第12~18章までの新登場人物紹介


※本編登場順です。(メイヴィス除く、一部名前だけ登場の人物も)


名前:カイル・クロウサス

性別:男

年齢:23歳

ギフト:?

【備考】

白夜ルーファスと灼焔の魔女メイヴィスの息子。

一時はヴァース教に軟禁されていたが、諸国外遊から戻ったルーファスは子供らの軟禁先に単身乗り込み奪還した。

カイルはイセリア人の血を色濃く引いていたため、一般的なイセリア人と同様の成長をみせる。

しかしその魔力は幼少期より膨大であり、ルーファスは我が子を弟子として精霊魔法を教え始めた。

王都で育ち幼い頃より宮廷を出入りしていたため、かなりの有名人であり将来の宮廷魔導師として多くの期待を集めている。

師ルーファスからの魔法の指導は十代の半ばには終えており、現在は自身の魔法の研究に没頭している。

本来であれば魔法使いは師匠の下での修行を終えた後は見聞を広げる為に諸国漫遊するが、カイルは宮廷書庫に籠り宮廷は疎か王都から出る事も無い。

これに関してルーファスは幾度と無く諸国漫遊を促したが、カイルは毎回「宮廷書庫の書物を全て意味尽くしたら諸国漫遊する」と突っぱねている。

容姿は若かりし頃のルーファスの面影があるが、性格は父の頑固さと母の気の強さを併せ持つ。

母親が灼焔の魔女である認識は有しているが、二十年前にヴァース教異端審問官に処刑されていると教えられているため、それを信じている。


名前:リルラ・ククラハ

性別:女性

年齢:23歳

ギフト:?

【備考】

白夜ルーファスと灼焔の魔女メイヴィスの娘。

カイルの双子の妹。

ルーファスが軟禁状態から奪還したが、リルラはメイヴィスの森の民(エルフ)としての血を色濃く引いているため、見た目はイセリア人の幼子とは全く異なっていた。

それでもルーファスはなんとか自分の手で育てようとしたが、大国で重責を担う彼が我が子に割ける時間は乏しく、恥を忍びカロン導師へ現状を綴った手紙を送った。

過去にメイヴィスとの会話の中で、彼女が幼少の頃にカロン導師の下で育てられた話を聞いていたため、縋る様な思いだった。

事情を知ったカロン導師からはすぐに色好い返事が得られた。

そしてカロン導師は自らの足でリルラを引き取りに王都グラングラッサを訪れる。

その後リルラはカロン導師の拠点である北の森ソロモナリエへ連れ帰られ、健やかな日々を過ごしている。

※長命種の血を色濃く引いているため、23歳で漸く2歳半ほどの成長。


名前:ロッキ・ラザ(領軍入隊時に登録票に出自であるラザ集落を苗字とした)

