍令部に作戦を受け入れなければ聯合艦隊司令長官を辞めると言って強引に承認させた。
戦艦大和を旗艦として編成した主力艦隊を長官自らが率いてミッドウェー島を攻略することは、作戦発令数日前に一部の参謀たち以外は知った。
「この作戦における戦艦の役目は敵陸上兵力及び飛行場への艦砲射撃にある!戦艦乗りの諸君には屈辱かもしれんが堪えてほしい」
長官に深々と頭を頭を下げられては居並ぶ将校たちは従うほかなかった。
敵空母を叩く役目を命じられた空母機動部隊司令官、南雲忠一は、
「軍令部に何と言われようともミッドウェー島には目もくれるな。艦上攻撃機は魚雷装のまま断じて変更するな」
と厳命された。
勝和17(1942年)年6月5日、ミッドウェー海戦は幕を開けようとしていた。
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