性別:男性

年齢:27歳

ギフト:【知覚力増加】

【備考】

アードモア領軍の一般兵。

普段はトリス街門の門兵を担っているが、交代でサイカ宿の守護役も務める。

集落で生れ育った者は十代後半から二十代半ばころまで王国軍か領軍で軍役を務め、退役後は地元に戻り稼業を継ぐ傾向がある。

農業や林業を勤しむよりも、軍役についた方が収入が若干多いため男性の場合その流れとなりやすい。

ロッキもそろそろ身の振り方を考える頃だが、彼の場合はトリス街に嫁と子が有るため中々次の一歩が踏み出せない状態にある。


名前:キーリー・ミラー

性別:女性

年齢:24歳

ギフト:【意志力増大】

【備考】

トリス街都市伯クライド・ランカイゼエルに剣を捧げる騎士。

ミラー家はトリス街の南西域に所領を預かる騎士家だが、現在は三荘しか荘園を管理して無い弱小の騎士家になる。

騎士家の勢力は荘園の管理数で決まるため、ミラー家の騎士家席次はアードモア公爵領内に置いては下から数えた方が早い。

その為キーリーは能力的に参謀官として申し分ないが、家柄の席次が低い為に参謀補佐官として燻っている状況。

ソフィアとはカン砦で出会い、同い年で話も合う事から直ぐに親交を深めた。

若くカン砦では女性が少数のため兵たちから人気は有るが、心から気を許した相手以外には厳しい態度を示す事が多い。

普段は同僚と酒を愉しむ事もなく、余暇は書物などを読み勉学に励むタイプ。

騎士としてトリス街都市伯に剣を捧げているが、現在は剣技の鍛錬をする事は殆どない。


名前:ネイト・ミラー

性別:男性

年齢:19歳

ギフト:【精神力増加】

【備考】

カン砦に在籍する連絡士官。キーリーの従弟。

騎士家の出だが騎士ではない。

キーリーが参謀補佐官としてカン砦へ配属された際に呼び寄せた。

(領軍は騎士家出の者が騎士でなくとも優遇されるため、軍属でない者も上官の許可を得れば採用する事が可能)

ネイトも騎士を目指すべく幼少期より鍛錬をしていたが、生まれつき身体が弱く十代の半ば頃には騎士になる事を諦めミラー家の所領で領地管理の補佐をしていた。

キーリーとは幼い頃から仲が良かったため彼女からの誘いは快く引き受けた。


名前:ローフ・ラザ

性別:男性

年齢:28歳

ギフト:【耐久力増大】

【備考】

カン砦に在籍する熟練兵。

リョウスケらがサイカ宿で出会ったロッキとは同郷で幼馴染み。

ローフは領軍兵歴が十年を超えており、グレッグと共にロンヴァル同盟連合との戦争に出た経験がある。

戦後は退役しラザ集落に戻ろうと考えていたが、グレッグがカン砦の城砦隊長に就任したと聞き自ら志願してカン砦へ赴任してきた。

実績と能力を鑑みれば十人隊長に就くところだが、それは固辞し熟練兵として後進育成を優先する道を選んだ。

ラザ集落から原料を買いカン砦でクヴァスを造り始めたのは彼で、仲間内では酒造隊長やクヴァス隊長と呼ばれている。


名前:カイト・ダンズ

性別:男性

年齢:21歳

ギフト:【敏捷性増加】、【器用さ増加】

【備考】

カン砦に在籍する十人隊長。

大森林近郊のダンズ集落の出身。

剣術に優れ、その腕を買われ十人隊長に採用された。

戦術理解度も高く、グレッグは彼を王国軍への配置換えを勧めたが(同じ十人隊長でも領軍と比べると王国軍の方が給金が良いため)カイトはこれを固辞。

それならばとグレッグはカイトをアスカム家へ婿入りさせようと画策している。

実戦経験は無いが、訓練では常に目立つ存在で見栄えも良く女性には良くモテる。


名前:グレッグ・アスカム

性別:男性

年齢:30歳

ギフト:【観天望気かんてんぼうき

【備考】

カン砦の城砦隊長を務める。

キーリーとは異なりグレッグが剣を捧げているのはアードモア公爵ゼルベルク・ランカイゼエルであり、将来的にはアードモア公爵領軍の軍団長としての活躍を嘱望されている。

グレッグのギフト【観天望気】の能力は気象の高確度予想で、十日先の気象状態をほぼ完ぺきに的中出来る程の精度を有する。

彼はロンヴァル同盟連合との戦時に【観天望気】を最大限に活用し、いかなる戦場でも敵方を上回る戦術を駆使し大いなる戦果をあげた。

白夜ルーファスからも幾度と無く声を掛けられ、宮廷騎士団にも誘われていたが宮廷での生活は性に合わないと断り続けている。

周囲はグレッグに対し軍属として期待を寄せているが、本人としては生まれ育った故郷に戻り魔獣や亜人種討伐をして故郷に貢献をしたいと言う思いが強い。

カン砦の城砦隊長に就任してからは、碌に戦闘訓練の指揮は執らずに農作業や治水工事ばかりしている。

月に一度トリス街で領軍司令部の会合があり、その会合終わりに行きつけの酒場で冒険者らと夜通し語らい酒を飲む時間を至福としている。

冒険譚や珍道中を聞いては冒険者らに酒を奢っているため交友関係は広い。


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